何故、成功しても幸せになれないのか?

何故、成功しても幸せになれないのか?

「努力し続けて、地位も名誉も得た。
 なのに、どこか虚しさを感じる・・・」

「一生懸命頑張って志望校に入り、
 一流企業に入ったのに、なんか満ち足りてない・・・」

傍目から見て、所謂「成功した人生」を歩んでいるはずなのに、
なぜか自分自身は幸せを感じない・・・。

そんな愚痴をポロッと周囲の人に漏らすと
「何を贅沢な事言ってるの?!」と一蹴されてしまう。

今迄の世間一般の”常識”では
「努力」→「成功」→「幸せ」という確固たる図式があって、
我々はそれを盲目に信じて来たのではないだろうか?

ところが、最近の「ポジティブ心理学」では、
「幸せは成功に先んずる」
つまり
「成功するから幸せになる」
のではなく、
「幸せだから成功する」という法則を掲げている。

しかもこの「幸せだから成功する」という考え方は
単なる仮説や空理空論ではなく、
長期・多人数に渡る心理学的な実験、分析により、科学的に証明された
所謂エビデンス(客観的な事実に基づく根拠)に基づいているものである。

もしそうだとすれば、
「成功する為には、まず”幸せ”になる」必要がある。

では、”幸せ”とはいったい何なのか?

ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマン博士
(元全米心理学会会長)は、次に掲げる3つの要素を全て求める人が
本当に満たされた生活を送る事(つまり”幸せ”を感じて生きる事)ができる
と実証した。

その3要素とは

①喜び

②夢中になる事

③意味を見出す事

である。

しかも、
その3つが揃わないと、幸せがもたらす恩恵の一部しか得られないそうである。

例えば自分の趣味で喜びを感じ、夢中になったとしても
そこに「意味を見出す事」ができないと幸せの一部しか感じられずに、
それは儚いものになるだろう。

或いは仕事に意味を見出し、夢中になっても「喜び」を感じられなければ
これもまた幸せの一部しか享受できなくなるだろう。

もしそうなら世間的な”成功”を成し遂げた途端、
この3つの要素が得られるものから離れてしまうと、
幸せから遠ざかるのではないだろうか?

或いは、3つの要素のうちのどれかが欠けたまましゃにむに頑張って
”成功”を掴んだとしても、欠けている要素を補う事をしないと
”幸せ”にはなれないのかも知れない。

そういった意味で言うと、
よく功成り名遂げた成功者がボランティア活動や慈善事業を熱心に始めるのは
この3つの要素を維持し、幸せを感じ続けたいからなのでは?とも思える。

こう考えて行くと、仕事でも趣味でもボランティアでも何でもいいので、
自分なりに3つの要素を満たすものを見つけて行く事が先決なのでは?と思える。

よく”天職”という言葉を聞くが、僕が思うに
”天職”とは、その3つの要素が揃ったものではないのだろうか?

もしそうなら、何も最初から仕事だけで見つけようと思わなくても、
3つの要素を満たす趣味やボランティア等をみつけて、
”幸せ”になって、そこから”成功”を目指しても良いのではなかろうか?

 

#天職や生きがいを見つける為のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

「やりたい事」をやっていても満たされないのは?

 

「自分の”夢や目標”の為に努力してるはずなのに続かない」
「”こうありたい”と願った事が叶ったのに何故か虚しい」
「夢や目標だったはずなのに、途中でやる気を失ってしまった」
「自分の願望をかなえたのにどこか満たされず虚しい・・・」

そんな状態になって苦しんでいる人もいると思います。

もしかしたらそんな人は「やりたい事」や「こうありたい」ではなく、
「やらなければいけない」とか「こうであらねばいけない」という考え方に
突き動かされて来たのかも知れません。

もし、そうだとすれば常に自分を追いつめる考えに命令されている訳ですから
当然苦しくなるでしょうし、達成しても大きな喜びを感じる事ができない
と思います。

そして、本当は「しなければいけない」からやってる事を
「私がそれをしたいからしてるんだ」と思い込んで自らを無理に駆り立てて
しんどくなってる方もいらっしゃいます。

ではそれを「自分が本当にしたい事」なのか?、
「しなければいけない事」なのでやってるのか?を見極めるには
どうすればいいのでしょうか?

