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2024/3/29 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の原因(2)
<前回からの続き>
今回は、
「話下手の為に、恋愛/結婚がうまく行かない人」の中でも
前回の私の類型の「(2)」である、
「会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない」というタイプの方
に向けて、
そうなってしまう原因を私の考察を基にお書きしたいと思います。
<(2)会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない原因>
このタイプの方は、
恐らく持って生まれて(後天的な要因が隠れている場合もあるでしょうが)
感覚過敏であり、
しかも新奇の刺激に対しての欲求が生まれつき強い方であると考えます。
どういう事かと申しますと、
感覚過敏であると、当然不快刺激に対しても過敏である故、
不安や不満等の負の感情といった内的な不快刺激に対しても敏感であり、
ストレスを感じ易いと考えられます。
そうした場合に、
自分にとって興味が有る事等の快刺激/快感情へ舵を切る事で
過覚醒状態に持って行くといった防衛戦略を採る事によって、
不快刺激/感情を相殺しようとする訳です。
(私は「ドーパミン安定型」と名付けています)
例えば、
話題をころころ変えながら、
今頭に浮かんだ自分の興味がある事を多弁に話をされる方は
皆さんの近くにも一人か二人いらっしゃると思います。
そうした人に対しては「楽しい人」「明るい人」「エネルギッシュな人」
として好印象を持つ事も多いでしょう。
ところが、このタイプの人の中には、
頭に浮かんだ事をそのままを発話する事に大きな抵抗があり、
「ちゃんとまとめて話さなきゃ」・・・「でもまとまらない」
等の理由で、話せなくなる人がいらっしゃると思います。
そうなってしまう原因としては、
以下の2つが考えられます。
◎相手の快/不快にとても敏感である
このタイプの人は、(恐らくミラーニューロン等の過度の発達等により?)
自分の快/不快よりも相手の快/不快に対してより敏感であり、
「こんな事言っちゃうと、相手の人を傷つけるかも?」
とか
「うまくまとめて話さないと、相手の人が混乱しちゃう」
とか
「丁寧に話さないと、相手の人に対して失礼にあたる」
等と考えてしまい、
より混乱して発話できなくなる、という事が想像されます。
◎トラウマチックな経験による防衛/抑制
このタイプの人は、
恐らく生まれつきに、自分にとっての快/不快を敏感に察知する傾向
を持っていて、
元々は自分が話したい事を話したい様に話す人だったのが、
例えば、
それをした為に相手に傷つけられたり、否定されたり、たしなめられたり、
馬鹿にされたり、といったトラウマチックな体験によって、
相手の快/不快に対して(後天的に)敏感になった。
それ故、
”自分が不快を感じない為に”相手の快/不快、つまり顔色を見る様になり、
それを意識するあまりに、自由な発話ができなくなってしまった、
と考えられます。
※このタイプの方については、次回の考察も併せてご参照下さい
※類型(タイプ)別の解決のヒントは後述致します
次回は
「(3)会話したい内容は浮かんで来るが言葉にする事に大きな抵抗がある」
といった類型について
(私が考える)そうなってしまっている原因をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/27 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の原因(1)
<前回からの続き>
今回は、
「話下手の為に、恋愛/結婚がうまく行かない人」
の中でも、
前回の私の類型の「(1)」である、
「会話したい内容が何も頭に浮かんでこない」というタイプの方
に向けて、
そうなってしまう原因を私の考察を基にお書きしたいと思います。
<(1)会話したい内容が何も頭に浮かんでこない原因>
Aタイプ(無関心型)
そもそも他者への興味/関心が薄く、
他者と関わりたいという欲求が余り無い方もいらっしゃるでしょう。
そうなると、
「相手を知りたい」とか「自分の事をわかって欲しい」という欲求は
生じにくくなり、
「自分が話したい事」や「相手に聞きたい事」も
必然的に浮かんで来なくなると思います。
この原因として考えられるのは、
◎「愛着の形成不全」
幼い頃の親等との間の愛着形成がうまく行かず、
”社会的関わりシステム”が構築されなかった。
◎「先天的な原因」
愛情や絆のホルモンと言われるオキシトシンの受容体の数が
先天的に少なかったり、その働きが弱かったり、
或いは共感や他者理解に必要なミラーニューロンの働きが
生まれつき弱かったり、等の原因が考えられます。
Bタイプ(感覚/感情鈍麻型)
「この人の事が気になる」とか「私に好意を持って欲しい」等の
自分の感情や感覚を感じられないと、
当然「話したい事」や「聞きたい事」は浮かんでこないでしょう。
この原因として私が考えるのは、
先天的なものではなく、
後天的に身に着けた無意識(辺縁系等)の防衛反応ではないか?
