コラム
コラム
<<
2024.3
>>
[コラム] |
||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
★過去のコラム記事一覧はこちら⇒過去のコラム記事一覧
2024/3/18 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑨共依存的傾向の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<共依存的な傾向によって恋愛/結婚がうまくいかない人
の解決のヒント>
①長期的な視点を持つ
前回お書きしたC子さんの様に、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
を持っている方は、
持って生まれて自分の快/不快(感情)に敏感であり、
しかもそれと同等かそれ以上に相手の快/不快に対してとても敏感である
と考えられます。
それでは、
何故そこまで愛情豊かで慈悲の気持ちが強い人が
自分も相手も苦しくなる方向へ進んでしまうのでしょうか?
恐らくそれは
「(自分や相手にとっての)”今の”不快刺激を取り除き、
”今の”快刺激を得よう」といった、ごく短期的な視点しか持たないから
だと思います。
だとすれば、
意識的に「長期的な視点」、特に自分と相手にとっての長期的な”不快”
を想像してゆく事が大切であると思います。
<具体策の例>
「相手とのこの関係を今のまま続けて行くと、
相手と自分は”最悪”どうなってしまうだろうか?」
と自問し、その”答え”を書き出してゆく
例:
「このまま私がお金の援助を続けると私が破産し、
彼も散財をやめる事ができず、他からお金を借りて返せなくて破産する
だろう。
そして、
自分の力では稼いだり生活できない様な廃人に なっちゃうかも?」
次に
「本当に相手や自分の幸せを考えた時、じゃあどうすれば良いのだろうか?」
と自問し、その”答え”を書き出してゆく
例:
「彼が廃人にならずに立ち直る為には、
心苦しいけど、お金を渡すのはやめてゆこう・・・。
そして、彼が自立へと向かえる方向で応援してゆこう」
等々。
②自分の快/不快の強化
共依存的な傾向をお持ちの方は
自分の快/不快(感情)よりも相手のそれを優先してしまう、
と考えられますので
(相手との関係で生じる感情を切り離して)自分自身の快/不快(感情)を
優先する様に意識してゆきましょう。
<具体策の例>
まず、
(相手との関係で生じる感情を切り離して)”自分の快/不快(感情)”
を書き出してみる
例:
「私のお金を自由に使えないのは不快だ。
それに、借金してしまったのも嫌だ!
折角あげたお金を彼がギャンブルやお酒や女遊びに使うのもムカつく。
自分で立ち直ろうとしない彼を見るのは不快だ・・・。
けど、彼の辛そうな気持ちが伝わってくるとたまらなくなっちゃう
⇒(あ!ダメダメ、・・・
これは彼との間での感情なので切り離して書かないでおこう)
それに、私がお金を渡すと
彼は本当に喜んで”有難う!君だけだよ、僕を助けてくれるのは”
と言われると嬉しい!・・・
⇒(あ!これも彼との間での感情なので書かないでおこう)」
等々。
次に、
相手を
”依存が強い甘えたさんの駄々っ子”だと思って、
自身は、
その子の将来の幸せを真剣に考える”優しくも厳しい親”になったとして
考える事が役に立つでしょう。
例えば、
学校に行かず、昼夜逆転して夜通しゲームにのめり込んで、
課金を沢山してしまい、
”お母さんだけだよ・・・僕の味方で居てくれるのは”
と毎月〇万円のお金をせがむ中学生の息子が居たとすれば、
その子の将来の事を思うと、
あなたが母親なら、どう対応してゆくでしょうか?
例:
(あなた)「課金はしないようにして!ママはもうお金は渡さないから
・・・」
(息子)「いやだいやだ、課金できなきゃ生きてゆけないよお!
ママは味方だと思っていたのに裏切る気?」
(あなた)「(その言葉に引っ掛からない様に)何言ってるの?
私はこのままじゃ、あなたはダメになってしまうと心配してるの
・・・あなたにはちゃんと自立して幸せな人生を歩んでほしいの!
