「私には生きる価値なんてない」と感じてる方へ①

「私には生きる価値なんてない」と感じてる方へ①

会社や学校でミスをしてしまったり、

誰かに怒られたり、

過去の失敗や後悔を思い出して

「私は生きる価値なんてない!」

「私は必要じゃないんだ・・・」

「私なんて居なくていい・・・」

「私は役立たずだ・・・」

「私はダメ人間だ・・・」

と感じてしまい、
苦しくなっておられる方も沢山お見えになります。



そんな中でも「自分を変えたい」と
「プラス思考」になれる?本を読んだり、

「ありのままの自分を愛する」努力
を頑張っておられる方も多いです。



でも、いくら頑張っても
そこから抜け出せない自分に更に失望してしまい

「やっぱり私はダメなんだ・・・」
と、その自己否定を更に強めてしまう・・・。



もし、あなたがそうであるならば、
一体どすれば良いのでしょうか?

まず、
「プラス思考」になる前に、
「ポジティブシンキング」になる前に
「自分を愛する」前に

自己否定を止めなくては始まらないと思います。



何故なら、
自己否定をしながら、
自分を肯定しようとするのは、

まるで、ブレーキを踏んだまま
アクセルをふかす様なものだからです。

当然、ブレーキから足を外さないと
車は走ってはくれません。

(私見ですが、現在、自己否定的な方が、
 自己肯定に至る道程としては、

 「自己否定を止める」
    ↓
 「条件付きで自己を肯定する」
    ↓
 「無条件で自己を肯定する」
という段階があると思っています)



でも、
「そんな事言っても私は昔っから何をしてもダメだったし・・・」

「最初から(物心ついた時から)、自己否定があったし・・・」

と感じられるかも知れません。



だとしても、
それは決して「生まれつきの性格」ではありません。

何故なら、
自己否定する赤ちゃんは居ないはずですから。



だとすれば、
否定的なセルフイメージを持つ様になった原因があるはずです。



まずは、その原因を探る事から始めてみませんか?

次回は「自己否定する様になった原因の探り方」
をお書きしたいと思います。

 

#希死念慮のカウンセリングについては、
こちら
にお書きしてますので、ご参照ください

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、こちら

#愛着障害のカウンセリングについては、こちら

 

 

「私には生きる価値なんてない」と感じてる方へ②

 

前回の記事で、
「否定的なセルフイメージを持つ様になった原因を探りましょう」
とお書きしましたが、

具体的にはどうすれば良いのでしょうか?

今回はそのやり方をお書きしたいと思います。






<自己否定的になった原因の探り方>

※注意!トラウマに触れる場合もあると思いますので、
 できれば私や専門家がいる場所で行う事が望まれます。


 
①座って目を閉じて、
 いつも頭の中に自動的に出て来る
 自分を否定する考えを口にしましょう。

例「私は生きてる価値なんてない」
 「私は何をやってもダメだ・・・」



②次に、
 その言葉で生じた感情や感覚を感じてみましょう。

 (1)その感覚は体のどの辺りにありますか?

 (2)それは、どんな感覚でしょうか?
 (例:胸の辺りが圧迫されてる感じ、等)

 (3)その感覚に色や形があるとすれば、どんな色や形でしょうか?

 (4)もしそれに触ったとしたら、 どんな感触?重さや温度は?

 (5)匂いや味、音や声は何か聴こえますか?

 (6)その感覚に暫く集中してみましょう



③そしてその感覚を感じたまま、同じ感覚を感じた、
 できるだけ過去へタイムスリップして行きましょう。

 「1年前、2年前、3年前・・・」

 もしかしたら、幼い子供時代まで遡れるかも知れません。



④「もうこれ以上過去には遡れない」
 と感じた時点に「着いた」と感じたら、

 それはいつ頃の事で、
 そこは何処で、
 誰が居て、
 何が起きてるのか?
 を感じてみましょう。

(例1):幼稚園ぐらいの自分が、
    自分の部屋で、
    お母さんから「あんたは本当にダメね」
    と言われてる場面

(例2):小学校低学年の自分が
    学校で先生や級友から
    馬鹿にされてる場面

(例3):小学生の自分が
    学校で皆とうまく馴染めずに
   「私ってこのクラスに居なくてもいいんじゃないのかな?」
    と感じた場面

(例4):小学校低学年の自分が
    家のリビングで、
    妹が褒められて
    両親と妹が楽し気に会話してる場面
   「私はこの家に生まれてきて良かったのかなあ」と感じた。

