学習障害(LD)=限局性学習症について①診断基準/定義

学習障害(LD)=限局性学習症について①診断基準/定義

<前回からの続き>

 

今回からは、

発達障害と呼ばれるものの中で、
「学習障害(LD)=限局性学習症」について
考察してみたいと思います。

 

今回はまずその診断基準/定義をお書きします。

精神科医等の医師が診断の拠り所とする
アメリカの精神医学会が定めた診断基準(DSМ-5)によれば、

学習障害(「限局性学習症」という呼称になっています)
診断基準以下の様になっています。

 

 

<学習障害(限局性学習症)の診断基準/定義>


※以下の症状のうち少なくとも1つが存在する事。

 (1)(2)が読字障害、(3)(4)が書字表出障害、
 
(5)(6)が算数障害であり、複数の症状がある場合は併記する

 

(1)不的確又は速度が遅く、努力を要する読字

(2)読んでいるものの意味を理解することの困難さ

(3)綴字の困難さ

(4)書字表出(文章を書く事)の困難さ

(5)数字の概念、数値、計算を習得する事の困難さ

(6)数学的概論(問題を解く為に数学的な概念/事実/方法
       を適用する事)の困難さ

※知的能力に問題がなく(IQ70以上)、
 学業的技能がその知的能力では説明できないほど低い場合は、
 限局性学習症と診断可能である

 

つまり、

知的な遅れは見られないのに、
「読む」、「書く」、「計算する」、「推論する」等の
学習に必要な能力のうち、
特定のものの習得と使用に著しい困難を示すもの、
という事です。

例えば、
上の診断基準の「(1)」~「(4)」
ディスレクシア(発達性読み書き障害)と呼ばれますが、

そのうち、
「(1)」「(2)」の所謂”読字障害”があると、
文章を流ちょうに読みにくいので時間がかかったり
頻繁に読み間違えたりするので、

文章を読むだけで疲れてしまい、
意味を把握するまでには至らない。

仮名はある程度は読めるが、
学年が上がるにつれて文章量が多くなったり、

漢字など複雑な文字が増えてゆくので、
ついていけなくなる傾向があります。

更に、文字と音との関係が複雑な英語学習が著しく苦手
なことも特徴
とされています。


また、
「(3)」「(4)」”書字障害(ディスグラフィア)と呼ばれ、
書いて覚える事が苦手で、
カタカナや漢字等を何度書いても覚えにくかったり、

一旦文字を覚えても忘れ易かったり、
文字が浮かんでも書き方がわからなくなって
うまく書けなかったりします。


そして、
「(5)」「(6)」”算数障害(ディスカリキュア)と呼ばれ、

数の大小が分からない、
自分で計算式を立てられず簡単な計算問題が解けない、
九九が覚えられない、
四捨五入ができない、
筆算しようとすると桁がそろわない、
図形が理解できない
等といった問題が生じます。

 

 

次回は、

「学習障害(LD)=限局性学習症」
考えられる原因
について
お書きしたいと思います。

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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