いくら頑張っても自信が持てないのはなぜか?

いくら頑張っても自信が持てないのはなぜか?

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~




「私にあの仕事ができる訳がない」



「あんな素敵な女性が僕の事なんて好きになってくれるはずもない」



「私にこの子を育てる事ができるんだろうか?」



「こんな私を認めてくれる人なんている訳ない」
・・・。

そういった”根拠の無い”自己否定や自己不信で
悩んでおられる方も多いと思います。

一方では、

(やった事のない仕事やポジションでさえ)
「私なら何とかやってゆくだろう」

とか、

「きっとあの女性も僕の事を好いてくれてる筈だ」

とか、

「さあ、立派な子に育ててあげるわよ」

とか、

「え?なんで私を認めようとしないの?」

等と、

”根拠の無い自信”を持っている人もいらっしゃいます。

そして前者の人は
「いいなあ~。私もあんな風になれたらなあ」

と根拠の無い自信を持ってる人を羨ましく思ったりすると思います。

そして、

「自信をつけなきゃ!」と仕事を人一倍頑張ったり、

色々な資格を取ったり、必死で恋愛本や子育て本を熟読したりする人
もいるでしょう。

でも、
どんなに努力しようが決して本当の自信(=根拠の無い自信)
が持てなくて、苦しんでる方も沢山お見受けします。






それでは、
何故いくら努力しようが実績を積もうが根拠の無い自信が手に入らない
のでしょうか?






あなたがもし、
努力を重ねても自信を持てなかったり、自己否定に陥ってるのであれば、

今回は、そんなあなたに向けて私の考えをお書きしたいと思います。






まず初めに、

「自信」「自己肯定感」といった言葉の意味からお伝えしたいと思います。



普段皆さんが使っている「自信」という言葉の意味としては、

「ある目標を自分の力でクリアして初めて 育まれてゆくもの」
というニュアンスがあると思います。

例えば、
中学で陸上部に入部した同級生のA君とBさんが、

最初は二人とも、勉強の成績がクラスの下位で、
部活の持久走でもいつも二人が最後尾を争っていたとします。



もしそうなら二人共、

「僕は勉強には自信がある!」

「私は走る事には自信がある」

なんて事は感じられないはずです。

勉強もスポーツも(仕事も)目標を立てて、それに向かって努力し、
それを達成して初めて得られるものが「自信」です。



つまり「自信」は自分の努力次第で身に付け、育んで行くものですので、
条件付きで「根拠が必要なもの」と言えるでしょう。

その後二人とも猛勉強・猛練習をして、
勉強も走る事も成績が上がり、「自信」をつけたとします。



ところが、
学年が進むにつれて、他の生徒達が勉強もスポーツも頑張り、
この二人は再び成績が落ちてきたとします。



でも二人が3年生になった時に、

人一倍頑張ってる二人の姿を見てきた部活の顧問が
A君をキャプテンに、Bさんを副キャプテンに任命しました。



そして二人共責任感から尚一層の努力をしましたが、
成績は伸びませんでした。



この時A君は、

「このまま頑張れば、僕ならきっともっと成績を上げられる筈だ!

 仮に、たとえ成績が上がらなくても、
 僕はキャプテンとしてきっとこの部の役に立つし、
 みんな僕を必要としてくれている」

と感じました。

一方Bさんは、

「いくら頑張っても成績が伸びない・・・

 私なんかが副キャプテンだと部のお荷物で申し訳ない・・・。
 私なんてここに居なくていいんじゃないのかな?」

と感じました。

はい、おわかりでしょうか?



A君は”根拠”が無くなっても、相変わらず「自信」を持っています。

しかも、「僕はこの人達の役に立ってる、必要とされてる」
といった「自己有用感」も感じています。

ところがBさんは、

”根拠”が崩れた途端に元の自信の無い状態に戻り、
下手をすれば「失敗体験」として
輪をかけて自信を失ってゆくかも知れません。

しかも「自己有用感」も感じられていません。






それでは一体、この二人の違いは何なのでしょうか?






