発達障害と多様性(ダイバーシティ)
発達障害と多様性(ダイバーシティ)
前回、
自閉症の”スペクトラム(連続体)”
や
(これらの言葉も好きではありませんが)
定型発達と発達障害(非定型発達)の間に位置する
”グレーゾーンの連続体”の話に触れましたが、
今回は、
近頃耳にされる事が増えたかも知れませんが、
多様性(ダイバーシティ)という考え方と発達障害の関連性について
お書きしたいと思います。
2022年12月の生物多様性条約の国際会議で、
自然を回復させていくよう、生物多様性の損失を止め、
反転させる「ネイチャーポジティブ」の考え方が掲げられました。
地球上の全ての生物がそれぞれの個性を認め合い、
お互いにつながり、直接的・間接的に支え合ってきたからこそ、
私たちはいま存在しています。
そして
「多様性」には「生態系」「種」「遺伝子」の3つのレベル
があるとしています。
そして、
人間に的を絞ると個々人の「遺伝子の違い」も
尊重されるべき事になります。
人間は、
約30億のDNAの塩基配列からなるゲノムを持っています。
ここで、
ゲノムとは一つの生物を構成するDNA上に記録された
遺伝情報の全体のことで、
人間一人の場合、父親と母親からそれぞれ受け継いだ
1セットのゲノムをもっています。
そして、
このゲノムの塩基配列は、個人個人によって異なっています。
この遺伝子(遺伝情報)の違いが、
個々人の脳や神経系の違いの多くを形作っていると考えられます。
これは神経多様性(ニューロ・ダイバーシティ)と呼ばれ、
発達障害を含む 全ての脳や神経には違いがあり、
その違いを優劣ではなく多様性として 尊重し合う考え方
のことを指します。
では、
何故一人一人の”多様性(個性)”を尊重しないといけないのでしょうか?
それは、
進化が起こるためには、生物個体の間で遺伝的な違い、
つまり、神経多様性も含めて遺伝的多様性がなければならない
と考えられているからです。
環境破壊/汚染、温暖化等の地球環境の悪化や
資源の枯渇問題、地震・干ばつ・豪雨等の天災、
戦争等の人災や未知のウィルス等による伝染病等、
現代は人類を含めて地球上の全ての生命体が危機に
瀕していると思わざるを得ません。
ですから、
今こそ、その環境を変える策を見出したり、
環境に適応してゆく、といった人類という種の存続/繁栄には
これらの多様性に基づく”進化”が不可欠だと思われます。
次回からは、私が考える
自閉スペクトラム症の「感覚過敏以外のもう一つの原因」
についてお書きしてゆきたいと思います。
それを考える為にはまず「自閉症の歴史」
を紐解いてゆく必要がありますので、
次回はまず”歴史”についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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