このままじゃあ、ダメになっちゃうと思わない?」
(息子)「でも、僕辛いんだ・・・
ゲームで紛らわさないと耐えられない!」
(あなた)「じゃあ、課金はダメだけど、ゲームは禁止しないわ。
但し、このまま昼夜逆転を続けて欲しくないの。
だから今夜から少しずつ起きる時間も寝る時間も
早くしてゆかない?」
等々。
そして、
”自分”の快/不快を優先して、
相手の人を「甘えたさんの駄々っ子」だと思って、
その人の将来的な幸せを思って、諭してゆく様に伝えてゆきましょう。
(それでもダメなら離れましょう)
※どうしても離れる事ができない方はご相談下さい
次回からは、
「相手の気持ちがわからない」為に恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/15 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑨共依存的な傾向
<前回からの続き>
今回からは、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けてお書きしたいと思います。
<共依存的な傾向によって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「C子さんは、シングルマザーの母親の許で育ちました。
彼女は幼い頃から純粋でとても優しい子で、幼い妹の面倒を見たり、
言われなくても掃除や料理を作ったりと母親を助けてきました。
学校でも、いじめられて仲間外れにされた子と友達になったり、
クラスに馴染めずにいつも淋しそうにポツンと独りで居る子に
積極的に声を掛けたりしていました。
恋愛でも、どこか寂しそうな影がある人に魅かれたり、
”可哀相”な生い立ちを聴いてしまうと放っておけなくて、
いつのまにか付き合う事になっていたという事が多かった様です。
”今彼”も壮絶な子供時代を過ごした様で、同情から恋に落ちてしまいました。
彼はトラウマを抱えてまともに働く事ができず、
その辛さを紛らわす為にお酒や女遊び、ギャンブル等にはまってしまう、
という事でした。
C子さんはそんな彼を不憫に思い、給料の半分近くを彼に渡し、
彼の散財を咎めるどころか、愚痴の聞き役、慰め役を担ってきました。
ところが、彼の散財は次第にエスカレートしてゆき、
C子さんは消費者金融に手を出し、多額の借金を抱える様になりました。
周りの友達からは”彼氏と別れた方がいい”と言われても
”私が彼を見捨てたら、彼の味方が居なくなってしまう”といった
C子さんなりの強い正義感から別れる事ができずに、ずるずると来てしまい、
最近では、彼女自身もうつっぽくなってきて、限界を感じています。」
<解説>
上のC子さんの例では、
彼女は「他人を助ける事に依存している」、即ち「共依存」の傾向が強い
と考えられます。
それでは、
彼女は何故そういった強い傾向を持つ様になったのでしょうか?
私の考えでは、
①生まれつき(恐らく遺伝的に)自分の快/不快(感情)に敏感であり、
しかもそれと同等かそれ以上に 相手の快/不快に対してとても敏感
である
②相手の為にやった事で報酬(例えば褒められた等)を得た経験をした
または
③相手の為にしなかった事で罰(例えば怒られた、悲しい顔をされた等)
を受けた経験をした
(或いは「②」と「③」の両方)
例えば、
C子さんの場合は、
妹の世話をし、家事を手伝った事を
母親から「有難う!本当にあなたが居てくれて助かるわ!」と
満面の笑みでハグされたとすれば、
自分の快/不快に敏感な子は強い快感情(報酬)を得るでしょうし、
同時に相手(母親や妹)の快感情にもとても敏感であれば、
そこからも強い快感情を得る、
といった二重の報酬が得られる訳です。
逆に、
妹の世話をしないとか家事をしていないとみなされて、
母親に文句を言われたたり、がっかりされたとすれば、
自分と相手の不快感情、即ち二重の罰を受けてしまう訳です。
そして、
それらの「報酬」や「罰」がその傾向に拍車をかけてゆき、
特に「報酬」を得られる相手に無意識に魅かれ、
報酬を得る/罰を避ける事を繰り返してゆくうちに
(共)依存状態から抜け出せなくなるのだと考えられます。
次回は、
「共依存的な傾向」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/13 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑧被支配型の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
相手の支配から抜け出せないといった「被支配」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<被支配によって恋愛/結婚がうまくいかない人の解決のヒント>
①転移の解除
もし、
転移が疑われる場合は、2月9日~お書きしました
転移の解除の方法を使ってみて下さい。
②恐怖・不安の減少
(1)相手への恐怖の減少
相手の恐怖によって支配されている場合は、
その恐怖を感じる事を緩和する事がまず大切だと思います。
その一つの具体策として、
「相手がどんな声や脅し文句で、或いはどんな怖い表情を作って
モラハラして来るか?」を予想してゆきましょう。
例:
「きっとあのモラハラ夫は、私があいつの思い通りに動かない時に
ヤクザ映画の高倉健の相手役の人みたいになりきって、
眉間にシワを寄せて眉毛を吊り上げて、
ドスを聞かせた大声で怒鳴りつけて来るだろう」
(予想通り夫が怒鳴りつける)
(ほら、思った通りだわ!