それは、

A君”根拠の無い自信”、つまり「自己肯定感」が高く、
”根拠の無い他者への信頼”に基づく、「自己有用感」も高い
 からそう考えられるのです。

 ところがBさんは、
「自己肯定感」も「自己有用感」も低いので、
 A君の様には考えられない訳です。






ここまでお読みになって皆さんの中には、

「あ~・・・私はBさんと似たような性格だ。
 いくら努力しても持って生まれた性格だから変えられないんだ・・・」

と失望した方もいらっしゃるかもしれません。



でもご安心下さい。

この「自己肯定感」「自己有用感」は持って生まれた性格ではなく、
後から身につけた自分と他者への考え方・捉え方です。

ですから、変えてゆく事ができるものです。

次回は、

「何故自己肯定感や自己有用感が身についたのか?」、
或いは
「身につかなかったのか?」をお書きしたいと思います。


#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

#HSPの人のカウンセリングについては、こちら

#アダルトチルドレン,共依存のカウンセリングについては、こちら

#愛着障害のカウンセリングについてはこちら

 

 

何故あなたは根拠の無い自信を持てないのか?

 

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~

今回は”根拠の無い自信”の源である
「自己肯定感」と、

”根拠の無い他者への信頼”に基づく
「自己有用感」何故身についたのか?

或いは、
「何故身につかなかったのか?」

についてお書きしたいと思います。






「アイデンティティー」という概念を提唱した、エリク・エリクソン
という発達心理学者が唱えた「発達段階理論」によれば、

生後2歳くらいまでの間に養育者(主に母親)との間で、
子は「基本的信頼感」を得ます。



母親が、乳児の不快や不安を取り除いたり、
乳児の望みに応えてゆく事によって、

「私は大切にされる存在だ」

「私は愛されるに値する」

といった、「自分に対する信頼感」
と、

「きっと私は大切にされる」

「(この人は)私の存在を肯定してくれる」

といった「他者に対する信頼」が獲得されます。



そして、前者が「根拠の無い自信」へ、
後者が「自己有用感」へ結びつくと考えられます。

ただ、ここでもし「基本的信頼感」が獲得されずに
「不信感」しか得られなかった場合は、

自分も他人も信じる事ができない、といった事になるでしょう。






※ついでに申し上げますと、
 ジョン・ボウルビィという心理学者が唱えた「愛着理論」
 というものがあります。

 (「愛着障害」という概念はここから来ています)



 簡単に言いますと、

 乳児期の母子関係に於いて、母親が子に
 充分な愛情を注ぎ愛着が形成され、

 親が「安全基地」となる事によって、
 子は自由に探索行動やチャレンジができるようになり、
 自立して行ける(傷ついても安全基地があるので)、というものです。



 この「愛着形成」の有無も、「自己肯定感」や「自己有用感」、
「自己効力感」(どんな状況でも自分はそれを乗り越えたり、
 達成する行動を取れる筈だ、といった自信)
 に影響すると思います。



 もしあなたが、
 失敗して傷つく事をを恐れ、チャレンジできないのであれば、
 愛着の問題もあるのかも知れません。

(この”愛着”の問題は別の機会にお書きしたいと思います)






ここまでお読みになった方の中には

「娘が自信が無い子になったのは私のせいかしら?」

等とご自分の子育てを責めてしまうお母さまもいらっしゃるかも知れません。



勿論、明らかに虐待や育児放棄や過保護、過干渉等をされた自覚
があるのであれば別ですが、

そうでないのであれば、お母さまは、どうかご自分を責めないで頂きたい
と思います。



というのも、親として十分な愛情をかけてきたきたつもりでも、

お子さんの生まれ持っての気質や傾向によって、
子供側の受け取りかたが違ってくるからです。



その事を次回に、漫画サザエさんの「カツオ君」
を例に書いてみたいと思います。

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

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「カツオ君」は何故根拠の無い自信を持ってるのか?

 

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~



皆さんもアニメの「サザエさん」をご存じだと思います。



皆さんは「カツオ君」の事をどう思いますか?



彼は「自己肯定感」「自己有用感」「自己効力感」
 が高いと思いますか?



「自分に対する信頼感」「他者に対する信頼感」
 はどうでしょうか?