等々。






そうなんです。
家族(親や兄弟姉妹)や先生や友人から
実際に否定されたり、
自分でそう感じてしまったのが原因
である事が多いと思います。



勿論、実際に否定し続けたり、
酷い場合は、虐待やネグレクト、
兄弟や他人と比較したり、
親にとっての「良い子」でなければ怒り狂う、

といった、
所謂「毒親」に育てられた場合もあるでしょうし、

そうではなくて、
「例3」や「例4」の様に、
「なんとなく、そう感じてしまった」

と、本人側が感受性が鋭すぎて(HSP等)
親はそういうつもりがなくてもそう読み解いてしまった、

という事もあると思います。



実際に、うちのルームにお越しになる
所謂「アダルトチルドレン」の方の
半数位は、鋭い感受性でそう感じ取ってしまった、
という印象があります。



だとすれば、
お母さま方も(毒親の自覚がある方は別として)
「私のせいで我が子は生き辛くなったんだ」と
ご自分を責める必要はないと思います。



また、ご本人自身も
「感受性が鋭すぎてそう感じてしまった自分」
を責める必要はありません。

だって、その鋭い感受性は多くの場合、
ご自身のせいではなくて
遺伝的な要素が強いと思われるからです。



こうして、
「否定的なセルフイメージ」を
持つ事になった原因がわかった方は、
「自己否定を止める方法」を試してみませんか?



それを次回にお書きしたいと思います。

 

#希死念慮のカウンセリングについては、
こちら
にお書きしてますので、ご参照ください

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、こちら

#愛着障害のカウンセリングについては、こちら

 

 

「私には生きる価値なんてない」と感じてる方へ③

 

前回お書きしたやり方で、

否定的なセルフイメージを持つに至った原因がわかった方は、
「自己否定を止める方法」
を試してみられるのも良いと思います。

「自己否定を止める方法」



「否定的なセルフイメージ」を持つに至った場面を再現します。

 その為に、
 クッションかぬいぐるみを2つ用意して、
 向かい合わせに置きます。
 
 その一つを、あなたを否定した相手とみなし、
 もう一方を幼いあなた自身に見立てます。



あなたを否定した相手側(クッション)が、
 今まさに、幼いあなた(クッション)に
 否定的な言動をしていると想像します。



その場面を見てる、今のあなたはどう感じるでしょうか?

 例:「お母さんは酷いな」
   「この子(幼い自分)可哀相」等。



今のあなたによく自動的に出て来る
 自己否定的な思考を思い出しましょう。

 例:「私って、ここに居る価値なんてない」



⑤その考え方は、どちらの味方で
 どちらを傷つけるものでしょうか?

 あなたを否定した人側ですか?
 それとも、
 幼いあなたに味方する考えでしょうか?



もしその考えが、幼いあなたを否定した側
 を支持する考えであれば、

 今のあなたは、あなたを否定した側と
 グルになって幼いあなたを責めている
 という事になります。



今のあなたは、
 かつてあなたを否定した人と
 グルになりたいでしょうか?

もし、「グルになりたくない」
 と思うのであれば、

 (例えば)
 「昔のお母さんとグルになってたまるか!」
 と相手側のクッションに、声に出して言ってみましょう。



そして今後、
 自動的に自分を否定する思考が出てきた時に
 それに気づいて、

「昔のお母さんとグルになってたまるか!」
 等と、呟いてでもSTOPしましょう。

ただ、感受性が鋭い方は、
人に対して凄く優しい方が多いので、

「でも、お母さんには感謝もあるし、
 責める事なんてできない・・・」
 とか
「お父さんが実際にそういった訳ではなく
 そう感じてしまった自分が悪い」

等と感じてしまう場合もあると思います。



そういった方にお伝えしたいのは

「じゃあ、そう受け取った幼い自分が悪かったのでしょうか?」
 という事です。



幼い自分にとっては、
そう感じ取ってしまった事は事実です。



感受性が鋭いので、
沢山傷つき、気にし過ぎて苦しくて・・・

でもそんな中でも、頑張って生きてきた
過去の自分の事をどう思いますか?



