人間関係の悩み⑦不安や怒り等の防衛反応の処理
人間関係の悩み⑦不安や怒り等の防衛反応の処理
<前回からの続き>
前回お書きした、
「相手の境界線を尊重し、それを踏み越えない様にする」事
を実践されると、
自分が理想とする相手との距離感が保てなくなり
不安やもやもや、イライラ等の防衛反応が生じる事があるでしょう。
そこで今回は、
それらの防衛反応を処理する為のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<防衛反応の処理>
①防衛反応を”自分”と切り離す
例えば、
前回の「例2」の様に、本当はLINEのやり取りを毎日したいのに、
彼氏側の境界線や距離感を尊重して我慢したら
「不安」や「イライラ」が強く出る様になった・・・。
この様な
「不安」や「イライラ」、「モヤモヤ」等は
自分では無く、自分の中に生じた防衛的な神経系の反応や感情だと言えます。
ところが、
「”私が”不安」「”私が”イライラする」では
自分=反応・感情になってしまいますので、
処理する事は難しくなります。
そこで、
”自分”と反応・感情を分けてみましょう。
例えば、
「あ!今私の中の”不安ちゃん”が出て来た」
「あ!イライラちゃんが代わって出て来た」
等々。
②防衛反応を慈しむ
それらの自分の中の反応・感情達は、
「自分が傷つかない様に」「自分がしんどくならない様に」
守ってくれている存在です。
ですから、
否定したり消し去ろうとせずに
自分の中の可愛い幼子だと思って、
寄り添いケアしてあげましょう。
例
「不安ちゃん、あなたは”このままでは大切な人が私から去ってゆく”
と感じて出てきてくれたんだね!
いつも私の事を考えてくれて有難う。
でも、大丈夫だよ。
あの人はお仕事が忙しくってそれ以外考えられなくなってるだけ
だから・・・。
お仕事が大丈夫になったら、またきっと会えるから
少しだけ我慢しててね。
それまでは、私があなたの寂しさを埋めてあげるよ!」
と、不安ちゃんが出て来る度に「ヨシヨシ」してあげる、等々。
次回は、
「自他への思いやり」についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>