これは私の個人的な印象ですが、
彼はそれらが高い様に見受けられます。



というのも例えば彼が、

「僕は何をやってもダメな人間だ」
(自己肯定感が低い)



「僕なんてこの家で何の役にも立ってない。
 居なくてもいいのかも・・・」
(自己有用感が低い)



「僕は、何にもできない人間だ」
(自己効力感が低い)



「僕は誰からも大切にされる価値の無い人間だ。
 だから誰も愛してくれるはずもない」
(基本的信頼感の欠如)

といった事を思っているとは考えにくいです。






カツオ君は勉強が苦手でテストの点数も悪く、
波平さんに怒られる事もよくあります。



それでも、
「あ~僕はダメなんだ・・・」と感じていなさそうです。



またサザエさんに

「カツオ!宿題やってから遊びに行きなさい!」と言われても、

「は~い」と言いながら宿題をせずに遊びに行ける訳です。

この事からも、
彼は「根拠の無い自信」「根拠の無い自他への信頼感」を持ってる
と感じます。



「時々怒られるけど、僕は愛される存在なんだ!」



「みんな僕の事を大切に思ってくれてるんだ!」

と感じているのだと思います。



ですから、
テストの点数が悪くても、自信を失う事もありませんし、
(度が過ぎるのも問題かもしれませんが(笑))

自他を信頼してるので、
誰にでもオープンになれるのだと思います。

それでは、
「カツオ君」は何故その様な”性格”になったのでしょうか?

私は、この”性格”の形成には二つの要因があると思います。



一つは「親の関わり方」
特に母親であるフネさんや年が離れ、時には母親の様な役割を果たす
姉であるサザエさんの影響あるでしょう。



これはあくまで推測に過ぎないですが、
フネさんがカツオ君との間に十分な愛着を形成し、

「良い子であろうがなかろうが」

「言う事聴こうが聴くまいが」

無条件で彼を肯定してきたからではないでしょうか?



そしてフネさんだけではなく、波平さんやサザエさん、マスオさんが
「安全基地」としての機能を果たしてきた様にも思えます。

二つ目の要因としては、

カツオ君の持って生まれた気質・傾向が考えられます。



見ていると彼はどちらかと言えば他人を気にせず、
怒られてもこたえない、

悪く言えば?「自己中」「鈍感」「集中が持続しない」といった気質を
持っているように感じます。

だから、

たとえ波平さんに怒られようが、ことさら親の顔色を窺って
敏感に反応したりせず、「ケロ」っとしてるのでは?と思います。



だとすれば、
一度獲得した自己肯定感や自他への信頼が揺るぎにくいと思います。

例えば、

もしあなたが「豊かな感受性」「並外れた共感力」「集中力」を持って、
「サザエさん一家」に生まれたとして、

あなたが乳幼児の時に、フネさんに抱っこされる感触が不快で嫌がったり、
フネさんが歌う子守唄が不快だったとします。
(豊かな感受性)

そんなあなたにフネさんが「何で嫌がるのかしら?」
と怪訝な表情をちらっと見せたら、

「私は嫌がられてるんだ!私の事嫌いなのかな?」
と不信感を感じてしまうかも知れません。
(感受性と並外れた共感力)



そうして、いつも親の顔色を読み過ぎて、
(集中力)

「良い子でないとお母さんは機嫌悪い。
 勉強ができなくちゃお父さんは私なんていらないと思うはずだ・・・」

等と感じながら暮らしゆくとします。
(感受性と並外れた共感力)



そしてどんなに愛情を示されようが、
「どうせ私は愛されてない」という考えを曲げる事がなかったとします。
(自分の考えへの並外れた集中力)



ついには、
あなたを除く3人が隣の居間で何やら話をしていて、

「ハハハハ」と笑ってる声に聞き耳を立て、

「きっと私の事を笑ってるんだわ」と落ち込む・・・
(感受性と並外れた共感力)

その結果、
あなたが「自己肯定感の低い」自他を信頼できない人になったとすれば、
一体誰が悪かったのでしょうか?



感受性が鋭く共感力がありすぎて、それが妄想レベルにまで達した
あなたに問題があるのでしょうか?

