発達障害の悩み/苦しみから抜け出す方法③メタ認知の強化(2)

発達障害の悩み/苦しみから抜け出す方法③メタ認知の強化(2)

<前回からの続き>

 

 

前回、

「メタ認知」(自分を客観視する)に纏わる神経系の
発達を促すエクササイズ(訓練)として、

(1)自分の感覚(内受容感覚)を感じる

(2)自分の感覚と感情を結びつける

(3)自分の感情と表情をびつける

(4)自分の感覚と表情(と感情)を結び付ける

をお書きしましたが、

今回はその続きをお書きしたいと思います。

 

 

(5)自分の感覚⇒表情⇒感情に
      認知/思考⇒行動/反応を結びつける

前回の「(1)」~「(4)」のエクササイズ(訓練)が進めば、

自分の「認知(受け取り方)」と「思考」、「感情」、「行動(反応)」
を結び付けるエクササイズ(訓練)に移りましょう。

 

例:

「今日、ママに言われた事を思い出したら、
 なんか、お腹の底から頭まで何か”グワッ”と上がって来てる。

 鏡を見たら、眉毛が三角になって、
    怖い目で睨んでる感じになってるし、

 鼻の穴が開いて唇を噛んでる。・・・

    これは”怒り”だな。 本当にママはムカつく!」

 

 

例えば、上の例で、
いくつか自分に質問してみましょう。

●「自分はママに言われた事をどう受け止めた?」
⇒
 ”僕の辛い気持ちをわかってくれてない、と感じた”(認知)

●「そう受けとめてどう思った?」
⇒
 ”ママは僕の味方だと思っていたのに、
 裏切られたと思った”
(思考)

●「そう思って、どんな気持ちになった?」
⇒
 ”凄く悲しくて寂しくて・・・段々腹が立ってきた”(感情)

●「そんな気持ちになって何をした?(何を言った?)」
⇒
 ”ママを許せなくて、大声を出して突き飛ばした”(行動/反応)

 

そういった
自分や相手にとっては好ましくない行動や反応が出る度に

この自分の「認知/思考」⇒「感情」⇒「行動/反応」の
一連の流れを
書き出してみる事が

自身の認知の癖と行動/反応のパターンに気づく事に役立つ
でしょう。

 

(6)自分の認知/思考、感情を”自分”と区別する

自分を客観視する為のエクササイズ(訓練)においては、

自分=認知/思考
や
自分=感情になると
自己の客観視には繋がりませんし、

それらの認知/思考や感情を
自分ではどうする事もできなくなってしまいます。

というのも、
自己を客観視する為には、

それらの認知/思考や感情を
”自分”と区別して切り離しておく事が
前提となる
からです。

だとすれば、
上の「(5)」で、
その時の自分の「認知/思考」⇒「感情」⇒「行動/反応」
の
一連の流れを書き出してみる時に、

例えば、
「僕は(=)そう考えた」「私は(=)そう感じた」
ではなく、

「僕の中にそんな考えが出て来た」
とか
「私の中に”怒り”が出て来た」

等、

認知/思考や感情と”自分”を区別し(内在化)、
それらを俯瞰で観る(マインドフルネス)
という意識を持って
書き出してみるのが良いと思います。

 

 

 

(7)「メタ認知」(自分を客観視する)を更に進める為に
  動画を撮る

上の「(5)」の様に
自分の感覚や感情に異変を感じた時には、

自撮り棒などを使って、
スマホで自分の様子を動画で撮ってみましょう。

(もし協力してもらえるなら、親や兄弟姉妹等の他者
 に頼んで
撮ってもらっても良いと思います)

そして、
その時の自分の表情や言動等を自分で見返してみましょう。

どんな事に気づきましたか?
気づいた事を書き出してみましょう。

 

※これらのエクササイズ(訓練)は
「メタ認知」(自分を客観視する)に纏わる
神経系の発達
 を促す事に役立つ
と考えられますし、

 今後お書きする「考える共感(=社会的メタ認知)/心の理論」
 に纏わる
神経系の発達にとってもまず最初に行うべき事
 だと思います。

 何故なら、
 自分の感覚や感情、表情や認知/思考、行動/反応
 を
結び付ける事が難しければ、

 相手のそれらを結び付ける事は、より困難だと思われるからです
 (例えば相手が嫌がってるのがわからない、
とか、
   嫌がってるのはわかるけど、
      どうして嫌がってるのかがわからない、等)

※また、「メタ認知」(自分を客観視する)に纏わる神経系
    の発達
が不十分だと、
    自分の捉え方/考え方や言動等の不適切さを
客観的に吟味し
 変えてゆく(=反省する)という事が難しくなる
でしょうが、

 この神経系を発達させる事ができれば、
 それも可能になる
と考えられます

 

<次回へ続く>

 

#発達障害のカウンセリングについては、こちらをご参照下さい

プロフィール

のぶさわ 正明
のぶさわ 正明心理カウンセラー・自己実現コーチ
・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
  心理療法カウンセラー
  不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員

2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。

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