という事です。
何故なら、
自分の感情や感覚が鈍麻(麻痺)したまま生まれて来るとすれば
生物学的には生き残る事が難しくなるでしょうから、
先天的にそうした状態で生まれてくる事の確率は、非常に少ないと考えます。
だとすれば、
(後天的に)どうしてそうなったのか?
例えば、
生まれつき感覚過敏を有して生まれて来た子が、
それを抑圧せざるを得ない環境で育ったり、
その特性の為にトラウマチックな経験をしたり、
或いは本人自身の無意識(辺縁系等)が
感覚過敏の過覚醒を制御する必要を感じ、
一気に低覚醒状態に持ってゆき、感覚/感情をシャットダウンしている、
とも考えられるでしょう。
つまり、
不適応的(危険)な感覚過敏を環境に適応できる(安全)様に、
無意識(辺縁系等)が感情/感覚鈍麻といった防衛戦略を採っているのでは?
と考えます。
※類型(タイプ)別の解決のヒントは後述致します
次回は
「(2)会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない」
といった類型について
(私が考える)そうなってしまっている原因をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/25 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪コミュニケーションが苦手(話下手等)
<前回からの続き>
ひと言で
「コミュニケーションが苦手」と言っても、
人によって様々な種類があると思います。
例えば、
前回までにお書きした「相手の気持ちがわからない」為に
相互的でスムーズなコミュニケーションが難しい場合もあると思います。
今回からは、
会話/発話が難しく黙り込んでしまう等の
話下手の為に恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしてゆきたいと思います。
それではまず、
そうした”話下手”の人の
私が考える主な3つの類型をお書きしたいと思います。
<話下手の為に恋愛/結婚がうまくいかない人の主な3つの類型>
(1)会話したい内容が何も頭に浮かんでこない
(2)会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない
(3)会話したい内容は浮かんで来るが言葉にする事に大きな抵抗がある
では、
そうした”話下手”の人はどうしてそうなってしまうのでしょうか?
次回からは3つの類型の一つ一つに関して、
(私が考える)そうなってしまっている原因をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/22 (金)
恋愛/結婚うまくいかない➉相手の気持ちがわからないの解決
<前回からの続き>
今回は、
「相手の気持ちがわからない」為に、恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<相手の気持ちがわからない為に
恋愛/結婚がうまくいかない人の解決のヒント>
①”意識的に”相手に関心を向けてゆく
(1)まず、家族でも友人・知人でも、誰かと話をする時は
”相手の話を聞こう”と意識して、極力”聞き役”に徹する様にしましょう
(2)「(1)」に慣れてきたら、次は
「相手が何を言いたいか?」を想像しながら聴く事を意識しましょう
(3)次に、相手の声のトーンや強弱を気にしながら聞いてゆきましょう
(4)更には、相手の表情や仕草や姿勢等の変化にも注意してゆきましょう
(5)家族等を練習台にして、同じ言葉でも声の感じや表情、仕草や姿勢
等で違う意味を持たせたものを聞き分ける練習をしましょう。
例;
例えば、同じ「うん、いいよ」とか「うん、いいよ・・・」とか
「別にいいけど・・・」、「いいわ!」とかに別の意味を持たせて
わかりやすい声の感じや表情や仕草/姿勢などを変えて伝えてもらい、
自分なりに「どういうニュアンスの”いいよ”」なのかを感じ取って、
後で答え合わせをしましょう。
そして、その訓練を重ねる事ができれば、
相手の
「本当は嫌だけど、渋々言ってる」
とか
「心から同意してくれてる」
等の、
言葉と気持ちの”ズレ”の有無がわかる様になってくるでしょう。
そうして、最終的には”相手が欲しい言葉”がわかる様になれば、
相手も”わかってくれる人だ”と思ってくれる事が増えてくるでしょう。
但しこの訓練は、
自分にとって元々関心が薄い部分の練習ですから、
続かない可能性もあります。
そこで、
”相手に関心を持つ事に関心を持つ”という事が必要になってくると思います。
その為には例えば、
自分の関心=「どうしても彼氏彼女が欲しい/結婚したい」
とか
自分の関心=「趣味の話が合う相手と一緒に居たい」
とか
自分の関心=「こちらの反応に対する相手の変化を
研究者の様に追究してゆきたい」
等の、自分なりの動機付けを見つけてゆく必要があると思います。
次回からは、
「コミュニケーションが苦手」(特に話下手、等)な為に、
恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/20 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない➉相手の気持ちがわからない