否、感受性の鋭さや共感力が豊なのは、持って生まれた気質・傾向で、
遺伝の要素が強いものですのであなたのせいではありません。

もしそうであるなら、
親のせいでも自分のせいでもなく、誰が悪い訳でも無いという事です。

ただ現実問題として、

あなたが今、根拠の無い自信が持てず、
自他への信頼感が持てずに苦しんでいるのであれば、
それを変えてゆく必要があるという事です。

それでは、

「どうすれば根拠の無い自信や根拠の無い自他への信頼感
 を持てる様になれるのか?」

を次回からお書きしたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

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どうすれば根拠の無い自信を持てるのか?①

 

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~

前回お書きした
「サザエさん一家」の例を思い出してみませんか?

カツオ君は、何か努力して
「根拠の無い自信」(自己肯定感)

「根拠の無い自他への信頼感」(自己信頼や自己有用感)
を獲得した様に思えるでしょうか?

そうですね、

彼はそれらを「努力して獲得」した訳ではなく、
「そう感じて認識した」訳です。

ところが、

もし今のあなたに「根拠の無い自信」や「根拠の無い自他への信頼感」
が少ないと感じられるのであれば、

当時(幼少期)のあなたは、そういう風には感じられず、
その様には認識できなかったという事になります。

乳幼児は当然論理的に考える事ができないですので、

親や養育者の事を絶対視し、批判的に考える事など思いもつきません。

特にあなたが、
「豊かな感受性」「並外れた共感力」を持っているとすれば、

親の不安そうな様子やイライラ、否定的な表情や仕草を
一瞬でも見逃さなかったでしょう。

更にあなたが「並外れた(感じ方や考え方への)集中力」を持っていたとすれば、

それからもずっと(大人になってからでさえ)、
他人の否定的な表情や言動に注意を集中し、

「やっぱり私は価値がないんだ」

「どうせ私なんて居なくていいんだ」

等といった”認識”を強めてゆくでしょう。






※話が少々それますが、
 ここで何故否定的な側面にのみ的を絞るのか?
 という疑問が湧くと思います。

 それは、

 ①「快を求める事よりも危険を回避する事」が優先されるから・・・
  (ライオンに襲われそうなのに、のんびり餌を食べてる場合ではない)

 →特に「豊かな感受性」を持ってる人は不安や否定等にも人一倍敏感です



 ②子供時代に「親はいつも否定する人なんだ」と「親側の問題」と捉えると、

  「私が良い子にしていれば、いつかママは私の事を愛してくれるんだ」
  という希望を失う事になりますので、
  「私側の問題」と捉えた方が自分の努力次第では希望が持てるから・・・

  といった理由が考えられます。






そうして子供時代の、

「ありのままの私では愛されない」

「本当の私を出したら、大好きなママに見捨てられる」

といった強烈な感情が、
論理的な思考を可能にする”自我”の成長を抑え込むのではないか?と思います。

だとすれば、自我の成長に伴い

「私は何故自己否定するのだろうか?」

「どうすれば自己肯定感を持てるのか?」

等と論理的に考え出したとしても、
自己否定に負けてしまう理由の説明になると思います。

もしそうであるなら、

「根拠の無い自信」

「根拠の無い自他への信頼感」
を持つ為に必要なのは、

「努力」ではなく「感じ方」や「認識」を変える事で、

またそれによって、滞っていた自我の成長が促されるのではないか
と思います。

そして、その為の方法の一つとして、
「セルフリペアレンティング」(自己の再養育)
が挙げられます。






それでは次回は本題の
「どうすれば根拠の無い自信を持てるのか?」
についてお書きしたいと思います。

 

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どうすれば根拠の無い自信を持てるのか?②

 

~根拠の無い自信を持つと人生が楽になる~
 

前回お書きした様に、



あなたがもし

「根拠の無い自信」(自己肯定感)

「根拠の無い自他への信頼感」(自己信頼や自己有用感)

を感じられないのであれば、

子供時代に「それを感じて認識」できなかったからだと思います。

だとすれば、

その感じ方や認識を覆してゆく必要があるでしょう。






その方法の一つとしては、



①まず、

 今のあなたが愛情を持ち且つ、論理的に考えられる母親になった
 と想像してみましょう。



②そして、

 今のあなたから見て、昔の親の言動の事をどう感じますか?



③次に、

 ビクビクして常に顔色を窺っている
 昔のあなたの事をどう感じますか?