でも、お前みたいな華奢なチビはエキストラにも使ってもらえないわ)
通常、
B子さんが置かれている様な状況では、
「夫を怒らせない様に」と常に気を遣っているのに、
意に反して怒ってくるといったギャップが恐怖に拍車をかけている筈です。
(特に敏感な人にとっては、
ギャップ=強い刺激⇒ショック/パニックとなります)
ですから、
相手の反応の予想精度を上げてゆき、「想定内」にする事
ができればショックやパニックを軽減できるでしょう。
(2)自分の未来の不安の減少
不安は「〇〇になったらどうしよう?・・・」で止めてしまうから
グルグル廻り続けます。
ですから、
不安と向き合って”最悪の事態”を想定し、
それを避ける為に自分ができる事と自分が持っている資源
(助けてくれそうな人や行政)に意識を向けてゆきましょう。
「夫と別れたらお金の面でも自分独りで子供二人を育ててゆけないのでは?」
という不安に対しては、
「本当にそうなのか?」を調べて検証してゆきましょう。
例:
「もし別れたら・・・調べてみたら夫の収入からすると養育費は月〇万円、
実家(母子寮?)に住み、子を保育園に預けられたとして、
私がフルタイムで働けば、月〇万円の収入+母子手当が〇万円・・・。
でも、あいつ(夫)の事だから途中から養育費を払わなくなる可能性がある
・・・。
そうなったら私学の学校とか塾や習い事へ行かせるのは無理っぽい
・・・。
兎に角子供達には我慢を強いてしまうけど、
大学を望むならば奨学金を貰うしかないかな?・・・
でも
恥ずかしいけど親の援助も受けたら、何とか親子三人生きてはゆけそう。」
(3)不安・恐怖のケア
不安・恐怖のケアについては、
2月26日にお書きした
「恋愛/結婚がうまくいかない④強度の不安(2)解決のヒント
をご参照下さい。
③戦う/逃げる戦略へのシフト
今迄が
「凍り付く/服従する」といった無意識の戦略によって、
相手の支配がエスカレートして来たのであれば、
少しずつ「戦う/逃げる」戦略へとシフトしてゆきましょう。
例:
(1)相手の良心に訴える作戦
「あなたの言う通りにできない私が全て悪いの・・・消えてしまいたい!」
等とがっくりとうなだれて自室にこもる。
(2)説教してもらう作戦
相手の親や共通の知人などの理解が得られれば、
その人から夫に言ってもらう
※但し(1),(2)共に、相手の立場に立ったり、自分を省みるといった
”想像力”が欠如している相手(暴言/暴力をした後に謝らない相手)
の場合はヤブヘビになったり難しいと思います
(3)戦う為の味方を作る
親や弁護士やカウンセラーに相談して味方を作る
(4)戦う為の証拠集め
相手の暴言や暴力をいざと言う時の証拠として、
録音(録画)したり日記に付けてゆく。
※暴力を振るわれて怪我をした場合は、必ず医者へ行って診断書をもらい、
同時に怪我の箇所の写真を撮っておきましょう
次回からは、
「共依存的な傾向」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/11 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑧被支配
<前回からの続き>
今回からは、
相手の支配から抜け出せないといった「被支配」
の状態に陥り易いが為に、
恋愛/結婚がうまくいかない方に向けてお書きしたいと思います。
<被支配よって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「B子さんは2児の母である専業主婦です。
夫は自分の思い通りでないとキレる人で、
”この前も言っただろ!なんでワイシャツにアイロンをあててないんだ?!”
とか
”昨晩は早く寝ようと思ったのに、チビの夜泣きで眠れなかった!!
お前は子供を寝かしつける事もできないのか?!!”
等と、
夫は所謂モラハラ男で、時には物を投げられたり、
突き飛ばされて怪我をさせられた事もありました。
最初の頃は、言い返そうとしましたが、
”言い訳をするな!!”と怖い顔で怒鳴られたので、
今は夫の機嫌を損ねない様に、毎日”ゴメンなさい”と謝ってばかりいます。
そんな毎日でしたから、B子さんは離婚も頭によぎるのですが、
”お金の面でも自分独りで子供二人を育ててゆく自信が無い・・・”
と我慢の日々を過ごしています。」
<解説>
上のB子さんの例では、
”暴君”とみなされるモラハラ夫に対して、
闘う事も逃げる事もできず、無意識が凍り付きや服従といった
防衛戦略を採り続けていると考えられます。
そして、
この様な防衛戦略を採り続けている原因として、
以下の2つが考えられます。
①幼い頃の養育者や年長者(兄・姉・親戚・教師・コーチ・先輩等)から
トラウマチックな攻撃を受けてその相手を夫にダブらせてしまっている
(転移)
②トラウマになる様な出来事が無くても、遺伝的に生まれつき
大きな声や他人が怒っている表情、怒られる事等の不快刺激に対して
超敏感である為に、逃げたり戦ったりできない様な
幼い頃の防衛反応がそのまま持続され続けている
(※その両方が合わさっている場合もあります)
特に学校や職場等の”他の相手”になら
言い返したり距離を取る事ができるのに、
何故か恋人や配偶者にはそれができないとすれば、
「①」の転移の可能性が高いでしょう。
ただ、このB子さんの場合は、
「夫と別れた後の不安が強い」=不安・不快への過敏さ
「(独りで子を育ててゆく自信の無さ)」=逃げたり戦ったりの経験が乏しい
と想像できますので、上の「②」による所が大きいのでは?と感じます。
次回は、
「被支配」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/8 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑦依存型の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<相手への依存によって恋愛/結婚がうまくいかない人
の解決のヒント>
①「自分」と「自分の中の甘えたちゃんや寂しがり屋ちゃん」
を分ける
「私=淋しい」
とか
「私は彼氏が居ないとやっていけない」
等と感じているとすれば、
自分ではどうする事もできなくなり、相手に頼るしかなくなります。
ですから、
「私」(前頭前野)
と
「私の中の”甘えたさん”や”寂しがり屋ちゃん”」(辺縁系)
を区別してゆく訓練が必要だと思います。
②二者を区別してゆく訓練1
我慢せずに、今迄通り相手に甘えたり、駄々をこねたり、拗ねたり
を続けます。
但し、
「お~っと!今、甘えたちゃんが出て来た」
とか
「私の中の駄々っ子ちゃんが大泣きして彼の手を離さない」
「私の中の拗ねるちゃんが口を尖がらしてる!」
等と
「私」と「私の中の子達」を区別する練習をしてみましょう。
③二者を区別してゆく訓練2
「①」がある程度できる様になれば、
次に
「私の中の子達」の感情や思考、発する言葉や行動を
逐一(心の中で)実況中継してゆきましょう。
例:
「あ!今、”寂しがり屋ちゃん”が出て来ました!
すると”独りの部屋に帰りたくない”と”駄々っ子ちゃん”が出て来て
駄々をこねていま~す!
彼氏は困った表情で
”ごめん、俺明日早番なんで帰らなきゃいけないんだ”と言ってます。
でも”甘えたちゃん”が、
”え~帰るの嫌だな・・・ねえ、今晩だけ一緒に付き合って・・・”
と、涙目になって彼氏の腕を離しません!」
等々。
④他者の視点を取り入れる
上の「③」の実況中継に慣れてくれば、
”寂しがり屋ちゃん”や”駄々っ子ちゃん”、”甘えたちゃん”等の
”自分の中の子供達”に
「お母さん(や親友等)なら、どう言って落ち着かせてくれるだろうか?」
と考えてみます。
例:
「え~っと、お母さんなら”私が一緒に居てあげるから大丈夫よ!”
と言って抱きしめてくれるかな・・・。
そして、私の大好きなプリンを出してくれるかな?・・・。
親友の順子なら・・・
”あんまりしつこくすると前彼みたいにウザがられて
別れる事になっちゃうよ!・・
あの時のA子は死ぬほど辛そうだったよね!
私はA子のそんな姿をもう見たくないの。
今彼が好きだったら、彼の事も考えてあげて!・・・
そうすればきっと彼もA子の事をもっと好きになるから。
明日もあさってもまた彼と会うんでしょ?・・・
私から見たら彼もA子の事が好きだと思う。
結婚式には呼んでね!(笑)”って言うかな?」
等々。
⑤”自分”が”自分の中の子供達”の感情調整をする
上の「④」ができれば、
母親や親友等が言ってくれるだろう言葉やしてくれるだろう事を
自分が自分の中の子供達の親になったとして、
言ってあげたりしてあげる。
※上の「例」だと、
母親や親友等がが言ってくれるであろう言葉を
”自分の中の子供達”言い聞かせて、
ハグしてあげたり、プリンを買ってあげる、等
次回からは、
「被支配」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/6 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑦依存型
<前回からの続き>
今回からは、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<相手への依存によって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「A子さんは20歳の女子大生です。
友達は多いのですが、
悩み事があると、すぐ友達やお母さんに話して慰めてもらい、
また寂しがり屋で、
友達と一緒でないと独りではカフェやトイレにも行けません。
でも、そんな彼女の事を友人達は好意的に見てくれていて
”A子の甘えたさんの所が可愛い”と思ってくれる友人も居ました。
そして彼女は彼氏にも
”ねえ・・・寂しいからもうちょっと一緒に居よ?”
とデートの後に駄々をこねたり、
社会人の彼氏が
”今度の休みは大事なプレゼンの準備をしなきゃいけないから会えない!”
等と言おうものなら、
”仕事と私とどっちが大事なのよ!”と拗ねたりしました。
そんな彼女の”ワガママ”に次第にうんざりしてきた彼氏は
彼女と徐々に距離を取っていきました。」
<解説>
上のA子さんの例では、
母親や友人、彼氏を””安全基地”と認識している点から
幼い頃の愛着形成は成されていると考えて良いでしょう。
ただ、
その次の段階で必要とされる愛着の内在化(内的作業モデルの確立)
という点では、疑問が残ります。
特に、自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
自分の感情等の自律神経系を「自動調整」(自分独りで落ち/着く)する能力
が、あまり身についていないと考えられます。
ですから、
寂しさや不安等が生じた時に、自分で自分の機嫌を取ってあげる事ができず、
他人に調整してもらう必要が出てきてしまい、
それを彼氏が鬱陶しがる、という構図が出来上がります。
安定型の愛着をもたらす親は、
ストレスから子供の興奮が高まったら、安心を与え落ち着かせたり、
逆に子供の気分が落ち込んでいる時は、気分転換させたり元気づけたりして
活力を取り戻そうとします。
こういった、子供の自律神経系(感情等)の調整をする事を
「相互調整」(他者によって落ち着く)と言います。
そして、
こういった感情と身体の体験を繰り返してゆくと、
それが潜在的な手続き記憶となり、
子供の脳の右眼窩前頭前野の発達が促進され、
自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
「自動調整」(自分独りで落ち/着く)する能力が身について来る
と考えられています。
ところが、
①親の愛情が深すぎる為に、
子が大きくなってもずっと「相互調整」を続けた場合
或いは
②子がいくつになっても親離れできずに、
「自動調整」する能力が身につかなかった場合
(恐らく子が極端な感覚過敏を有していると、
そこから生じる情動に圧倒されるから
独りでは難しくなるのではないか?と私は考えています)、
等は、
いずれも右眼窩前頭前野の発達が遅れる等の理由によって、
「自動調整」する力が不足して依存的になるのでは?と思います。
次回は、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/4 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑥飽き性の解決のヒント
<前回からの続き>
今回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてその解決のヒントをお書きしたいと思います。
<飽き性によって恋愛/結婚がうまくいかない人の解決のヒント>
①自分にとっての”快(刺激)”を書き出す
例:
(独りで満たせる快刺激)
「グルメ、ショッピング、旅行、メイク・ファッション、ゲーム」
(相手に満たしてもらう快刺激)
「愛情表現、褒めてもらう、面白い話、サプライズ、
ドライブに連れてってもらう」
等々。
②”快刺激”を満たす為の自分側の工夫
上の「①」で書き出した
一人で満たせる快刺激をできるだけ実行してゆく
③”快刺激”を満たす為の相手側への要請
上の「①」で書き出した
相手に満たしてもらう快刺激を相手に頼んでみる
例:
「”好きだよ!”って言ってくれたら安心するからできるだけ言ってね!」
「私は褒められて伸びる子だから、できるだけ褒めてね!」
「私と会う時は何でもいいから面白いネタを繰って来てね!」
「月に1度は、サプライズして私をビックリさせてね!」
「そして私が行きたい所へドライブへ連れてってね!」
※一方的に自分の要求だけを言うのはフェアではないと思いますので、
相手の要求も聞いてあげましょう。
但し、その中でも”自分にとっても快刺激”が得られるもの
(少なくとも不快でないもの)を実行してゆきましょう
④自分にとっての今の”不快刺激”を書き出す
例:
(個人的な不快)
「バイト先の店長がムカつく」
「髪の毛のセットが決まらない・・・評判の美容院へ行きたいけど、
お金が無くて我慢しなきゃならない」
(相手に対する不快)
「彼氏は、上司がパワハラチックな人みたいで、
会うといつも職場の愚痴ばかりを言ってくる・・・
私にはどうでもいい話で、つまんない!」
「デートのコースのプランは彼が決めるんだけどワンパターンで、
おまけにスケジュールを詰め込み過ぎて自由が無いし面白くない!」
⑤”不快刺激”を減らす為の自分側の工夫
例:
「バイト先の店長にこちらの要望を伝えて、
それでも尚ムカつくのであれば時給の良い別のバイトを探す」
⑥”不快刺激”を減らす為の相手側への要請
例:
「彼氏に”その上司のパワハラを面白いネタにして私に話して”と要望する」
「彼氏に”今度のデートのプランは私が決める!
でも思い付きで振り回すかも知れないけど、我慢してね!・・・
だって私もいつもあなたに合わせて我慢してるんだから!”と伝える。」
等々。
※一方的に自分の要求だけを言うのはフェアではないと思いますので、
相手の要求も聞いてあげましょう。
但し、その中でも”自分にとっても快刺激”が得られるもの
(少なくとも不快でないもの)を実行してゆきましょう
次回からは、
「依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/1 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑥飽き性
<前回からの続き>
今回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<飽き性の人の例>
例:
「C子さんは30代の魅力的な女性ですが、何故か恋愛がうまく行きません。
一人の男性と何年も続く事が無く、
時には同時並行で2~3人と付き合っていた事もありました。
以前結婚していた時も、夫は優しく穏やかな人でしたが、
C子さんはすぐに浮気に走ってしまい、
結局それがバレて別れる事になってしまいました。
”私は恋愛依存なのかなあ~・・・
このままじゃあ、歳取ってから淋しい人生になるのかも・・・
それは嫌だなあ~”と思い悩んでいます。」
<解説>
以前からお書きしております様に、
私の推察では
「持って生まれて自分にとっての快/不快といった刺激に対して敏感な人は
心が不安定になり易い。
そして安定させる方向性としては、主に
①不快刺激のシャットアウト(セロトニン型)
②快刺激を求める(ドーパミン型)
③他人との交流を求める(オキシトシン型)
の3方向があり、個人によってその適正比率は決まっている」
と考えています。
もしそうだとすれば、
色々なストレス(不快刺激)に晒された時、
特に「②」(次に「③」)の比率が高い人は
快刺激を必要とするでしょう。
ところが、
快刺激を満たしてくれないパートナーや満たされない環境に置かれた場合、
或いは
”慣れ”が生じて来た場合は、当然受ける刺激が減少しますので、
自ずと刺激をより多くもたらしてくれる対象へ移行するでしょう。
※因みに「恋愛依存」は特に「③」(次に「②」か「①」)の比率が高い人が、
それが満たされていないと感じた場合に生じる事が多いと思いますし、
特に「②」(次に「③」)の比率が高い人が
それが満たされないと感じた場合で、
それの満たし方が「性的な行為」に集中した場合が「性依存」
だと思います
次回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>