→ 一番簡単な方法は
自問①「私がこれをしないとどんな自分になっちゃうんだろう?」

自問②「そうなると自分はどんな人間だという事が明らかになっちゃうんだろう?」

自問③「そんな私を他人はどうするだろう?」
   等と自問してみる事です。

ー 例
※寝る暇も惜しんで事業を拡大してきた経営者で傍目から見れば「成功者」とみなされて
 いる ・・・でも最近朝起きるのがしんどく、やり甲斐を感じられなくなって来た

自問①:「私がこれを辞めちゃうととどんな自分になっちゃうんだろう?」

自分の答え:「誰も私を評価せず、周りの人は自分から去って行くだろう」

自問②:「そうなると自分はどんな人間だという事が明らかになっちゃうんだろう?」

自分の答え:「私は能力が無く、認められない」

自問③:「そんな私を他人はどうするだろう?」

自分の答え:「他人は私から去ってゆく。私を見捨てる」

とまあ、これはあくまで一つの例ですが、もし仮に「やりたいからやってる事」
であれば、「私は能力がない」「私は他人から認められない」
「他人は私を見捨てる」等の間違った思い込み(スキーマ)は出て来ないと思います。

つまりこの例の経営者の場合は、間違った思い込みが根っこにあって
それに蓋をして反撃する為に「しなければいけない」で自らを駆り立て続けた
挙句にしんどくなっちゃったと考えられます。

(※中には、スキーマに反撃し続け、がむしゃらに頑張り続けてスキーマが修正
  されちゃったという人もいると思いますが)

もしあなたが「確かに間違った思い込みが根っこにありそうだ」と感じる
のであれば、”元々あなたはそうじゃないという証拠”を挙げていってみませんか?

(※以下、上の例に沿って述べます)

→例えばできるだけ子供時代から遡って、「自分には能力がある証拠」、
 「認めてくれた人達」、「自分を見捨てなかった人達」等、
 自分のスキーマを覆す証拠をできるだけ沢山集めてみるのが役に立つでしょう。

 そして逆にあなたの子供時代にスキーマの元となった人は誰でしょうか?

→例えば「あなたを認めなかった人」、「この人に見捨てられるのでは?と
 あなたに不安を感じさせ続けた人」等々。

 そしてもしそういう”スキーマの元”となった相手が思い浮かべば、
 その人に「そうじゃない証拠」をイメージの中で突きつけてみるのもいいでしょう。

但し、もし難しければお気軽にご相談下さい。

 

 

達成感や成功を感じられない人へ

 

「テストで一番になっても、志望校に合格しても、仕事で出世しても
 達成感や成功を感じた事はありませんでした」

周りの人から見れば「素晴らしい成績や業績」を挙げても、
本人自身は何の達成感や成功を感じられず、
それどころか逆に焦燥感や空虚感を常に感じている人もいらっしゃいます。

勿論ちょっとの達成や成功ですぐ満足してしまい、努力を怠ってしまう人もいる
でしょう。

或いは、野球のイチロー選手の様に(恐らく)ストイック且つ謙虚に
妥協しないで努力し続ける事でモチベーションを維持できる人もいると思います。
(もっとも、イチロー選手の場合は本人が達成や成功を認めなくても、
数字や年棒等の万人の承認がありますが・・・)

達成感や成功を感じられない人は、どこまでやってもゴールにたどり着けない感じ
がするでしょう。

ー それはまるで「永遠に走り続けろ!」と命じられたマラソンの様です。

マラソンも42キロ先というゴールが設定されているからこそ頑張れる訳です。

それが、もしどこまで走ってもゴールに辿り着けないとしたら・・・。
それはそれは苦しい道のりになるでしょう。

それでは何故達成感や成功を感じる事ができなくなってしまったのでしょうか?

ー それは生まれもっての気質や性格傾向、或いは大きな目標を掲げているから
  等様々な理由があると思いますが、僕がよくお見受けするケースとしては
  「子供時代に親に(何を達成しようが、成功しようが)認めてもらえかった、
  喜んでもらえなかった、”O.K.” を出してもらえなかった」という方が多い
  様に感じます。

  もし親が”O.K.”を出さなかったとしたら、
  「永遠に走り続けろ!」という命令と同じように受け取ってしまう
  かも知れません。

  その為に、どこまで走り続けてもゴールに辿り着けず
  常に走り続けなくてはならず、やがて力尽きてしまう・・・。
  もしあなたがそうだと感じられるのであれば、他人の承認や”O.K.”を
  期待せずに、自分でそれをしてあげる方が近道かも知れません。

ではそうする為にはどうすればいいのでしょうか?

