他人と比べる事の大切さ

他人と比べる事の大切さ

「駆けっこで順位を付けずに手を繋いでみんな一緒にゴールする」



「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン」

他人と比べる事の功罪が取り上げられて久しいと思いますが、
私は他人と比べる事はとても大切な事だと考えています。



何故なら、

①他人と比べる事で、”他人”が持っているけれども
 今の自分が持っていないものがわかる。



②例えば、友人・恋人・人脈、お金や物、容姿・性格、ステータス、
 能力・技量、楽しみや趣味、等々。



③そして憧れや嫉妬心や劣等感が生じれば、それらの感情は
 「自分が本当は得たいのに今は得られていないもの」
 明確にしてくれるでしょう。



④その”目標”(自分が本当に得たいもの)が定まれば、
 それに向けて努力や試行錯誤する事が、
 自分の成長や自己実現に繋がってゆき、
 人生をより豊かにしてゆくと思います。

同様に人類の進化や文明の進歩も、
 例えば「鳥に嫉妬して、飛行機が生まれた」等、
 「自分が本当は得たいのに、今は未だ得られていないもの」
 が明確になってこそ、もたらされて来たものだと思います。



但し、
もしそうだとしても、現に他人と比べて苦しんでしまっている人も
沢山お見えになります。

そういった人達は、
何故苦しんでしまっているのでしょうか?



次回は、
「他人と比べて何故苦しむのか?」の原因について
私見をお書きしたいと思います。

 

 

何故他人と比べる事で苦しむのか?

 

前回、
「他人と比べる事で劣等感や嫉妬心が生まれる」



「それによって、”自分が本当は得たいのに今は得られていないもの”を
 明確にできる」



「それを目標にして努力や試行錯誤する事が、成長や自己実現=自分の幸せ
 に繋がってゆく」

といった私の考えをお書きしました。



もしそうだとすれば、
「他人と比べる事」や「劣等感や嫉妬心」は無くすべきものではなく、
むしろ自分の幸せに繋がるものとして歓迎すべきものと言えるでしょう。

なのに、
何故他人と比べる事で、苦しむ人がいらっしゃるのでしょうか?



今回は私なりに考えるその理由をお書きしたいと思います。






<何故他人と比べる事で苦しむのか?>

A.自分と他人との差異に敏感である



 生まれつき、或いはトラウマチックな出来事により、
 ”違い”(差異)に敏感になり過ぎて圧倒され、差異のみに集中し続けてしまう。

そうなると差異を埋める努力は不可能に思えてしまい、
 次々と差異ばかりに目が向き続け、そこから先に進めなくなる

B.思い込みの強さから自分を客観視できていない



(1)「他人は私の事をこう思っているに違いない」等といった
  思い込みの強さから自分を客観視できなくなり、
  劣等感に集中し続け、そこから先に進めない



(2)「羨ましい!むかつく!」と嫉妬心に集中し過ぎて
  自らを省みる事ができなくなり、先に進めなくなる

これらの状態に陥っている時には、
 最早「他人と自分を正確に比べる事さえできていない」と言えるでしょう

C.自分の努力だけでは実現が難しいものを”目標”としてしまっている



例;「世の中の人皆から愛されたい」(=誰も私を嫌わないで!)
  「みんな私の事を認めて!」「全ての面で他人に勝ちたい」等々

D.その”目標”を絞り切れていない



 他人との違い(差異)のみに集中すると、「あそこもここも・・・」
 と自分の改善点が沢山見つかり過ぎて、
 「どこから手をつけて良いか?」がわからなくなり結局先へ進めなくなる



 
E.その”目標”に至る段取りが組めていない



 ”改善目標”が決まったとしても、
「どうやって改善してゆくか?」「どこから手を付けてゆくか?」
 の段取りを組む事ができない

F.いつまでも他人との比較に拘り続けて
 ”理想の他人”⇒”理想の自分”へと「内在化」できていない



例:野球のイチロー選手が子供時代に憧れていた選手が何人か居たとして
  その人達と自分をずっと比べるのではなく、憧れの選手達を統合して
 「自分の中の理想像」として取り込み(内在化してる)

  それに向けて努力し続けるからこそ
  最早他人と比べる必要が無くなったのでは?と思います。






私が考えるに、
「他人と自分を比べて苦しんでいる人」
上記の「A」~「F」のいずれか、または複数の要因の組み合わせによるもの
だと思います。


  
もしそうだとしても、
他人と比べてしまう事で、現に苦しんでいる人は
どうすれば良いのでしょうか?



次回からは、
その苦しみから抜け出す為のヒントをお書きしたいと思います。

 

 

他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント①

 

今回からは、
他人と比べる事で苦しんでいる人が、そこから抜け出す為のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。






前回、
「他人と比べる事で苦しくなる原因」として
私の推察を基に



A自分と他人との差異に敏感である






B思い込みの強さから自分を客観視できていない



(1)劣等感に集中し続けている



(2)嫉妬心に集中し続けている






C自分の努力だけでは実現が難しいものを”目標”としてしまっている






Dその”目標”を絞り切れていない





 
Eその”目標”に至る段取りが組めていない






Fいつまでも他人との比較に拘り続けて
 ”理想の他人”⇒”理想の自分”へと「内在化」できていない



といった「A」~「F」の要因をお書きしました。



今回からはその一つ一つに対しての解決法をお書きしたいと思います。






<他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント①>

A自分と他人との差異に敏感である



”敏感さ”のベクトルの向きを変える

(1)今居る集団(クラス・友人関係・職場・サークル等)で、
 自分が望む特性のうち、自分は持っているがそれを持っていない人を探す

例:「私は優しさや思いやりは大切だと思う。
   この前クラスのAちゃんが落ち込んでいたので、
   気になって声を掛けた。
   でもBちゃんやEちゃんはAちゃんの事を無視してたよな・・・」
等。

