自閉症の歴史とウィングの3つ組
自閉症の歴史とウィングの3つ組
今迄、
「発達障害(ASD・ADHD等)」と呼ばれるもの
の殆どの原因は「感覚過敏から来るものである」
といった私の考えを基に考察して来ました。
ただし、中には
感覚過敏とは別の原因で
発達障害(特にASD)と呼ばれる状態になっている方
もいらっしゃるのでは?と考えております。
今回からは、
その事について推察してみます。
まず、
その為に「自閉症の歴史」を紐解いてみましょう。
<ASD(自閉症)の歴史>
●1911年にスイスのブロイラーが
初めて「自閉症」という言葉を使いましたが、
あくまでも統合失調症の基本症状の一つと考えた様です。
●1943年にアメリカのカナーは
言葉使いなどが特徴的な児童たちに対して、
“早期幼児自閉症”と名付け、
”親の育て方が原因だ”と考えました。
勿論この考え方は後に覆されましたが、
今でも知的障害を伴う自閉症を
カナー型と呼ぶことがあります。
●1944年にオーストリアのアスペルガーは、
知的障害を伴わないが共感能力や友人関係を築く能力が欠如し、
特定の興味に強い没頭を示す児童たちを
“小児期の自閉性精神病質”として報告しました。
●1981年にイギリスのウィングが
アスペルガーの論文を再発見し、
「アスペルガー症候群」と定義しました。
この定義が1994年に当時の診断基準であったDSM-4
で診断名として追加され、
更にウィングは1998年に「自閉症スペクトラム(連続体)」
という概念を導き出し、DSM-5でそれが採用され、
自閉症やアスペルガー症候群といった区別はなくなり、
「自閉スペクトラム症」としてまとめられました。
このウィングはアスペルガー症候群(狭義の自閉症)の
人に特徴的な3つの特性として
「ウィングの3つ組」を定義しました。
<ウィングの3つ組>
①社会性の障害
他者の存在への無関心であったり、
相手の気持ちを汲み取って行動できない、
その場の空気を読んで発言できない、暗黙のルールに気づけない。
その為に、
周囲の人とかかわる時に適切にふるまうことができず、
トラブルになったり、相手と対等な関係を築いたり
築いた関係を維持していくことが難しい。
②言語コミュニケーションの障害
相手の言葉を字義通りに受け取り、
言葉の裏を読むのも苦手な為に、
言葉の微妙なニュアンスを読み取ることが苦手で、
相手が言っていることや感じていることを理解したり、
気づくのが難しく、冗談・皮肉・お世辞なども通じない
ことが多い。
また自分が言いたいことや感じていることを
相手にわかりやすく伝えたり、表現するのが難しい。
③想像力の障害
自分が見たり予想していた以外の出来事や
成り行きを想像したり納得することが難しい。
その為、
新しい人や状況に対して対応がうまくできず、
パニックになってしまう事もある。
また、
自分が決めた手順やスケジュール等、
自分の興味のある事や
自分なりの心地よいパターンの行動に
強いこだわりを持っている事が多い。
結果として視野が狭くなってしまい、全体像の把握が苦手。
それ故、
新しい人や状況に対して対応がうまくできず、
パニックになってしまうことがあるので、
想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
ここで、
ウィングのアスペルガー(狭義の自閉症)の定義
と
DSМ-5の自閉症(広義の自閉症)の定義の違い
を考えた時に、
「DSМの診断基準に載せられてる症状は
全て根本原因として感覚過敏で説明が付くが、
ウィング達が診てきた人たちは、
別の根本原因がありそうだ」と考えるに至りました。
それについて次回は、
自閉スペクトラム症の「感覚過敏以外のもう一つの原因」
としてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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