メンタルの疾患の分類

メンタルの疾患の分類

<前回からの続き>

前回お書きした様に私は、
(発達障害等も含めて)全てのメンタル疾患には
扁桃体の過剰反応が絡んでおり、

「戦う/逃げる/凍り付く」といった所謂防衛反応によってもたらされる
と考えております。


仮にそうだとして、

今回は
防衛反応の種類によって、メンタル疾患を分類してみたいと思います。






<メンタル疾患の防衛反応に基づく分類>




(1)逃走反応によるもの

(ポリヴェーガル理論で言うところの、交感神経系の働きによる)

●「適応障害」

=ストレス因からの逃走反応


●「摂食障害」

=今の自身の体形・体重等の現実を受け入れる事への恐怖・嫌悪感から
 脱しようとする


●「依存症」

=ストレス因から逃れる為に、物や人に依存する


●「ASD(自閉スペクトラム症)」

=不快刺激に対して、刺激を受けない方向へ逃げる


●「ADHD」

=不快刺激に対して、(快)刺激を得る方向へ逃げる


●「双極性障害」

=躁状態の時は、万能感を持つ事で脅威(対象は不明)から逃れようとする

※逆に鬱状態の時は、脅威から逃れる為に逃走反応や凍り付き反応?
 が使われるのかも知れません


等々。


※他にも

●「恐怖症」、●「社交不安障害」、●「強迫性障害」、

●「双極性障害の鬱状態」、●「不登校」、●「引きこもり」
等も脅威への逃走反応によるものと考えられます。




(2)闘争+逃走反応によるもの(混合型)

(ポリヴェーガル理論で言うところの、交感神経系の働きによる)


●「統合失調症の陽性症状」

(被害)妄想や幻聴、幻覚等によって”攻撃”を受けていると感じ、
 その”敵”から逃れようとしたり(逃走)
 ”敵”をやっつけようと、反撃行動に出る場合もあります


●ある種類のパーソナリティー障害

※例えば、境界性パーソナリティー障害は見捨てられる事への恐怖に対して
 攻撃を喰らわしたり、その恐怖から逃れる為に過度に迎合したり、
 依存したりする

等々。




(3)凍り付き反応によるもの

(ポリヴェーガル理論で言うところの、背側迷走神経系の働きによる)


●「不安障害」、●「パニック障害」、●「解離性障害」、

●「うつ」、●「PTSD」、●「統合失調症の陰性症状」

等は、
逃げる事も戦う事もできない脅威に対して
最終的に凍り付き反応が優位になる為と推察します。




以上、
私はほぼ全てのメンタル疾患は扁桃体の過剰反応から来る防衛反応
によるものと考えています。

だとすれば、
メンタルの疾患に苦しんでおられる人は何故扁桃体が過剰に反応して
防衛反応を起こし続けているのでしょうか?

次回はその理由を考察したいと思います。

<次回へ続く>