※ここで注意しないといけない事は、

 「この子(昔の自分)がビクビクして
  何も言わないからお母さんがイライラしたんだ」

 みたいに、決して自分を責めない事です。



 もしそうだとしても、

 それは持って生まれた遺伝性の
 「豊かな感受性」から来るものですから

 あなたのせいではない、という事です。



④その子(昔の自分)の理想的な親として

 昔の母親に対する要望を考え、

 (例:「この子は感受性が鋭いので、
     大きな声で怒鳴らないで!」等)

 それを書き出してみましょう。



⑤その子(昔の自分)を肯定してあげる言葉をかけるとすれば、
 どんな言葉掛けをしたいでしょうか?

 どうしてあげたいでしょうか?

→それも書き出してみましょう。



⑥それらを書き出した今、
 昔のあなたをどう感じるでしょうか?

→もし、肯定的に感じられたのであれば、
 その言葉も書き加えましょう

 そして、
 これからは肯定してあげて、(少なくとも否定せずに)
 その子の「安全基地」になってあげませんか?



また、

現在、親御さんに話ができる状態なら、
昔のあなたが感じた事、認識した事を伝えてみるのも良いと思います。



もしかしたら、

感受性が鋭いが故のお互いの勘違いがあったのかも知れないからです。



そしてもし、新たに感じた事・気づいた事があれば、
それも書き出してみましょう。



注意:これはあくまで一つの方法ですので、
   もしそれでもうまく行かない場合はいつでもご連絡下さい。

 

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「根拠の無い自信」が「折れない心」を作る

 

前回まで

「根拠の無い自信を持つと人生が楽になる」
というテーマで、



「根拠の無い自信」

「根拠の無い自他への信頼感」
の定義や

何故それが身についたのか?
(或いは身につかかなっかのか?)、

どうすれば身につける事ができるのか?

についてお書きしてきました。






うつ不安障害、トラウマによるPTSD等の様々な症状や、

所謂アダルトチルドレンの生き辛さ等、

殆どの苦しみから中々回復できない方は

「根拠の無い自信」や「根拠の無い自他への信頼感」
を今はまだ持てていないが為に

「立ち直る力」「折れない心」
といった「精神的な回復力」レジリエンス)が弱まっている
と言えると思います。






例えば
あなたが、仕事でミスをして上司に注意されたとします。



そして、

「やっぱり私は何をやってもダメだ」
(根拠の無い自信の欠如)

「きっと私の事をみんな必要のない奴だ!と思っているに違いない」
(根拠の無い他者への信頼感の欠如)

といった思いが日に日に大きくなり、
会社に行けなくなったとします。



一方、

別の人(仮にAさんとしておきます)が全く同じ状況に置かれた時に

その場では少し落ち込みましたが、
すぐに、

「ミスしちゃったけど、
 次はもっと注意すれば、今度はうまくできる筈だ」
(根拠の無い自信)

「私が上司でも、あの凡ミスは見逃さないだろうな、ハハハ・・」
(根拠の無い他者への信頼感)

等と、すぐに気持ちを切り替えられたとします。



そしてあなたは、
「うつ」とか「適応障害」と診断され、
服薬治療を始めましたが中々回復しなかったとします。



更に
「こんな私なんて誰も受け入れてくれる訳もない」
(根拠の無い他者への信頼感の欠如)

と誰にも相談せず、一人で悶々としていましたが、

思い切ってカウンセリングを受けてカウンセラーさんに聴いてもらい

「あなたはダメな人では無い」
といった肯定的なメッセージを与えられたとします。



その直後は、気持ちが少し楽になったけれども
すぐにまた元の自己否定の状態に戻ってしまったとします・・・。






ここで、
あなたと「Aさん」の違いは何でしょうか?






そうですね、
「立ち直る力」「折れない心」(レジリエンス)が高いか低いか?
という事だと思います。



そして、
「立ち直る力」「折れない心」は、お書きした様に
出来事への感じ方・捉え方(認識の仕方)によって異なってくる、
という事です。



そして、
その感じ方や捉え方の根本の枠組み(ルール)が

「根拠の無い自信」や
「根拠の無い自他への信頼感」
に基づくものか否か?