どうか、あなただけは「その子」の味方になってあげて下さい。

あなたまでもがその子を否定したら、
誰が味方になってくれるのでしょう?

いつも自分のせいにする人は、
ここだけは他人のせいにしても良いと思います。



ですから、
相手に対する感謝や好きの気持ちは一旦置いておき、

「違うだろ!」とか「何でやねん」
の気持ちを持つ事をどうか自分に許してあげませんか?



そしてあなたがもし
「気にし過ぎる」性格なら、

それもあなたのせいではなく、
多くの場合は遺伝です。



だとすれば、
それはお父さん側の遺伝でしょうか?
お母さん側でしょうか?



例えばもし、お父さん側だと感じれば、
「なんや、私のせいじゃなくて、お父さん側の遺伝やん!
 もうほんま困るわ、お父さんたら・・・」

と、そこでも人のせいにしてでも
自分を責めない様に意識しましょう。



それでは、
次回は「自分を肯定する方法」をお書きしたいと思います。



#希死念慮のカウンセリングについては、
こちら
にお書きしてますので、ご参照ください

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、こちら

#愛着障害のカウンセリングについては、こちら

 

 

「私には生きる価値なんてない」と感じてる方へ④

 

前回お書きしたやり方で、
「自己否定を止める」事ができた方は、

「自分を肯定する方法」
を試してみられるのも良いと思います。






「自分を肯定する方法」



幼い頃から今までの自分を振り返ってみましょう。

 例:親から否定され(た様に感じ)、
   学校でも馴染めず、いじめられたり、嫌われたり(様に感じたり)、
   一杯傷ついて、
   家にも学校にも居場所が無い様に感じていた自分・・・

   でも、そんな中でも、他人の顔色を伺いながら、
   必死で生きてきた自分・・・

   誰にも相談せず、甘えず
   苦しみを独りで抱え、

   もしかしたら、
   過食や何かへの依存や
   引きこもったり、親に当たったり、
   自傷行為をしたりして

   何とかその苦しみをやり過ごして、
   今まで生きてきた自分・・・



そんな自分の事をどう思いますか?

 もし、あなたと全く同じ環境(例えば毒親の元)で
 生まれ育った人や、

 あなたと全く同じ気質(例えば、感受性が鋭く繊細等)
 に生まれた人があなたと全く同じ苦しみを抱えながらも
 今まで生きてきたと想像すれば、

 その人の事をどう思いますか?

 「ダメな奴だな」とか「生きてる価値ないよ」
 と思うでしょうか?

 もし「その人」の人生を少しでも肯定できるのであれば
 その人に何と言ってあげたいですか?



「その人」に言ってあげたい言葉を
 クッションに見立てた過去のあなたに言ってあげませんか?



その次に必要なのは、
 「今」のあなたへの肯定です。

 もしかしたらあなたは、
 繊細で感受性が鋭いだけでなく
 ピュアで、素直・・・

 そのくせ、良い意味での頑固さや
 一つの物事に対する集中力が凄い人
 なのかも知れません。

 もし、そうであるならば、
 幼い時に自分への否定的な「空気」
 を敏感に感じ取って、

 それを素直に信じ込み、
 誰が何と言おうが、
 その考え方にこだわり続けているのかも知れません。

 もし、そうであるなら、
 そうした自分の「こだわりのパターン」として、

 今でも常に「自分のダメな証拠」
 を集め続けているのではないでしょうか?

 「あ~、今日も仕事でミスした。
  やっぱり私ってダメだなあ~」と。

 もしあなたが、
 そのパターンにはまってるのであれば、

 自分を否定する思考が出てくれば
 前述の「STOP!、グルになってたまるか!」
 で止めて、

 そんなしんどい中でも、今日一日の中で
 「少しでも自分ができた事」
 に焦点を絞って、

 それを日記やスマホのカレンダーに
 一つだけでも書き込むのを
 習慣にするのも良いと思います。

 それを続けていけば、
 新しい「自己肯定のパターン」
 を作り上げる事ができると思います。



ただ、それでも自己否定が止められない方は、
まだ「無条件の自己肯定」には至ってない
のかも知れません。



もし、今までお書きした内容を実行されても
難しい場合は、
一度お問合せ頂ければお役立てできると思います。

 

