発達障害の悩み/苦しみから抜け出す方法③メタ認知の強化(1)
発達障害の悩み/苦しみから抜け出す方法③メタ認知の強化(1)
前回までの「①」、「②」のやり方で、
安心・安全の場を確保し、防衛反応を緩和する事ができれば、
今回からはいよいよ、
発達障害の寛解(診断基準から外れる事)や
二次的な症状や主観的な生き辛さから抜け出す為に
発達遅滞を起こしている神経系の発達を促すと考えられる
具体的なエクササイズに移りましょう。
本来の(先天的な)ASDやADHDと言われる人は、
以前お書きした様に
「メタ認知(自分の客観視)」
や
「考える共感(相手の立場や思考・気持ちを想像する)」
といった”想像力”に纏わる神経系の発達遅滞が要因の一つ
と考えられます。
(ADHDの人はそれに加えて”事の成り行き”の想像力が乏しい)
ですので、まず今回と次回では
自身を俯瞰で観る(メタ認知)神経系を発達させる事
に関連する「③」に取り組んでみましょう。
<③「メタ認知」(自分を客観視する)に纏わる
神経系の発達を促す(1)>
(1)自分の感覚(内受容感覚)を感じる
「心臓がバクバクしている」
「胸が締め付けられる感じがする」
「お腹に鉛の塊が入っている様な重たい感じがする」
「背筋がゾワーっとした」
「お腹の辺りから頭に向かって
何かがドーっと突き上がって来るみたいだ」
皆さんも、
何かを見たり聴いたり感じたり、考えたりした時などに
こういった反応、
つまり身体の感覚を経験した事があると思います。
この感覚は「内受容感覚」と言われていますが、
「内受容感覚」と「感情」を感じる脳領域とは
大部分が重複しているという事がわかっています。
特にASDと呼ばれる人の中には、
自身の感覚や感情を感じにくい人(感覚の鈍麻)もいますので
(その多くは感覚過敏に対する防衛反応だと思っておりますが・・)、
自分を客観視する第一歩として、
この「内受容感覚」を感じる事から始めてみましょう。
例えば、
何かの刺激によって、身体感覚を感じたならば、
暫くその感覚に留まって、それが変化するまで
しっかりと感じ続けてみましょう。
※難しければ、
最初は「お腹が空いてる/空いてない」
とか、
気温や体温が「暑い/寒い/暖かい/冷たい」
等から感じるエクササイズ(訓練)をしてみる
のも良いと思います
(2)自分の感覚と感情を結びつける
上の「(1)」の方法で感じた「内受容感覚」は
どんな感情を表しているのでしょうか?
その感覚に感情の名前を付けてみましょう。
例:「怖い」「不安」「怒り」「憎い」「寂しい」「悲しい」「虚しい」
「恥ずかしい」「落ち込み」「嬉しい」「幸せ」「楽しい」等々。
(3)自分の感情と表情を結びつける
上の「(1)」「(2)」をエクササイズ(訓練)する事ができたら、
その時々の自分の感情と表情を結び付けてみましょう。
その為には、
感情を感じた時にすぐに鏡で自分の表情や
姿勢等の身体の反応を見てみましょう。
例:「”怖い”と感じている時は眉毛が少し下がって、
目は見開いてるけど、瞳が小刻みに動いている。
唇は半開きで口角が下がって、背中が丸まってる」
等々。
その様に、
感情を感じた時には感情毎にその時の自分の表情や姿勢等
を書き出してみるのも良いでしょう。
(4)自分の感覚と表情(と感情)を結び付ける
上の「(1)」~「(3)」そのエクササイズ(訓練)が進んだら、
今度は
身体感覚(内受容感覚)を感じた時に、
すぐに鏡を見て自分の表情や姿勢を観察し、
それらを感情と結びつけてみましょう。
例:「今日、ママに言われた事を思い出したら、
なんか、お腹の底から頭まで何か”グワッ”と
上がって来てる。
鏡を見たら、眉毛が三角になって、
怖い目で睨んでる感じになってるし、
鼻の穴が開いて唇を噛んでる。・・・
これは”怒り”だな。
本当にママはムカつく!」等々。
次回は
このエクササイズ(訓練)の続きである
「(5)」~をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
プロフィール

- 心理カウンセラー・自己実現コーチ
- ・公認心理師
・全国WEBカウンセリング協会認定
心理療法カウンセラー
不登校児対応アドバイザー
・矢野惣一「心の専門家養成講座」卒業
NLP、催眠療法、ゲシュタルト療法、解決志向ブリーフセラピー、フォーカシング、認知行動療法ナラティブセラピー、インナーチャイルド癒し、トラウマ療法、家族療法(システムズアプローチ)等とその統合を習得する(TVの解決ナイナイアンサーでお馴染みの「性格リフォームの匠(達人)」心屋仁乃助さん、「アネゴ系セラピスト」大鶴和江さんは矢野講座の先輩です)
・Gakken「学研の家庭教師」不登校事業室の外部相談カウンセラー
・WEBカウンセリングルーム「みらい」カウンセラー
・日本フォーカシング協会会員
・国際ブリーフセラピー協会(旧:日本ブリーフセラピー協会)会員
2012年2月開業。2025年時点で4,000名超のお客様のご相談をさせて頂きました。
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