<前回からの続き>
今回からは、
「相手の気持ちがわからない」為に恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<相手の気持ちがわからない事によって
恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「D男さんは20代後半の公務員です。
彼は学生時代から”個性的な奴”、”変わった奴”と思われていた様で、
例えば、級友の話を聞かず、自分が話したい事を一方的に話し続けたり、
級友達が”普通、こうするだろう”とか”普通、こう言って返してくるだろう”
から外れているみたいで、”空気の読めない奴”とか”自己中”
と言われる事もあった様です。
そんな状況でしたので、学校には友達は居ませんでしたが、
学校外の同じ趣味の仲間との付き合いはありました。
そんな彼も、親から”お前は跡継ぎの長男なんだから、
そろそろ結婚も考えてくれないと・・・”
と言われた事で、婚活を始めました。
相談所に入会して、何人かの女性とお見合いをしたのですが、
ことごとく、初回のお見合いの後に先方から断りの連絡が入りました。
彼は”おかしいなあ、また今度!と言ってたのになあ”等と、
不思議でしたが、仲人さんから”それは断り文句よ”と言われても
どうも合点がいきませんでした。
そして、10何回目かのお見合いの時も
彼はいつも通り自分の趣味の話を沢山喋って、
”あ~、今日はうまく喋れた”と独り満足してると、
仲人さんから”先方の方は、あなたの言葉に傷つけられた
とお怒りになってたわよ”
と言われましたが、彼はそんな覚えも無いのでショックを受けて、
”僕にも問題があるのかなあ”と思い悩む様になりました。」
<解説>
上のD男さんの例では、
(恐らく生まれつきに)興味/関心や注意の対象が、他人や周囲ではなく、
”自分”のそれだけに集中してしまう傾向を持った人だと考えられます。
もしそうだとすれば、
そもそも相手や世の常識、人間関係における暗黙のルール等に
関心を持たない訳ですから、
「空気が読めない」(読まない)
とか、
「相手の気持ちを感じられない」(感じようとしない)
とか
「常識や暗黙のルールがわからない」(関心が無い)
という事になりがちだと思います。
それ故、
相手が
「私の事なんて全く考えてない自己中な人」
とか
「空気が読めずに、私を傷つけても平気な人」
というレッテルを貼ってしまい、
恋愛や婚活がうまく行かない事も多いと思われます。
それでは、
そういった傾向を持っておられる方はどうすれば良いのでしょうか?
次回は、
「相手の気持ちがわからない」為に、恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/18 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑨共依存的傾向の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<共依存的な傾向によって恋愛/結婚がうまくいかない人
の解決のヒント>
①長期的な視点を持つ
前回お書きしたC子さんの様に、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
を持っている方は、
持って生まれて自分の快/不快(感情)に敏感であり、
しかもそれと同等かそれ以上に相手の快/不快に対してとても敏感である
と考えられます。
それでは、
何故そこまで愛情豊かで慈悲の気持ちが強い人が
自分も相手も苦しくなる方向へ進んでしまうのでしょうか?
恐らくそれは
「(自分や相手にとっての)”今の”不快刺激を取り除き、
”今の”快刺激を得よう」といった、ごく短期的な視点しか持たないから
だと思います。
だとすれば、
意識的に「長期的な視点」、特に自分と相手にとっての長期的な”不快”
を想像してゆく事が大切であると思います。
<具体策の例>
「相手とのこの関係を今のまま続けて行くと、
相手と自分は”最悪”どうなってしまうだろうか?」
と自問し、その”答え”を書き出してゆく
例:
「このまま私がお金の援助を続けると私が破産し、
彼も散財をやめる事ができず、他からお金を借りて返せなくて破産する
だろう。
そして、
自分の力では稼いだり生活できない様な廃人に なっちゃうかも?」
次に
「本当に相手や自分の幸せを考えた時、じゃあどうすれば良いのだろうか?」
と自問し、その”答え”を書き出してゆく
例:
「彼が廃人にならずに立ち直る為には、
心苦しいけど、お金を渡すのはやめてゆこう・・・。
そして、彼が自立へと向かえる方向で応援してゆこう」
等々。
②自分の快/不快の強化
共依存的な傾向をお持ちの方は
自分の快/不快(感情)よりも相手のそれを優先してしまう、
と考えられますので
(相手との関係で生じる感情を切り離して)自分自身の快/不快(感情)を
優先する様に意識してゆきましょう。
<具体策の例>
まず、
(相手との関係で生じる感情を切り離して)”自分の快/不快(感情)”
を書き出してみる
例:
「私のお金を自由に使えないのは不快だ。
それに、借金してしまったのも嫌だ!