#希死念慮のカウンセリングについては、
こちら
にお書きしてますので、ご参照ください

#アダルトチルドレンのカウンセリングについては、こちら

#愛着障害のカウンセリングについては、こちら

 

 

「ほめ日記」と「感謝日記」

 

「また上司に怒られた・・・。 私って何てダメなんだろう」

「私の気持ちをわかってくれない彼に腹が立って、
 またキレてしまった・・・」

自責や自罰傾向のある人はうつや様々な神経症に陥る可能性があります。

逆に他責や他罰傾向のある人はパーソナリティー障害等に陥ったり、
その”被害者”を作ってしまいがちです。

いずれにしても、その心理の奥底には
劣等感自己否定(自己肯定感の低さ)があると思います。

そして、自責・自罰傾向のある人は直接的に
「自分を認めてあげる」事も「他者から認められる」事も意識上では諦めてしまっているはずです。
(時に無意識が”症状”と言うものを介して、間接的にそれを満たそうとする場合
 もあると想いますが・・・)

また、他責・他罰傾向のある人は概ね、
「他者から認められる事によって劣等感や自己否定を払拭しようとする」
でしょうが、
相手が認めてくれない場合は「怒り」を使ってそれを相手から手に入れよう
とするでしょう。

そうして、その「パターン」が延々と繰り返されてしまうと、
「生き辛さ」からの脱出は難しくなるでしょう。

それでは、どうすればその「パターン」を変える事ができるのか?

勿論、色々な方法があると思いますが、一つのヒント
をお書きしたいと思います。

以前お越しになったクライアントさんで
自責・自罰傾向から神経症的になっておられた方がいらっしゃいました。

その方は以前はもっと酷い状態だったけれど、
ここ1年程「ある事」を実行して、随分マシになったと仰いました。

その「ある事」とは?・・・。

お話をお伺いしてみると、その方はここ1年間
「ほめ日記」を毎日付けておられるとの事でした。

「ほめ日記」は手塚 千砂子さんが提唱し始めたもので簡単に言うと、
どんなに小さな事でもその日の自分を褒め言葉で日記に書いてあげる
という事です。
(詳しくは手塚さんのご著書をお読みください)

そうして行けば、「自己否定」→「自己肯定」にパターンが変わりますので、
うまく続ければ自己肯定感を自力で育む事が可能だと思います。

また逆に、もしあなたが他責・他罰傾向がおありならば、
それに加えて「感謝日記」が役に立つかも知れません。

これも1日1つでも2つでも恋人や夫、親や子、友人、職場の人等、
その日感謝したい事を「○○してくれて有難う」等と、
感謝の言葉で書いてみる、という事です。

そうする事で、「相手がしてくれなかった事」に眼が行っていたものが
「相手がしてくれた事」に目が行き、
「承認されたい」→「承認したい」
へと思考パターンが180度変わってゆくはずです。

「日記なんて書けない」
等で、それでも難しければお気軽にお問い合わせ下さい。

 

#自責・自己嫌悪(否定)・後悔の解消の為のカウンセリング
については、こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

自分が嫌いな人へ~セルフトーク(自動思考)への対処

 

「あ~、今日も仕事でミスしてしまった・・・俺って何やってもダメだな。
 こんな俺なんて誰も認めてくれないんだろうなあ。」

「また夫や子供に怒りをぶつけてしまった・・・
 どうしても良い妻や良い母になれない。
 こんな私なんてこの家には居なくていいんだろうなあ。」 



ほぼ毎日の様に、自分を責める思考が勝手に出て来て
増々自分が嫌いになって日々鬱々とされている方もいらっしゃると思います。

そういった思考の事を認知(行動)療法等では「自動思考」と呼びます。

そんな思考を何とか止めようとして、「考えないでおこう」
とか
スマホやパソコン、TVや音楽等で紛らわそうとしても
まるでそれをあざ笑うかの様に、次から次へと湧いて出て来てしまう・・・。

なんせ「”自動”思考」ですから(笑)。

では、どうすれば良いのでしょうか?