(2)今居る集団の中で、自分が望まない特性のうち、
 自分は持っていないが、それを持っている人を探す

例:「私は他人の陰口を言うのも聞くのも嫌だ・・・。
   でもC子とF子はよく陰口を言い合ってるよなあ・・・」等。

(3)今居る集団の中で、自分と似たような特性を持っている人を探す

例:「気にし過ぎてしまう自分が嫌だけど、
   そう言えばD子も私と似て、気にし過ぎるタイプだよなあ。
   他人と話すのが苦手な私ってダメだなあと思うけど、
   E子も会話が苦手っぽいから私と同じ様に悩んでるんだろうなあ」
   等。






B思い込みの強さから自分を客観視できていない



”思い込み”を緩めて自分を客観視できる様にしてゆく。

 その為には”自分”から一旦離れて、
 他人(自分の事を一番よくわかってくれている親・祖父母・親友、
 或いは自分とそっくりな将来の我が子等)の視点に立ってみましょう

(1)劣等感への集中に対して

例:「私はみんなができる事の何一つとして満足にできない」

(親友のA子ならどう言ってくれるだろうか?と考えて)

「そんな事無いよ!あんたは人一倍優しいし真面目だし、
  歴史の知識は本当にびっくりするくらい豊富だから、
  とても勉強になってるよ!」

⇒そのA子が言ってくれるであろう言葉を紙に書いて、
 自分に向けて言ってあげる、等。

(2)嫉妬心への集中に対して

「G子は性格悪いのに顔だけで男子にチヤホヤされてる・・・悔しい!」

(自分にそっくりな将来に授かった我が娘が同じ悩みを抱えてるとすれば、
 私は娘に何て言ってあげるだろうか?と考えて)

「それは悔しいわよね!でも、それって”男子にチヤホヤされたい”
  と願ってるって事だよね!
  あんたの良さって、明るい所と世話好きな所だから、
  そこをもっと磨いてゆけば、チヤホヤされる様になるかも!」

⇒その、将来の私が娘に言うであろう言葉を紙に書いて、
 今の自分に言ってあげる、等。

 

他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント②

 

今回も前回からの続きで
「他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント」
をお書きしたいと思います。






<他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント②>

C自分の努力だけでは実現が難しいものを”目標”としてしまっている



例;「世の中の人皆から愛されたい」(=誰も私を嫌わないで!)
  「みんな私の事を認めて!」「全ての面で他人に勝ちたい」等々



自分の努力だけで、実現可能な事を目標にする



例:「私は数字が好きだ・・・
   そうだ!簿記の資格を取って、ゆくゆくは税理士を目指そう!」

  「私は困っている人が居ると放っておけない。
   でも声を掛けるのが怖い!・・・
   そうだ!困っている人が居た時に、
   思い切って声を掛けられる様に頑張ってみよう!」等々。






Dその”目標”を絞り切れていない



他人と比べて、自分の変えたい部分が沢山見つかれば、
 それらを書き出してみましょう。

 そしてその中で一番変え易い部分をまずは一つだけ目標にして、
 そこへ集中しましょう。



例:「私はみんなみたいに可愛くもないし太っているし、
   ファッションセンスも悪いし、化粧も下手だ・・・。
   まずは、手っ取り早く化粧を勉強してみようかな?」

 ここで、時間も労力も比較的かからずにできる目標に絞る事は、
  自信をつけ、自分を変えてゆく事のはずみをつける事に繋がるでしょう

 

 

他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント③

 

今回は、
「他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント」
の最終回です。






<他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント③>

Eその”目標”に至る段取りが組めていない



 ”改善目標”が決まったとしても、
「どうやって改善してゆくか?」「どこから手を付けてゆくか?」
 の段取りを組む事ができない

自分の”目標”が決まれば、
「それに向けて何が必要か?」の準備や工程を箇条書きしましょう






例:”化粧をうまくなりたい”



顔の中のどのパーツ(目?眉?肌?唇?髪の毛?)から始めるか決める



動画やSNSでメイクの仕方をUPしてる人を見つける



その中で私に合ってそうで、しかもできそうな仕方をUPしてるもの
 をお気に入り登録する



そのメイクに必要な道具や化粧品を購入する



実際にメイクしてみる



家族や友人にメイクした顔を見せて、意見を聴きながら修正してゆく等。






Fいつまでも他人との比較に拘り続けて
 ”理想の他人”⇒”理想の自分”へと「内在化」できていない



「こうなりたい!」という理想の自分像を書き出してゆく



その中で、どう努力しても不可能に思える事は除外してゆく

「化粧できゃりーぱみゅぱみゅみたいな目元に近づける」
  は可能かも知れませんが、
 「齋藤飛鳥みたいな小顔になりたい」
  は無理がある人も多いかも知れません

 イチロー選手だって、ホームランバッターのベイブルースは
  自分の理想像には取り入れてなさそうです



理想像が明確になれば、そうなった自分をリアルにイメージしてゆく



その中で、”比較的できそうな事”から順番に並べ替えてゆく



一度に一つずつ目標として、それに至る”小さな一歩”を積み重ねてゆく



進捗管理して、できたものには〇をつけてゆく






お独りでは難しい場合はお気軽にご連絡下さい。

 

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。