折角あげたお金を彼がギャンブルやお酒や女遊びに使うのもムカつく。
自分で立ち直ろうとしない彼を見るのは不快だ・・・。
けど、彼の辛そうな気持ちが伝わってくるとたまらなくなっちゃう
⇒(あ!ダメダメ、・・・
これは彼との間での感情なので切り離して書かないでおこう)
それに、私がお金を渡すと
彼は本当に喜んで”有難う!君だけだよ、僕を助けてくれるのは”
と言われると嬉しい!・・・
⇒(あ!これも彼との間での感情なので書かないでおこう)」
等々。
次に、
相手を
”依存が強い甘えたさんの駄々っ子”だと思って、
自身は、
その子の将来の幸せを真剣に考える”優しくも厳しい親”になったとして
考える事が役に立つでしょう。
例えば、
学校に行かず、昼夜逆転して夜通しゲームにのめり込んで、
課金を沢山してしまい、
”お母さんだけだよ・・・僕の味方で居てくれるのは”
と毎月〇万円のお金をせがむ中学生の息子が居たとすれば、
その子の将来の事を思うと、
あなたが母親なら、どう対応してゆくでしょうか?
例:
(あなた)「課金はしないようにして!ママはもうお金は渡さないから
・・・」
(息子)「いやだいやだ、課金できなきゃ生きてゆけないよお!
ママは味方だと思っていたのに裏切る気?」
(あなた)「(その言葉に引っ掛からない様に)何言ってるの?
私はこのままじゃ、あなたはダメになってしまうと心配してるの
・・・あなたにはちゃんと自立して幸せな人生を歩んでほしいの!
このままじゃあ、ダメになっちゃうと思わない?」
(息子)「でも、僕辛いんだ・・・
ゲームで紛らわさないと耐えられない!」
(あなた)「じゃあ、課金はダメだけど、ゲームは禁止しないわ。
但し、このまま昼夜逆転を続けて欲しくないの。
だから今夜から少しずつ起きる時間も寝る時間も
早くしてゆかない?」
等々。
そして、
”自分”の快/不快を優先して、
相手の人を「甘えたさんの駄々っ子」だと思って、
その人の将来的な幸せを思って、諭してゆく様に伝えてゆきましょう。
(それでもダメなら離れましょう)
※どうしても離れる事ができない方はご相談下さい
次回からは、
「相手の気持ちがわからない」為に恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/15 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑨共依存的な傾向
<前回からの続き>
今回からは、
自分を犠牲にしてでも相手を助けてしまうといった「共依存的な傾向」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けてお書きしたいと思います。
<共依存的な傾向によって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「C子さんは、シングルマザーの母親の許で育ちました。
彼女は幼い頃から純粋でとても優しい子で、幼い妹の面倒を見たり、
言われなくても掃除や料理を作ったりと母親を助けてきました。
学校でも、いじめられて仲間外れにされた子と友達になったり、
クラスに馴染めずにいつも淋しそうにポツンと独りで居る子に
積極的に声を掛けたりしていました。
恋愛でも、どこか寂しそうな影がある人に魅かれたり、
”可哀相”な生い立ちを聴いてしまうと放っておけなくて、
いつのまにか付き合う事になっていたという事が多かった様です。
”今彼”も壮絶な子供時代を過ごした様で、同情から恋に落ちてしまいました。
彼はトラウマを抱えてまともに働く事ができず、
その辛さを紛らわす為にお酒や女遊び、ギャンブル等にはまってしまう、
という事でした。
C子さんはそんな彼を不憫に思い、給料の半分近くを彼に渡し、
彼の散財を咎めるどころか、愚痴の聞き役、慰め役を担ってきました。
ところが、彼の散財は次第にエスカレートしてゆき、
C子さんは消費者金融に手を出し、多額の借金を抱える様になりました。
周りの友達からは”彼氏と別れた方がいい”と言われても
”私が彼を見捨てたら、彼の味方が居なくなってしまう”といった
C子さんなりの強い正義感から別れる事ができずに、ずるずると来てしまい、
最近では、彼女自身もうつっぽくなってきて、限界を感じています。」
<解説>
上のC子さんの例では、
彼女は「他人を助ける事に依存している」、即ち「共依存」の傾向が強い
と考えられます。
それでは、
彼女は何故そういった強い傾向を持つ様になったのでしょうか?
私の考えでは、
①生まれつき(恐らく遺伝的に)自分の快/不快(感情)に敏感であり、
しかもそれと同等かそれ以上に 相手の快/不快に対してとても敏感
である
②相手の為にやった事で報酬(例えば褒められた等)を得た経験をした
または
③相手の為にしなかった事で罰(例えば怒られた、悲しい顔をされた等)
を受けた経験をした
(或いは「②」と「③」の両方)
例えば、
C子さんの場合は、
妹の世話をし、家事を手伝った事を
母親から「有難う!本当にあなたが居てくれて助かるわ!」と
満面の笑みでハグされたとすれば、
自分の快/不快に敏感な子は強い快感情(報酬)を得るでしょうし、
同時に相手(母親や妹)の快感情にもとても敏感であれば、
そこからも強い快感情を得る、
といった二重の報酬が得られる訳です。
逆に、
妹の世話をしないとか家事をしていないとみなされて、
母親に文句を言われたたり、がっかりされたとすれば、
自分と相手の不快感情、即ち二重の罰を受けてしまう訳です。
そして、
それらの「報酬」や「罰」がその傾向に拍車をかけてゆき、
特に「報酬」を得られる相手に無意識に魅かれ、
報酬を得る/罰を避ける事を繰り返してゆくうちに
(共)依存状態から抜け出せなくなるのだと考えられます。
次回は、
「共依存的な傾向」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/13 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑧被支配型の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
相手の支配から抜け出せないといった「被支配」
によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<被支配によって恋愛/結婚がうまくいかない人の解決のヒント>
①転移の解除
もし、
転移が疑われる場合は、2月9日~お書きしました
転移の解除の方法を使ってみて下さい。
②恐怖・不安の減少
(1)相手への恐怖の減少
相手の恐怖によって支配されている場合は、
その恐怖を感じる事を緩和する事がまず大切だと思います。
その一つの具体策として、
「相手がどんな声や脅し文句で、或いはどんな怖い表情を作って
モラハラして来るか?」を予想してゆきましょう。
例:
「きっとあのモラハラ夫は、私があいつの思い通りに動かない時に
ヤクザ映画の高倉健の相手役の人みたいになりきって、
眉間にシワを寄せて眉毛を吊り上げて、
ドスを聞かせた大声で怒鳴りつけて来るだろう」
(予想通り夫が怒鳴りつける)
(ほら、思った通りだわ!
でも、お前みたいな華奢なチビはエキストラにも使ってもらえないわ)
通常、
B子さんが置かれている様な状況では、
「夫を怒らせない様に」と常に気を遣っているのに、
意に反して怒ってくるといったギャップが恐怖に拍車をかけている筈です。
(特に敏感な人にとっては、
ギャップ=強い刺激⇒ショック/パニックとなります)
ですから、
相手の反応の予想精度を上げてゆき、「想定内」にする事
ができればショックやパニックを軽減できるでしょう。
(2)自分の未来の不安の減少
不安は「〇〇になったらどうしよう?・・・」で止めてしまうから
グルグル廻り続けます。
ですから、
不安と向き合って”最悪の事態”を想定し、
それを避ける為に自分ができる事と自分が持っている資源
(助けてくれそうな人や行政)に意識を向けてゆきましょう。
「夫と別れたらお金の面でも自分独りで子供二人を育ててゆけないのでは?」
という不安に対しては、
「本当にそうなのか?」を調べて検証してゆきましょう。
例:
「もし別れたら・・・調べてみたら夫の収入からすると養育費は月〇万円、
実家(母子寮?)に住み、子を保育園に預けられたとして、
私がフルタイムで働けば、月〇万円の収入+母子手当が〇万円・・・。
でも、あいつ(夫)の事だから途中から養育費を払わなくなる可能性がある
・・・。
そうなったら私学の学校とか塾や習い事へ行かせるのは無理っぽい
・・・。
兎に角子供達には我慢を強いてしまうけど、
大学を望むならば奨学金を貰うしかないかな?・・・
でも
恥ずかしいけど親の援助も受けたら、何とか親子三人生きてはゆけそう。」
(3)不安・恐怖のケア
不安・恐怖のケアについては、
2月26日にお書きした
「恋愛/結婚がうまくいかない④強度の不安(2)解決のヒント
をご参照下さい。
③戦う/逃げる戦略へのシフト
今迄が
「凍り付く/服従する」といった無意識の戦略によって、
相手の支配がエスカレートして来たのであれば、
少しずつ「戦う/逃げる」戦略へとシフトしてゆきましょう。
例:
(1)相手の良心に訴える作戦
「あなたの言う通りにできない私が全て悪いの・・・消えてしまいたい!」
等とがっくりとうなだれて自室にこもる。
(2)説教してもらう作戦
相手の親や共通の知人などの理解が得られれば、
その人から夫に言ってもらう
※但し(1),(2)共に、相手の立場に立ったり、自分を省みるといった
”想像力”が欠如している相手(暴言/暴力をした後に謝らない相手)
の場合はヤブヘビになったり難しいと思います
(3)戦う為の味方を作る
親や弁護士やカウンセラーに相談して味方を作る
(4)戦う為の証拠集め
相手の暴言や暴力をいざと言う時の証拠として、
録音(録画)したり日記に付けてゆく。
※暴力を振るわれて怪我をした場合は、必ず医者へ行って診断書をもらい、
同時に怪我の箇所の写真を撮っておきましょう
次回からは、
「共依存的な傾向」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/11 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑧被支配
<前回からの続き>
今回からは、
相手の支配から抜け出せないといった「被支配」
の状態に陥り易いが為に、
恋愛/結婚がうまくいかない方に向けてお書きしたいと思います。
<被支配よって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「B子さんは2児の母である専業主婦です。
夫は自分の思い通りでないとキレる人で、
”この前も言っただろ!なんでワイシャツにアイロンをあててないんだ?!”
とか
”昨晩は早く寝ようと思ったのに、チビの夜泣きで眠れなかった!!
お前は子供を寝かしつける事もできないのか?!!”
等と、
夫は所謂モラハラ男で、時には物を投げられたり、
突き飛ばされて怪我をさせられた事もありました。
最初の頃は、言い返そうとしましたが、
”言い訳をするな!!”と怖い顔で怒鳴られたので、
今は夫の機嫌を損ねない様に、毎日”ゴメンなさい”と謝ってばかりいます。
そんな毎日でしたから、B子さんは離婚も頭によぎるのですが、
”お金の面でも自分独りで子供二人を育ててゆく自信が無い・・・”
と我慢の日々を過ごしています。」
<解説>
上のB子さんの例では、
”暴君”とみなされるモラハラ夫に対して、
闘う事も逃げる事もできず、無意識が凍り付きや服従といった
防衛戦略を採り続けていると考えられます。
そして、
この様な防衛戦略を採り続けている原因として、
以下の2つが考えられます。
①幼い頃の養育者や年長者(兄・姉・親戚・教師・コーチ・先輩等)から
トラウマチックな攻撃を受けてその相手を夫にダブらせてしまっている
(転移)
②トラウマになる様な出来事が無くても、遺伝的に生まれつき
大きな声や他人が怒っている表情、怒られる事等の不快刺激に対して
超敏感である為に、逃げたり戦ったりできない様な
幼い頃の防衛反応がそのまま持続され続けている
(※その両方が合わさっている場合もあります)
特に学校や職場等の”他の相手”になら
言い返したり距離を取る事ができるのに、
何故か恋人や配偶者にはそれができないとすれば、
「①」の転移の可能性が高いでしょう。
ただ、このB子さんの場合は、
「夫と別れた後の不安が強い」=不安・不快への過敏さ
「(独りで子を育ててゆく自信の無さ)」=逃げたり戦ったりの経験が乏しい
と想像できますので、上の「②」による所が大きいのでは?と感じます。
次回は、
「被支配」によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けて、
その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/8 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑦依存型の解決ヒント
<前回からの続き>
今回は、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<相手への依存によって恋愛/結婚がうまくいかない人
の解決のヒント>
①「自分」と「自分の中の甘えたちゃんや寂しがり屋ちゃん」
を分ける
「私=淋しい」
とか
「私は彼氏が居ないとやっていけない」
等と感じているとすれば、
自分ではどうする事もできなくなり、相手に頼るしかなくなります。
ですから、
「私」(前頭前野)
と
「私の中の”甘えたさん”や”寂しがり屋ちゃん”」(辺縁系)
を区別してゆく訓練が必要だと思います。
②二者を区別してゆく訓練1
我慢せずに、今迄通り相手に甘えたり、駄々をこねたり、拗ねたり
を続けます。
但し、
「お~っと!今、甘えたちゃんが出て来た」
とか
「私の中の駄々っ子ちゃんが大泣きして彼の手を離さない」
「私の中の拗ねるちゃんが口を尖がらしてる!」
等と
「私」と「私の中の子達」を区別する練習をしてみましょう。
③二者を区別してゆく訓練2
「①」がある程度できる様になれば、
次に
「私の中の子達」の感情や思考、発する言葉や行動を
逐一(心の中で)実況中継してゆきましょう。
例:
「あ!今、”寂しがり屋ちゃん”が出て来ました!
すると”独りの部屋に帰りたくない”と”駄々っ子ちゃん”が出て来て
駄々をこねていま~す!
彼氏は困った表情で
”ごめん、俺明日早番なんで帰らなきゃいけないんだ”と言ってます。
でも”甘えたちゃん”が、
”え~帰るの嫌だな・・・ねえ、今晩だけ一緒に付き合って・・・”
と、涙目になって彼氏の腕を離しません!」
等々。
④他者の視点を取り入れる
上の「③」の実況中継に慣れてくれば、
”寂しがり屋ちゃん”や”駄々っ子ちゃん”、”甘えたちゃん”等の
”自分の中の子供達”に
「お母さん(や親友等)なら、どう言って落ち着かせてくれるだろうか?」
と考えてみます。
例:
「え~っと、お母さんなら”私が一緒に居てあげるから大丈夫よ!”
と言って抱きしめてくれるかな・・・。
そして、私の大好きなプリンを出してくれるかな?・・・。
親友の順子なら・・・
”あんまりしつこくすると前彼みたいにウザがられて
別れる事になっちゃうよ!・・
あの時のA子は死ぬほど辛そうだったよね!
私はA子のそんな姿をもう見たくないの。
今彼が好きだったら、彼の事も考えてあげて!・・・
そうすればきっと彼もA子の事をもっと好きになるから。
明日もあさってもまた彼と会うんでしょ?・・・
私から見たら彼もA子の事が好きだと思う。
結婚式には呼んでね!(笑)”って言うかな?」
等々。
⑤”自分”が”自分の中の子供達”の感情調整をする
上の「④」ができれば、
母親や親友等が言ってくれるだろう言葉やしてくれるだろう事を
自分が自分の中の子供達の親になったとして、
言ってあげたりしてあげる。
※上の「例」だと、
母親や親友等がが言ってくれるであろう言葉を
”自分の中の子供達”言い聞かせて、
ハグしてあげたり、プリンを買ってあげる、等
次回からは、
「被支配」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/6 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑦依存型
<前回からの続き>
今回からは、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<相手への依存によって恋愛/結婚がうまくいかない人の例>
例:
「A子さんは20歳の女子大生です。
友達は多いのですが、
悩み事があると、すぐ友達やお母さんに話して慰めてもらい、
また寂しがり屋で、
友達と一緒でないと独りではカフェやトイレにも行けません。
でも、そんな彼女の事を友人達は好意的に見てくれていて
”A子の甘えたさんの所が可愛い”と思ってくれる友人も居ました。
そして彼女は彼氏にも
”ねえ・・・寂しいからもうちょっと一緒に居よ?”
とデートの後に駄々をこねたり、
社会人の彼氏が
”今度の休みは大事なプレゼンの準備をしなきゃいけないから会えない!”
等と言おうものなら、
”仕事と私とどっちが大事なのよ!”と拗ねたりしました。
そんな彼女の”ワガママ”に次第にうんざりしてきた彼氏は
彼女と徐々に距離を取っていきました。」
<解説>
上のA子さんの例では、
母親や友人、彼氏を””安全基地”と認識している点から
幼い頃の愛着形成は成されていると考えて良いでしょう。
ただ、
その次の段階で必要とされる愛着の内在化(内的作業モデルの確立)
という点では、疑問が残ります。
特に、自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
自分の感情等の自律神経系を「自動調整」(自分独りで落ち/着く)する能力
が、あまり身についていないと考えられます。
ですから、
寂しさや不安等が生じた時に、自分で自分の機嫌を取ってあげる事ができず、
他人に調整してもらう必要が出てきてしまい、
それを彼氏が鬱陶しがる、という構図が出来上がります。
安定型の愛着をもたらす親は、
ストレスから子供の興奮が高まったら、安心を与え落ち着かせたり、
逆に子供の気分が落ち込んでいる時は、気分転換させたり元気づけたりして
活力を取り戻そうとします。
こういった、子供の自律神経系(感情等)の調整をする事を
「相互調整」(他者によって落ち着く)と言います。
そして、
こういった感情と身体の体験を繰り返してゆくと、
それが潜在的な手続き記憶となり、
子供の脳の右眼窩前頭前野の発達が促進され、
自己慰撫力や感情の耐性、
つまり
「自動調整」(自分独りで落ち/着く)する能力が身について来る
と考えられています。
ところが、
①親の愛情が深すぎる為に、
子が大きくなってもずっと「相互調整」を続けた場合
或いは
②子がいくつになっても親離れできずに、
「自動調整」する能力が身につかなかった場合
(恐らく子が極端な感覚過敏を有していると、
そこから生じる情動に圧倒されるから
独りでは難しくなるのではないか?と私は考えています)、
等は、
いずれも右眼窩前頭前野の発達が遅れる等の理由によって、