勿論、出来事や思考→感情を書き出し、「認知の歪み」を見出して、
適合的な思考へ変えてゆく、等の認知(行動)療法等は有効だと思いますが、

時間も手間もかかりますし、独りで行うのは難しいかも知れません。



そこで、
自分独りで比較的簡単にできる方法をお書きしたいと思います。



<セルフトーク(否定的自動思考)への対処①>

①自動思考を待ち構える

いつもは自動思考に勝手に支配される筈ですが
 来そうなタイミング(帰りの電車の中、家に帰って
 一人になった時、夜寝る前、朝起きた時、等)で
「来るかな、来るかな?」と待ち構えてみませんか?

②自動思考と対話し質問を投げかけてゆく

人間の脳は質問に対して答える性質があります。
 そして、その答えも自動的に返って来ます。

 つまり、自動思考に対して自動思考で対抗する訳です。

 但し、
 否定的な自動思考は結構強い事が多いので、
 適切なタイミングで適切な質問を”意識的に”
 行う事が必要だと思います。

 その対話や質問の方法を
 (1)~(4)にまとめてみました。



(1)自動思考を一旦、肯定してゆく

以下、自動思考とそれを肯定する例を対話形式で書いてみます。



(自動思考)
「今日も仕事でミスした。俺って本当にダメだ。」 

(肯定)
「仕事でミスして、俺ってダメだって思ったんだよね」



(2)その思考によって生じた感情を質問し、共感してゆく

以下、自動思考によって生じた感情を質問によって引き出し、
 共感してゆく例を対話形式で書いてみます。



(生じた感情を質問する)
「そう考えて、どんな気持ちになった?」

(質問によって返ってきた自動思考)
「辛い、苦しい!」

(感情に共感する)
「辛かったね、苦しかったね。」



(3)本当はどうしたかったか?を質問し、その答えにも共感する

以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「本当はどうしたかったの?」

(答え=自動思考)
「本当はミスなく仕事したかった」

(共感)
「ミスなくし事したかったのに、ミスしてしまったから辛かった、
 苦しかったんだよね」



(4)同様に、他者に対する思考にも共感してゆく

以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「こんな俺なんて誰も認めてくれないと思って、どんな気持ちになった?」

(答え=自動思考)
「淋しかった!」

(共感)
「淋しかったよね」



(5)本当はどうして欲しかったか?を質問し、その答えにも共感してゆく

以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「本当はどうして欲しかったの?」

(答え=自動思考)
「本当は認めてもらいたかった」
''
(共感)
「認めてもらいたかったのに認めてもらえない、と思って淋しかったんだよね」

(6)本当はどうなりたかったか? を質問する

以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「ミスを無くして、皆に認められて、本当はどうなりたかったの?」

(答え=自動思考)
「皆に”できる人”と思われる存在になりたかった」



(7)そうなれたらどんな気持ちになるか?を質問し、共感する
以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「ミスを無くして、皆に認められて、”できる人”と思われる存在になれたら
 どんな気持ちになれる?」

(答え=自動思考)
「・・・すごく、いい気持ち。安心・」

(共感)
「本当は、いい気持ちになりたかったんだね。安心したかったんだね。」



(8)その気持ちを得る為に今すぐできそうな小さな事を質問し、実行してみる

 (※もし余裕があれば、明日から職場や家庭で無理なくできる小さな事も
   併せて質問してみて実行されるのも良いと思います)

以下、その例も対話形式で書いてみます。



(質問)
「いい気持ち、安心を得る為に今すぐに無理なくできる小さな事は何かな?」
 (明日職場で無理なくできる小さな事は何かな?)