によって、この「立ち直る力」が大きく変わってくると思います。

そしてもしあなたの今の苦しみが、
この「根本の枠組み(ルール)」によるものであったとすれば、

対症療法的なものよりも
その根本を変える事が役に立つと思います。

 

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レジリエンス(精神的な回復力)は誰にでもある

 

僕のブログに「どんなキーワードでアクセスして頂いてるのか?」
と時々調べる事があります。

3月までは
「(大学)受験 失敗 立ち直れない」が1位でしたが
4月になってからは
「(大学)受験 失敗 立ち直り方」が1位でした。

勿論、同一人物の方とは限らないですが、
受験に落ちた直後は、当然落ち込んで「もう立ち直れない」状態で、
もしかしたらネットで記事の検索さえできなかったのかも知れません。

でも、
「もしかしたら、立ち直れるヒントがどこかにあるのかも?」と思いついたり、
「誰かとこの苦しみを分かち合いたい」、
でも「そんな状態だから無理だろう」と思いつつも
「(大学)受験 失敗 立ち直れない」というワードで
記事を探し出して頂いたのかも知れません。

そして、暫くして落ち込みが以前よりも”マシ”になって
「落ち込みからの立ち直り方を知りたい」
と「前へ進みたい」という欲求が出て来た段階で、

「(大学)受験 失敗 立ち直り方」
というワードで探して頂いたのかも知れません。

もしそうであるなら、
受験で落ちてどん底だった時を「0点」とすれば
「立ち直れない」というワードで検索するといったアクションを起こした時点で
「0点」からは抜け出しているのではないでしょうか?

更に「立ち直り方」というワードで検索した時には
点数は更に上がっている筈です。

そしてこれは(勿論周りの人の励まし等もあったとは思いますが)
その人自身が「0点」から這い上がってアクションを起こした
或いはアクションを起こして這い上がったと言えると思います。

身体の傷や骨折が自然治癒力で回復してゆくのと同じ様に、
メンタルの傷も回復させてゆく力を誰もが持っています

ただ、身体の傷や骨折の回復力と
メンタルの回復力では異なる部分があると思います。

それは例えば身体のどこかを骨折した場合・・・

まず、「いつかは骨が回復するであろう事」を通常誰もが”認識”しています。

そして、少しずつの変化でも
「あっ!痛みがほんの少し和らいだ」
「あっ!腫れが引いて来た」
等と”実感”が伴います。

そしてこの”認識””実感”は回復に差を生み出すと僕は考えています。

ところがメンタルの回復力の場合は余程注意しないと
その”認識”や”実感”が疎かになります。

だって、そもそも自分のメンタルにも回復力がある事さえ
”認識”していない人が多いですし、相手が目に見えないし感じにくいので
”実感”しづらいからです。

そこで、
ご自身のメンタルの回復力に疑問をお持ちの方は
”認識”する事、”実感”する事から始めてみませんか?

具体的には、

まず今抱えている悩みが”どん底”だった時を「0点」とし、
良くなった時が「100点」としたら、
直観で今は何点かな?と考えます。

もし、
「0点」よりも少しでも点数が上がっていると感じたのであれば、
「どうやって少しは回復したのか?」
「何が役に立ったのか?」
を考えてみましょう。

もしかしたら、
いつもと違う考え方をした、
今迄と違う行動をとった、
誰かに力になってもらった、
等といった「回復の原動力」を発見できるかも知れません。

それが発見できたのであれば、
あなた自身が回復力を持っている事をより”認識”できると思います。

(譬え他人の助けを借りたからマシになった、のであっても、
 他人の力を借りる行動を起こし、その人の言葉を信じて受け容れた
 のは自分自身です)

でも、
中には「今がどん底(0点)」と感じておられる方もいるかも知れません。

そんな方は、
「どん底状態なのに、どうやって踏ん張っているのだろう?」
「こんな酷い状態なのに、何故この記事を見つけて読んでるのだろう?」

等と自問すれば、そこに隠されている回復力を”認識”できるかも知れません。

そうやって自分の回復力を認識できれば、次はそれを”実感”してゆく事です。

骨折からの回復で言うと、
「あっ!痛みがほんの少し和らいだ」
「あっ!腫れが引いて来た」
という実感ですね。

メンタルの場合も同様に
その”小さな変化”を積極的に見つけていって”実感”してゆく事が役に立ちます。

ところが、骨折の場合は回復している証拠として
「腫れが引いてゆくだろう」とか
「痛みが和らいでゆくだろう」等と
その兆候を見つけたり、目星を付ける事ができますが、
メンタルの場合は予め回復の兆候を予測したり、
ある程度の目星を付けておく事が大切だと思います。

