ASD~孤立型、受動型、積極奇異型に分かれる原因

ASD~孤立型、受動型、積極奇異型に分かれる原因

<前回からの続き>

 

前回お書きした様に、

「発達障害の原因の一つとして考えられる
 強い感覚過敏(や想像力の欠如)を有する人は
 心が不安定になり易い。

 だから心を安定させる必要性が高いが、
 その方向性は人によって違い、
 大きく分けると以下の3つ
が考えられる。

 

 ①不快刺激を無くす事で安定(Sタイプ)

 

 ②快刺激を得る事で安定(Dタイプ)

 

 ③他者との交流で安定(Оタイプ)

 

 そして
 それがその人の性格傾向としてパターン化されている」

と私は考えています。

 

もしそうだとして、それが一体、
ウィングが分類した
ASDの3つの型(孤立型、受動型、積極奇異型)

とどう結びつくのでしょうか?

今回はそれについてお書きしたいと思います。

 

 

<ASD~孤立型、受動型、積極奇異型に
 分かれる原因>

 

 

◎孤立型

 そもそも他人に興味を持たない人
 や
 感覚過敏+トラウマによって、
 対人不安や恐怖
を持つに至った人にとっては、
 他人との交流は”不快”な事になるでしょう。

 ですから、
 その”不快”を無くす為に対人交流を避ける訳です。

 これを上記の「①」~「③」の心を安定させる方向性
 に沿って
考えると、

 「①」(S)の割合がかなり高く、

 「②」(D)の割合はそれよりも低く、

 「③」(О)の割合は極めて低い

 と考えられます。

 即ち、
 不快刺激を無くす事で安定するといった
 「①」の比率が一番大きい「Sタイプ」
 と言えると思います。

 (感覚過敏+トラウマを除いた)孤立型の特徴である
  「生まれつき他人に興味を持たない」人は
  「③」はほぼゼロ%
になるでしょう。
  
  そしてこの原因としては
  脳内神経細胞の
オキシトシン受容体密度が低い
  事などが考えられますが、
まだ解明されていません

 

 

◎受動型

 自分(の気持ちや意志・意見)を押し殺し、 
 相手に利用されたり、支配・搾取されても
 相手との関係を断ち切らない
 といったこのタイプの人は

 恐らく、上記の
 「③」(О)の割合がかなり高く、

 「①」(S)の割合はやや低く、

 「②」(D)の割合は極めて低い、

 と考えられます。

 即ち、
 他者との交流でで安定するといった
 「③」の比率が一番大きい「Оタイプ」
 と言えると思います。

 

◎積極奇異型

 (場の空気を読んだり、相手の立場や気持ちを想像したり、
 といった想像力が
欠如している為に)
 周りの人達から浮いてしまったり、トラブルになったり
 を
繰り返す。
 それでもめげずに自分の話したい事を一方的に話す、

 といったこのタイプの人は

 恐らく、上記の
 「②」(D)の割合が高く、

 「③」(О)の割合は少し低く、

 「①」(S)の割合は極めて低い、

 と考えられます。

 即ち、
 自分にとっての快刺激を得る事で安定するといった
 「②」の比率が一番大きい「Dタイプ」
 と言えると思います。

 ※一見、人との交流を望む「О」の割合も
  高い様に見えますが、
  他者との相互交流を望んで居るというよりは、
  他者からの承認・賞賛
  や
  「自分にとっての楽しい場にしたい」
等の
  あくまで自分の”快”の為の行動と考えられます

 

以上、

ウィングが考えたASDの
3つのタイプ(①孤立型、②受動型、③積極奇異型)
の分類について、

「何故3つのタイプに分かれるのか?」
をお書きしましたが、

私は、

●「S」、「D」、「О」の適正比率は人それぞれ違っている
 (例えば同じ”孤立型”でも、
 「S」:「D」:「О」が
7:2:1の人も居れば、
 6:4:0の人も居ると思います)

●個々人のこの3つの比率は恐らく遺伝などによる
  先天的な器質因から来ている(=基本的には変わらない)

と考えておりますが、

後天的なトラウマ等による場合は変えてゆく事もできる
と思います。

 

次回からは、
ASD(自閉スペクトラム症)等の
発達障害と呼ばれる人
の共感力について
お書きしてゆきたいと思います。

 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

 

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です