(答え=自動思考)
「時間かけてコーヒーを淹れて飲んで、お風呂にゆっくり浸かりたい・・・」
(明日、職場でメールの返信の誤字脱字にだけは注意してみよう)
''
(実行)''
「じゃあ、それをしてみようか?」



以上、自動思考との対話の例を書きましたが、
自動思考に対する質問や対話の形式をしっかりと
身に付けてゆく事が肝心だと思います。

それでも
慣れないうちは自動思考に翻弄されてしまうかも知れません。

そういった場合は、ノートの見開きの左側に
否定的な自動思考を書き、右側にそれに対する
共感や質問を書き出して行く、というのが有効になると思います。

それでも難しい場合は
カウンセリングを受けられる事もご検討下さい。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

持って生まれた性格を変えるのではなく活かす

 

今日は私が勝手に考えた(笑)寓話を一つ。




昔々ある所に生まれつきとても脚の速い男がいました。

彼は子供の時から我慢する事が苦手で、
「欲しい!」と思ったものは後先を考えずに
手に入れようとする性格でした。



或る日彼が道を歩いていると、
向こうから歩いてくる村人が背負っていた柿の実が
欲しくなって、
それを奪い取って凄い勢いで走り出しました。

「おい!庄助のせがれ、待てぃ!」・・・

大人でも追いつけない位の脚の速さで
逃げ切った彼は家に帰りました・・・



彼の悪行は日に日に酷くなり、
ついに父親の庄助の耳にも届くようになりました。

「庄太!貴様は何をやってるんだ!
人様のものをくすめよって・・・
ワシが脚を切ってやる!」

庄助はおもむろに脇差を振りかざして、
庄太の脚を目掛けて切りつけました。

庄太はすんでの所でその一太刀をかわし、
脱兎のごとく家を飛び出しました。

「お前みたいなクズは田中家の恥だ!
 勘当だ!」

勿論、父親は庄太に追いつく事はできません。

庄太は走りながら誓いました。
「こんな家なんて俺が見限ってやる!
 俺は日本一の大泥棒になってやる!」



それから十数年後、
庄太は誓った通り、追剥やかっぱらい、盗みなど
何でもこなす大泥棒になっていました。

そして、その逃げ脚の速さから
一度も捕まった事はありませんでした。
そんな庄太もやがて所帯を持ち、
可愛い子宝にも恵まれました。

でも或る時、盗みに入った家で
脚に怪我を負ってしまい、
人生で初めて捕まってしまい、
牢屋敷に囚われてしまいました。



愛しい我が子と会えない日々が続き、
庄太は塞ぎがちになりました。

牢屋敷の看守は昼間から吞んでいるのか、
いつも赤ら顔で
「ほら、飯だ」
といつも少しだけニコっと笑って
食事を差し入れるのが常でした。

そんな看守に”見下されている”
と感じていた庄太は、
看守に八つ当たりをしてしまいました。

「こっちは女房、子供に会えないというのに、
おめえは、いいご身分だな!」
と、差し入れられた器をひっくり返して
床にぶちまけました。

看守は赤ら顔に笑みを浮かべながら
静かに問いかけました。
「おめえさんは、幸せかい?」

「こんな臭い飯を食わされて、
幸せな訳がないだろ! えっ?!」

「じゃあ、おめえさんの幸せって何だ?」
看守は庄太の瞳をじっと見つめながら問うてきました。

庄太は一瞬考えた後に答えました。
「俺は、自分の欲しい物を手に入れて、
 女房、子供が欲しがるものも全部与えてやりたいんだ」

その答えを頷きながら聞いていた看守は
「じゃあ、おめえさんが持ってる、
 その脚の速さと、負けん気と、”こう”と決めたらとことんやるこだわりを
 どう活かしたら、幸せになれるんだろうな?」

看守の問いかけに庄太は黙ったまま何かを考えているようでした。

それから数年後、放免された庄太の姿が
街道沿いで旅人によく目撃されました。

「ありゃ何なんだ?!疾風かと思った・・・。&size(16){
あんな脚の速い飛脚は見た事がねえ。
もしかしたら、あいつがお江戸で噂の庄太って飛脚か?」

そう、庄太は日本一の飛脚になって
家族ともども幸せに暮らしましたとさ・・・。



久しぶりのブログ記事で
私の拙い寓話におつきあい頂き、有難うございました。



人には、
持って生まれた性格や特性等、
「変えられない部分」と
「思考パターン」「行動パターン」「環境」等の
「変えられる部分」があると思います。

私は、
「変えられない部分」と「変えられる部分」を見極め

「変えられない部分」を自分が幸せになる方向へ向け
「変えられる部分」もその方向へ変えてゆく、
という事が大切だと思っています。

今後も気が向いた時に(笑)、
この続きを書いてみたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。