「防衛的な気遣いと建設的な気遣い」
「防衛的な気遣いと建設的な気遣い」
<前回からの続き>
前回、
特にHSPやASD等とカテゴライズされる様な敏感な人にとっては、
相手のちょっとした表情や言動に引っ掛かってしまい、
心が大きく動揺するので、
「相手が一瞬でも冷たい表情を自分に見せるのは耐えられない」
等と感じて、
相手が自分に対して不快を表出する事を完璧にコントロールしようとして、
気を遣いすぎて疲弊したりメンタルをやられてしまったり、
(それは大抵うまく行かないので)
逆に相手との距離ができてしまい、耐えられなくなって
相手との関係を断ち切ってしまう事にもなってしまう、
といった、
「自分が不快になる事を防ぐ」為の「防衛的な気遣い」
についてお書きしました。
それでは、
その結果としてメンタルの疾患や望まない孤独に繋がってしまう「罠」
から抜け出すにはどうすれば良いのでしょうか?
こういったケースの場合は、
そこまで敏感でない人にとっては
認知行動療法や「嫌われる勇気」的な心理教育等で
思考を柔軟にする事も役に立つと思います。
しかし、
極端に敏感で(相手を不快にさせる事によって)自分が不快になる事が
まるで「死ぬか生きるか?」といった感覚を持ってしまっている人
にとっては、
無意識(辺縁系や脳幹等)から来る生死に関わる防衛本能を認知や思考を変えて
食い止めようとする、前頭前野のみに頼ったトップダウン方式のやり方
だけでは非常に難しくなるでしょう。
故に、
ボトムアップの方法を採る必要があるでしょう。
ただ、
その方法は多岐に渡り、ここでは詳述できませんので、
皆さんにとって比較的取り組みやすいであろうヒント
を一つお書きしたいと思います。
それは、
「建設的な気遣い」とも言うべきもので、
そのやり方は次回詳述したいと思います。
<次回へ続く>