そのヒントをお書きしてみたいと思います。

<自分で達成感や成功を感じる為のヒント>

①自分の親の達成や成功を感じる

→もしあなたの親が自分自身の達成や成功を認められず、
 その為にあなたのそれも認められない人であれば
 親が子供時代~今迄達成して来た事を聞き取って、労ってあげましょう。
 具体的には、親の顔を思い浮かべながら、「よくやったね」とか「有難う!」
 等とつぶやいてみる

例:「苦労しながらも、僕達子供をよく育ててくれた。有難う」等

②自分の過去の達成や成功を感じる

→「①」をやった後に、もし親があなたの達成や成功を認める事に抵抗がなくなった
 とすれば、親はあなたにまつわる過去のどんな達成や成功を認めてくれる
 でしょうか?

 それを思い浮かべ、親があなたに「よくやったね。」「頑張ったね」等と
 笑顔で言ってるイメージをし、自分でも鏡に向かって「私、よくやったわ」
 と呟いて肩をポンと叩いてあげるのもいいでしょう。

③自分の今の達成や成功を感じる

→ご自分の1日や1週間のしなければいけない事としたい事の計画を立て、
 それが達成できれば鏡に向かって「よくやったね!」と呟いて
 肩をポンと叩いてあげましょう。

 ※最初は「そんな事くらいで一々自分を褒めているとダメな人間になる
 んじゃないか?」等と抵抗があるかも知れませんが、徐々に慣れていく
 と思います。
 それとも「永遠にゴールの来ないマラソン」を続けますか?

この方法でも難しい場合は、お気軽にお問合せ下さい。

 

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#性格改善のカウンセリングについては、こちら

 

 

「幸せになりたい」という人へ

 

自己啓発系のセミナー等で、よく言われるのが
「”幸せになりたい”と思っていても、幸せになれない。なぜならば、
その言葉には”今は幸せじゃない”と言う意味が含まれているから。」というお話。

確かにその通りだと思います。

そこで「今の自分を否定していては幸せになれない。
だからまず”今の幸せ”を感じなさい。感謝しなさい」

そして「私は幸せです」「私は幸せになりました。有難うございました」等と
アファメーション(繰り返し断言)しなさい、と教えられたりもする。

ただ、いくら「今幸せです!」「私は幸せになりました。有難うございました!」
と唱えても、厳しい現実に直面すると「そんなの無理!」と思ってしまう・・。

そんな方は、もしよかったら「自分がこの世とお別れする時」の事を想像
してみませんか?

いよいよあなたは全ての人や物とお別れします。

そして、自分の人生を振り返ります。

ー 色々あった人生・・・親との確執があった子供時代。
  夫や子や他人との人間関係に苦しんだ時期。
  「幸せになりたい」ともがいてた時期(そうです今の時期です)。

  そんな中でも、側に居て見守ってくれてた人。
  助けてくれたり励ましてくれた人やペット。
  あなたを愛してくれていたり信頼してくれた人・・・。

  そんな人達ともお別れして、あなたは独りで未知の世界へと旅立ちます。

  確かに辛い事も多かったかも知れません。
  でも、そんな中であなたが成し遂げた事、頑張った事、誰かの役に立った事
  はどんな事だったでしょう?

  あなたにとって大切な人との別れやあなたが少しは誰かの役に立った事、
  成長できた部分を感じてみませんか?

  もし、それが想像できたら
 「辛い事も色々あったけど、幸せだったかも。
  あの人達と永遠に遭えないのはちょっと淋しいなあ」
  等とつぶやいてみませんか?

独りぼっちで未知の世界へ旅立つ未来から見れば、
”今”は結構”幸せだった時”なのかも知れません。
そして、もっと昔のあなたも・・・。

なんせ、未知の世界に旅立つ今となれば、執着する相手や物も
ムカつく相手も、未来への不安も、成長も達成感も、
誰かの役に立つ事も、誰かに助けられる事も、何にも無くなるわけですから。

そして、「まあまあ幸せだったかな」と少しでも思えたらつぶやいてみませんか?
「私、まあまあ幸せだったかも」と。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。