Google+ で検索

カウンセリング 大阪府大阪市 心理療法  返金保証 超短期  コーチング

コラム/2014-05-18

Top / コラム / 2014-05-18

大人の発達障害(ADHD,アスペルガー等)について

よく、うちのルームにも
「どうも妻がアスペルガーの様な気がするんですが・・・」
とか
「私はADHDではないのか、と思うんですが・・・」
というご相談があります。

勿論、僕は医者ではありませんので診断を下す事はできません。

ですから「どうしてもちゃんと検査して診断して欲しい・・・。
きっちり発達障害だとわかった方が楽になりますから。」という人には、
「あなたの地域の発達障害支援センターへ連絡してみて下さい」とお答えする
事が多いです。
(※ちゃんと診断できる病院が少ないし、支援センターですと、様々な情報や
病院の紹介なども期待できますから)

ただ、僕の個人的な意見としては「発達障害」という言葉は好きではありません。

なぜなら「発達”障害”」という言葉からは
「ず~っとそのハンディを背負って行かなければならない」というしんどさを
感じるからです。

でも、例えば発達障害にはSST(ソーシャルスキルトレーニング)等が有効だと言われています。

SSTは”訓練”によって、今は発達が少し妨げられてるその部分の発達が
促進されてゆく訳です。

だとすれば「発達障害の人」ではなく「発達の余地のある人」或いは
「発達の可能性を秘めた人」という名前に変えた方がいいのかも知れません。
(あくまでも僕の個人的な意見ですが・・・)

それではそういった「発達の可能性を秘めた人」がその部分を発達させる為のヒント
をお書きしたいと思います

<発達の可能性を高める為のヒント>

①既に起こっている発達(能力)の兆候をみつける

例えば「先の事を考えずに衝動的に動いてしまう」、「極端に視野が狭い」
 為に生活や仕事で困っているという人がいるとします。

 そういった人は「衝動的に動いて後悔した場面」「視野が狭くて失敗した場面」
 ばかりに目を向けていますので、「ああ、やっぱりな私はダメだ」と
 思い込んでしまう訳です。

 でも、産まれてから一度も「少しだけでも先の事を考えて動いた場面」
 「ほんの少しでも広い視野で見る事ができた場面」は無かったのでしょうか?

 そういった「例外の場面」をできるだけ沢山思い出してみませんか?
 そして「あの時は何故、それができたんだろう?」と徹底的に考えれば
「その能力を発達(発揮)させるヒント」がみつかる筈です。

 ※僕の話で恐縮ですが、僕は左右の手を同時に使う事が極端に苦手です。
  例えば急須で自分の湯呑みにお茶を注いだ後に、相手の湯呑みに注ごうとして
  急須を傾けたら、自分の湯飲みも同時に傾けてしまい、自分のお茶をこぼしてしまう事
  がよくありました。

  そういう意味では「手の使い方の発達障害」、否「発達の可能性」を秘めていた
  訳です(笑)

  でも、うまくお茶を入れる事ができた時もあったんですね。
  その場面を思い出して「何故だろう?」と考えてみると、そのうまくできた場面
  では左手と右手を交互に意識してゆっくりゆっくりやって行ったからだという事が
  わかりました。(失敗した場面では相手の湯呑みにしか意識が向いていなかった(笑))

  そして、それを意識する様に訓練していくとスピードも上がって、自然とできる
  様になりました。

②他の部分で発達させて来た能力を思い出しその方法を採りいれてみる

例えば「注意力が散漫で物忘れが多い」とか「他人との会話が続かない」
 で苦しんでいる人がいるとします。

 その人は「これは治らない。やはり自分は欠陥人間だ」
 と絶望的になっておられる場合もあるでしょう。
 でも、それも「発達の可能性を秘めた部分」だとしたら?

 例えば、昔は「自分にはこんな事できない」と思ったのに発達させて来た能力
 にはどんなものがあるでしょう?

 ある人は、数学が全く苦手だった(この時点では「数学の発達障害」もとい、
 「数学の発達する可能性を秘めた人」であった訳です)のが、
 2年後には数学が一番得意な科目になった、と仰っていました。
 では、どうやって数学の能力を発達させたのでしょう?

 またある人は「道を覚える能力」に発達の余地がありました。
 でも、努力を重ねドライバーという仕事に就かれました。
 どうやって、その能力を開花させたのでしょうか?

その自分なりの「能力の開花のさせ方」を見つける事がヒントになると思います。

 ※またまた僕の話で恐縮ですが、僕は元来運動音痴でしたが学生時代にテニスを
  始めました。

  でもやはり最初は空振りの連続・・・。(どうやら僕には「運動神経系の発達障害
  (発達の可能性)を持っている様です(笑))

  そこで、何とかうまくなりたい為に、友人の真似をしたり
  一流選手のフォームの分解写真を研究し、素振りと壁打ちを繰り返しました。
  そうして、少しはその能力を発達させる事ができました。

  「うまくできてる人の真似をし、反復練習で身に付ける・・・」
  SSTで言う所の「モデリング」ですね。僕の場合はこれがよく使う
  能力の発達のさせ方だとわかりました。

レッテルを貼った方が楽になる人は診断を受けられたらいいと思いますが、
どっちみち「未発達」の部分を「発達」させる為には訓練が必要です。

そして、この記事がその訓練の為のヒントに少しでもお役に立てれば、
と思っています。 

(※「診断よりも、兎に角今は未発達な部分で苦しいので何とか発達させたい」
 という方はお気軽にご相談下さい)



コメント


認証コード(7188)

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional