発達障害~安定・安心をもたらす3つの方向性

発達障害~安定・安心をもたらす3つの方向性

<前回からの続き>

前回はウィングによる
ASDの
3つのタイプ(①孤立型、②受動型、③積極奇異型)
の原因を推察してみましたが、

今回は別の切り口から
何故「①」~「③」の反応/行動に分かれるのか?
について考察してみたいと思います。

 

前回お書きした様に、

「①」~「③」の3つのタイプになる人の原因として、
「感覚過敏」「想像力の欠如」
と、

それに伴う防衛反応(①孤立型=回避・逃げる、
②受動型=服従・凍り付き、③積極奇異型=戦う)
が主な原因
であると私は考えております。

但し、
それだけでは説明がつかない部分もあります。

例えば、
「①」の孤立型の原因の一つとして考えられる
 「生まれつき他人に全く興味・関心が無い」のは何故か?

或いは、
「②」の受動型の人は何故自分を殺してまで、
 他者に従順になり続けるのか?

更に、
「③」の積極奇異型の人は、何度も”痛い目”に遭いながら、

何故それに懲りずに他人を求め続けるのか?
等が依然、疑問として残ります。

今回と次回で、
その疑問に対する答えとしての私の考え
をお書きしたいと思います。

今回はまず、
私が考える「心を安定させる3つの方向性」
から
お書きしたいと思います。

 

人は傷ついたり、混乱したり、不安になったり、等の
要するに心が不安定になった時に
安定する方向へ持って行こうとする傾向性が
あります。

(※特に感覚過敏が強い人や想像力の欠如がある人は、
  不安定になる度合いが大きくなったり、
 その頻度が増えるでしょう)

そんな時に、
ホメオスタシス(恒常性)といって、

心身の状態を一定に保とうとする自己調整機能が働きます。

ですから、
心が不安定になった時に、安定させる方向性に持って行く

というのは、ごく自然な自己調整機能と言えます。

今迄、
様々なクライアントさんのお話をお聴きしている間に、
私は

「心を安定させる方向性は人によって違い、
 大きく分けると3種類に分けられるのでは?」
という考えを持つに至りました。

というのも、
例えば、同じように
極度の感覚過敏から安になり易い3人の人
が居たとして、

Aさん
「不安な事がぐるぐる回り続けて、夜も眠れない」

と訴え、

また、
Bさん
「不安やストレスを紛らわす為に、
 酒を飲みに行ったり、ギャンブルしたり、

 性的な事や好きなゲームに没頭したりして、
 ”依存症”と言われた」

と訴え、

Cさん
「不安に襲われたら、独りじゃいられなくなり、

 家族や恋人・友人に話したり会ったりして、
 すごく依存的になってしまう」

と訴える等、

(どの割合が強いか?等の強弱や3種類の組み合わせの比率
は人によって
違いますが)

ほぼ全ての方が3つの方向性に基づいた
その方独自の安定のパターン
を持っておられる
と考えるに至りました。

それでは、
私が考える発達障害と言われる人に
「安定・安心をもたらす3つの方向性」
とは何なのでしょうか?

それについて以下にお書きしたいと思います。

 

 

<発達障害~安定・安心をもたらす3つの方向性>

①不快刺激を無くす事で安定(Sタイプ)

 =(不安・ストレス等の)不快刺激によって不安定になった時に
  それを(自力で)無くす方向に行く事で安定を図る傾向
        が強いタイプの人

 
 ⇒この時に働く神経伝達物質としては
  セロトニン(S)やアセチルコリン
等が考えられますので
  私は便宜上「Sタイプ」と呼んでいます。

例:上記のAさんは、
  不安(不快刺激)を自力で無くそうとして、

  不安に真っ向から挑んでいると言えるでしょう。
  でも、
  今の自分ではどうする事もできない不安に対しては

  それを無くす事ができない・・・。
  それでも、
  いつもこのパターンで安心・安定へと持っていっていたので

  それを変える事ができずにグルグル回り続けている

 

②快刺激を得る事で安定(Dタイプ)

 =(不安・ストレス等の)不快刺激によって不安定になった時に
  それから逃れる為に快刺激を利用するといった傾向
  が強いタイプの人。

 ⇒この時に働く神経伝達物質としては
  ドーパミン(D)やノルアドレナリン等
が考えられますので
  私は便宜上「Dタイプ」と呼んでいます。

例:上記のBさんは、
  不安(不快刺激)を感じたら、そこから逃れて

  安定する為には快刺激を利用する傾向を持っている
  と言えるでしょう。

  そして、
  それがパターン化している為に、
  特定の快刺激に依存してしまう

  という事も起きるでしょう。
 
 

③他者との交流で安定(Оタイプ)

 =(不安・ストレス等の)不快刺激によって不安定になった時に
  それから逃れる為に他者との交流に頼る
  といった傾向が強いタイプの人。

 ⇒この時に働く神経伝達物質としてはオキシトシン(О)等
  が考えられますので
  私は便宜上「Оタイプ」と呼んでいます。

例:上記のCさんは、
  不安(不快刺激)を感じたら、そこから逃れて

  安定する為には誰かに話を聴いてもらったり、
  傍に居てもらったり、といった

  他者との交流で安定を図る傾向を持っている
  と言えるでしょう。

  そして、
  それがパターン化している為に、
  他人にして依存的になってしまう

  という事も起きるでしょう。
  

以上、私が考える
(特に不安定になり易い敏感な人が)心を安定させる3つの方向性

をお書きしましたが、

それでは一体、
これがウィングによるASDの

3つのタイプ(①孤立型、②受動型、③積極奇異型)と
どう結びつくのでしょうか?

次回は、
それについてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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