例えば
「メンタルが回復して来た事がわかる最初の兆候は何だろう?」
「5点だけ上がったら、今とどう違っているだろう?」「5点だけ上がった!という実感は何から気が付くだろう?」
「周りの人の中で私が5点上がった事に最初に気付くのは誰で、
その人は私の何からそれを気づいた、と言うだろうか?」

等と自問し、兆候を予測したり目星を付けておきます。

そして、日々の中で予測した兆候や目星を見つけてゆきましょう。

そうすれば、自分自身の回復力を実感でき、
それを繰り返す事によって、自分のレジリエンスが遺憾なく発揮でき、
回復へと繋がってゆくでしょう。

※これ以上のヒントが必要な場合はお気軽にご連絡下さい。

 

#うつ病改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

自己効力感、自尊感情を高めるには?①

 

トラウマ(心の傷)になるような大災害や酷い出来事に見舞われて、
そのままPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる人とならない人がいます。

また、
誰でも嫌な事や辛い事、悲しい事があると落ち込み(depression)ますよね?

でも、
そこからすぐに立ち直る人もいれば、ずるずると落ち込みが続き、
「うつ病」(depression)に襲われる人もいます。

※因みに「うつ病」とは英語では「落ち込み」の意味の「depression」と言います。

では、
単なる一過性の「怖い思い」や「落ち込み」で終わるのか?
それが継続して「PTSD」や「うつ病」になるのか?
の違いは何なのでしょう?

勿論、
どんな場合でも当てはまるとは言いませんが、
ここで鍵となってくるのが精神的なダメージからの回復力(レジリエンス
が高いか低いか?によってその差が出て来ると思います。

そしてこの「レジリエンス」は、
自己効力感(直面する悩みや課題を改善・解決する行動を
自分が実行できるという自信)
自尊感情(自分には価値があると肯定的に評価できる感情・感覚)
の高低によって大きく左右されます。

つまり、
「自己効力感」や「自尊感情」が高い人は「レジリエンス」が高く
その様な出来事に遭遇しても立ち直り(回復力)が早いと言えるでしょう。

ですから、「自己効力感」や「自尊感情」を高める事によって
うつやPTSDをはじめ、多くのメンタル的な問題を防いだり、
仮にそれらに襲われても回復力を高める事ができるのだと思います。

では、
一体どうすれば「自己効力感」や「自尊感情」を高める事ができる
のでしょうか?

「自己効力感」や「自尊感情」の高低は様々な心理テスト等による統計
が行われ、それらの高低を左右する個人の考え方、性格・気質的な特徴
が浮き彫りにされています。

その中で僕が注目したいのは、成功や失敗の原因をどこに持ってゆくか?
という点です。

例えば、
「成功の原因は他人のお蔭(外的帰属といいます)」と考える人もいれば
「成功の原因は自分のお蔭だ(内的帰属といいます)」と考える人もいます。

同様に、
「失敗の原因は自分のせいだ(内的帰属)」と考える人も
「失敗の原因は他人(や環境)のせいだ(外的帰属)」と考える人もいます。

そして、自己効力感や自尊感情が高い人は
「成功したのは自分のお蔭」で「失敗は他人のせい」と考える傾向がある
のです。

という事は、
「成功したのは自分のお蔭、失敗したのは他人のせい」
と考えられる様になる事ができれば、
「自己効力感」や「自尊感情」が高まり、それに伴ってレジリエンスも高まり、
心理的なダメージを受けにくくなったり、ダメージを受けても
立ち直りが早くなると言えるのではないでしょうか?

ところが、この考え方は心理学では
「セルフ・サービング・バイアス(バイアス=偏見)」と言われ
即ち、偏見、歪んだ見方、エラーとされています。
(世間の常識や社会通念でもそうです!)

