5月病かな?と感じているあなたへ

5月病かな?と感じているあなたへ

「この春から大学に入学して、独り暮らしを始めた。
 GWに帰省してまた下宿に戻って来たけど、大学に行こうと思っても
 朝起きれずに、ずるずると休んでしまっている・・・」



「今春、新卒で今の職場に入社した。
 4月は覚える事が沢山あって無我夢中だったけど、
 連休中にゆっくりしてリフレッシュできたはずなのに、
 なぜか連休明けから、会社へ行くのがとても憂鬱になっている・・・」






入学・進級・入社・転勤・異動等の環境の変化があった後に
5月のGWの連休後に心や体の調子を崩してしまい、
憂鬱になったり体調が悪くなったりしてしまう、
所謂「5月病」に襲われている方もいらっしゃると思います。



そんなあなたに

①何故五月病になるのか?(原因)

②どうすれば五月病から抜け出せるのか?(対策のヒント)

について、次回から私の考えをお書きしたいと思います。

 

 

何故5月病になるのか?

 

今回は「五月病」に襲われてしまう原因を私なりの考えに基づいて
お書きしたいと思います。






<五月病になる原因>

①(持って生まれて)刺激(特に不快刺激)に敏感



環境の変化は、「人間関係やその場のルール、仕事・勉強等
 一からその場所・環境に適応しないといけない」訳ですから、
 誰にとっても強い”刺激”が加わる筈です。

 そんな中でも特に不快刺激に対して敏感な人
 「人とうまくやっていけるのだろうか?」
 とか
 「この場所で居場所を作れるのだろうか?」
 とか
 「自分はここで仕事や勉強で結果を残せるのだろうか?」
 等の不安も人一倍強く感じるだろうと思われます。

 ※刺激に対してそこまで敏感ではない人でも、
  その人の許容量を上回る様な不快刺激に遭遇した場合も同様です

 そんな中でも初めの頃は、その不安・恐怖といった不快刺激に対して、
 防衛反応によって「頑張るしかない」とアドレナリンを分泌し、
 その不安・恐怖と”戦って”その”戦い”をコルチゾールが維持してくれて
 何とか最初の1か月?を乗り切る訳です。

 ところがこのコルチゾール”ストレスホルモン”とも言われ、
 長期間に渡って分泌されると心身にダメージをきたしてきます。

 ※譬えて言うと、苦痛に打ち勝ちながらマラソンを走っている人
  の状態です

②その後に長期休暇がある事



→そんなストレスフルな状況を乗り越えた後に、
 GWという休息が与えられます。

 そうすると、コルチゾールの分泌が止まり、心身の傷の修復の為に、
 セロトニン(休息・安心・穏やかさ)ドーパミン(楽しさ・ワクワク)
 を求める行動を連休中に採るのが普通だと思います。

 そしてそれらは自分にとっては”快”の刺激で有るはずですから、
 見事、不快刺激から「逃がれて」快刺激に移行できる訳です。

 ※これもマラソンに譬えると、走り続ける苦しさから逃れて
  足を停めて一息ついてる状態です

③その後にまた不快刺激との闘争が待っている事



刺激に対して敏感な人が一度「不快刺激」から逃れ「快刺激」を味わうと、
 もう一度不快刺激の真っただ中に戻ってゆく時に、

 そこに不快刺激を上回る様な快刺激が無いとすれば、
 連休中に学習した?「逃げる」という防衛反応が生じるのも当然
 だと思います。

 そしてこの「逃げる」という防衛反応は、
 同時に「休息・安心」や「楽しさ・ワクワク」といった
 セロトニンやドーパミンを求める「希求反応」でもあると言えるでしょう。

 ※マラソンでも、一旦足を停めて休んでしまうと、また走り出す事が
  却って大変になると思います。

  まして、ゴールには「不快の権化」である鬼コーチが待ってるけど
  休憩所には「快を与えてくれる」優しい恋人が居てくれるのなら、
  尚更だと思います。


   

だとすれば、どうすれば五月病から脱出する事ができるのでしょうか?

そのヒントを次回、お書きしたいと思います。

 

 

どうすれば5月病から脱出できるのか?

 

前回、
(私が考える)「五月病」の原因について、
要は、

①持ってうまれて(不快)刺激に敏感であるか
 または
 新しい環境の不快さが自分の許容量を超えている

 けれども、「闘争反応」によって何とか頑張っていた



②でもストレスホルモンによって心身がボロボロになっていた時に
 連休があり、不快刺激から「逃げて」快刺激への「希求反応」という
 パターンが身についた



連休後、もう一度不快刺激である職場や学校に飛び込むには
 (闘争反応は継続できない=心身がボロボロになるので)
 そこから「逃げる」その不快刺激を上回る様な快刺激を用意する必要
 がある

という旨をお書きしました。



だとすれば、
どうすれば「五月病」から脱出する事ができるのでしょうか?

今回は、私なりの考えでそのヒントをお書きしたいと思います。






<五月病から脱出するヒント>

①不快刺激を減らす工夫



今の新しい環境が自分にとって”耐え難い程”の不快刺激があるのであれば、

(1)環境調整

 不快をもたらす”相手”が明白ならば、
 コミュニケーションの仕方を変えたり、本人に意思表示をしたり、
 距離を取ったり、上司/先生に相談したり、席替え・部署異動を申し出る、

 或いは、許可を得て机の向きを替えたり、他人が視線に入らない様に
 自席の周りを物で覆ったり(視覚過敏の場合)、イヤーマフを付ける
 (聴覚過敏の場合)

(2)不快な場所に居る時間を減らす

 休憩時間や下校後/終業後、休日等はなるべく快の刺激を求める様にする

(3)自分の努力

 もし「皆より劣ってる」とか「ついて行けてない」等が大きな不快刺激
 であるならば、努力してそれを克服する事も必要でしょう

(4)専門家に助けを求める

 もし自分の努力が及ばないと感じる場合は、
 カウンセラー等に頼ってでも、認知の仕方のパターンを変えたり、
 ”気にし過ぎる”性格(パターン)の改善、不安・不快への対処法
 等を身に着けてゆくのもいいでしょう


       

②快刺激を得る工夫



 いくら苦しい不快刺激との”闘争”でも、
 その先に不快刺激を上回る様な”快刺激”が無いと続かない筈です。

 ですから、
 その”闘争”の先に自分にとっての”快刺激”を設定する必要があると思います。
 (例:昇給・昇格、承認・賞賛、達成感・自分の夢・目標に近づく等)

 ※マラソンでも、ゴールの先に鬼コーチが待っていて叱られる
  のであれば、”闘争”心が萎えて逃走の方へ行くでしょうが、
  ゴールの先に恋人からのプロポーズが待ってるのであれば、
  それは最早闘争ではなく、快刺激への”希求反応”になると思います

③どうしても無理ならば「逃げる」自分を許す



 上記の事をやっても心身に異常をきたしてるのであれば
 休む、辞める等の「逃げる」行動も自分に許してあげる必要もあるでしょう。

以上、私なりの「五月病から抜け出すヒント」をお書きしましたが、
お独りで難しい場合はお気軽にご連絡下さい。

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。