我慢する事について①何故我慢するのか?

我慢する事について①何故我慢するのか?

「入社しても嫌な事があると、すぐ辞めてしまう・・・
 最近の若者は我慢が足りない」
と嘆く上司。

「ちょっと、佑次!何であんたは我慢できないの?!」
と学校をすぐ休んでしまう息子に我慢できずにキレる親。




特に日本では、「我慢の美徳」みたいな考え方がある様に思いますが、
人は何故我慢するのでしょうか?


私の考えでは、

人間や生き物が我慢するのは、
大きくは以下の2つの場合に分けられると思います。




①報酬系の働きによるもの


つまり、
「我慢する事による今の不快を上回る快が手に入ると確信できる時」


例えば、

どうしても食べたいラーメン屋の行列にお腹を空かせたまま
何時間も並ぶ事ができるのはこの例だと思いまし、

自分の夢や目標(快)に向けて寸暇を惜しんで努力し続ける、
等もこの例でしょう。




②背側迷走神経系の反応によるもの

つまり、
「我慢する事による今の不快を上回る不快な結末になると想像できる時」


例えば、

配偶者や上司のモラハラやDV、パワハラ等に我慢し続けるのは、
「夫に逆らったら、きっとただでは済まない」
とか

「離婚すれば子供を一人で育てる自信が無いので、生きて行けるのか?」

といった不安や恐怖が不快な結末を想像させて、
我慢(不安の解消や凍り付き反応)させるからだと思います。




この様に考えると、

「今の不快」>「将来の不快」
と感じる場合や

「今の不快」>「将来の快」
と感じる場合は、
我慢はできないでしょう。

<次回に続く>