ただ僕が思うに、
いつもその様に考え自らを省みず、責任放棄・責任転嫁し続け、
周囲の人に多大な迷惑を掛けてしまってる人、

或いはその考え方によって行き詰ってしまった人にはそれを”偏見”とし、
歪みを是正する必要があると思います。

一方、
常に「成功は他人のお蔭、失敗は全て自分のせい」と考えて、
行き詰っている人にとっては、それは当てはまらないと思います。

例えば、
成功しても「私の努力じゃなくて○○さんのお蔭です」
とか
失敗したら「全て私が悪いんです」なんて考え方をしていれば
「自分はできる!」「自分に価値がある」なんて思える筈もありません。

何事も中道・中庸、バランスが大切だと思います。

何らかの考え方に偏り過ぎてしんどいのであれば
その反対の考え方を取り入れ、バランスを保つ必要があると思います。

(余談ですが)そういった意味では

「親に感謝しなさい」
「怒っちゃダメ」
「他人に親切にしなさい」
「みんなと仲良くしなさい」

等の「常識、社会通念」も
それらを意識し過ぎてしんどくなっている人にとっては、
より偏らせる(=苦しめる)考え方ですので、注意が必要だと思います。

(中には権威者・為政者に都合良く作られたものもあると思いますが(笑))

それでは、
次回はこの考え方を基に「自己効力感」や「自尊感情」を高める為の
具体的なヒントをお書きしたいと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

 

 

自己効力感、自尊感情を高めるには?②

 

前回の記事(自己効力感、自尊感情を高めるには?①)で、
「自己効力感」や「自尊感情」を高める事ができれば、
「レジリエンス(心的なダメージからの回復力)」が高まり、
心的なダメージを防いだり、ダメージからの立ち直りを早める事ができる、

そして、
それらを高める為には「成功したのは自分のお蔭」「失敗は他人のせい」
と考えるのが良い、とお書きしました。

それでは、そういった考えに持ってゆくには
具体的にどうすれば良いのでしょうか?

その為にはまず、
過去~現在に至る「自分が関わって成功したり、うまく行った事例」を列挙し、
「その成功に自分が行った言動がどの様に役に立ったか?」を考えて、
書き込んでみませんか?

例えば、「いえいえ、あの友人が助けてくれたからです」
と思うのであれば、

「その友人は誰でもそこまで助ける人なのだろうか?」
もしそうでないならば「何故私をそこまで助けたのだろうか?
私が今迄その人に何をして来たからだろうか?」

「どうやって、そんな素晴らしい人と友人になり、友好関係を
築き続けているのだろう?」

等と考え、なるべく成功の原因を自分の言動に結び付けて考える(内的帰属)
ようにするのがコツです。

次に、
過去~現在に至る「自分が関わって失敗したり、うまく行かなかった事例」
を列挙し、
「その失敗は誰のせいだったのか?」を考えて、書き込んでみませんか?

例えば、
「いえいえ、あの書類は私が作成してミスって 
会社に迷惑を掛けたのですから100%私のせいです」
と思うのであれば、

「じゃあ、その書類をチェックしたのは誰?」「直属の上司」
 「では、私がその上司の立場なら責任は何%?」
とか、
「この件に関して全ての責任を負う立場の人は誰?」「○○部長」
 「じゃあ、私が部長の立場なら責任は何%?」
と考えてゆき、
なるべく自分以外に責任をなすりつけて行きましょう(笑)(外的帰属)。

そして、
これからは事が起きる度にそれを繰り返し、
「私が○○したから成功したんだわ!」
とか
「あいつのせいで失敗しちゃったじゃない!」
等と鏡を見ながらつぶやいてみませんか?

但し、
それも行き過ぎると「鼻持ちならない嫌な奴」になりますのでご注意下さい(笑)。

何事もバランスが大事ですから。

そうして、
良い事があった時には
「あの人のお蔭もあるけど、私も○○したからだわ」
とか
悪い結果になった時には
「私の○○の部分もいけなかったけど、あの人もあんな事するからだわ」
等と、
自分と他人の課題(責任)をきっちり分けて
バランスが取れた適合的な思考になれれば良いと思います。

 

#性格の改善のカウンセリングについては、
こちらにお書きしてますので、ご参照ください

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。