「自動調整」する力が不足して依存的になるのでは?と思います。
次回は、
「相手への依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/4 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑥飽き性の解決のヒント
<前回からの続き>
今回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてその解決のヒントをお書きしたいと思います。
<飽き性によって恋愛/結婚がうまくいかない人の解決のヒント>
①自分にとっての”快(刺激)”を書き出す
例:
(独りで満たせる快刺激)
「グルメ、ショッピング、旅行、メイク・ファッション、ゲーム」
(相手に満たしてもらう快刺激)
「愛情表現、褒めてもらう、面白い話、サプライズ、
ドライブに連れてってもらう」
等々。
②”快刺激”を満たす為の自分側の工夫
上の「①」で書き出した
一人で満たせる快刺激をできるだけ実行してゆく
③”快刺激”を満たす為の相手側への要請
上の「①」で書き出した
相手に満たしてもらう快刺激を相手に頼んでみる
例:
「”好きだよ!”って言ってくれたら安心するからできるだけ言ってね!」
「私は褒められて伸びる子だから、できるだけ褒めてね!」
「私と会う時は何でもいいから面白いネタを繰って来てね!」
「月に1度は、サプライズして私をビックリさせてね!」
「そして私が行きたい所へドライブへ連れてってね!」
※一方的に自分の要求だけを言うのはフェアではないと思いますので、
相手の要求も聞いてあげましょう。
但し、その中でも”自分にとっても快刺激”が得られるもの
(少なくとも不快でないもの)を実行してゆきましょう
④自分にとっての今の”不快刺激”を書き出す
例:
(個人的な不快)
「バイト先の店長がムカつく」
「髪の毛のセットが決まらない・・・評判の美容院へ行きたいけど、
お金が無くて我慢しなきゃならない」
(相手に対する不快)
「彼氏は、上司がパワハラチックな人みたいで、
会うといつも職場の愚痴ばかりを言ってくる・・・
私にはどうでもいい話で、つまんない!」
「デートのコースのプランは彼が決めるんだけどワンパターンで、
おまけにスケジュールを詰め込み過ぎて自由が無いし面白くない!」
⑤”不快刺激”を減らす為の自分側の工夫
例:
「バイト先の店長にこちらの要望を伝えて、
それでも尚ムカつくのであれば時給の良い別のバイトを探す」
⑥”不快刺激”を減らす為の相手側への要請
例:
「彼氏に”その上司のパワハラを面白いネタにして私に話して”と要望する」
「彼氏に”今度のデートのプランは私が決める!
でも思い付きで振り回すかも知れないけど、我慢してね!・・・
だって私もいつもあなたに合わせて我慢してるんだから!”と伝える。」
等々。
※一方的に自分の要求だけを言うのはフェアではないと思いますので、
相手の要求も聞いてあげましょう。
但し、その中でも”自分にとっても快刺激”が得られるもの
(少なくとも不快でないもの)を実行してゆきましょう
次回からは、
「依存」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/3/1 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑥飽き性
<前回からの続き>
今回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<飽き性の人の例>
例:
「C子さんは30代の魅力的な女性ですが、何故か恋愛がうまく行きません。
一人の男性と何年も続く事が無く、
時には同時並行で2~3人と付き合っていた事もありました。
以前結婚していた時も、夫は優しく穏やかな人でしたが、
C子さんはすぐに浮気に走ってしまい、
結局それがバレて別れる事になってしまいました。
”私は恋愛依存なのかなあ~・・・
このままじゃあ、歳取ってから淋しい人生になるのかも・・・
それは嫌だなあ~”と思い悩んでいます。」
<解説>
以前からお書きしております様に、
私の推察では
「持って生まれて自分にとっての快/不快といった刺激に対して敏感な人は
心が不安定になり易い。
そして安定させる方向性としては、主に
①不快刺激のシャットアウト(セロトニン型)
②快刺激を求める(ドーパミン型)
③他人との交流を求める(オキシトシン型)
の3方向があり、個人によってその適正比率は決まっている」
と考えています。
もしそうだとすれば、
色々なストレス(不快刺激)に晒された時、
特に「②」(次に「③」)の比率が高い人は
快刺激を必要とするでしょう。
ところが、
快刺激を満たしてくれないパートナーや満たされない環境に置かれた場合、
或いは
”慣れ”が生じて来た場合は、当然受ける刺激が減少しますので、
自ずと刺激をより多くもたらしてくれる対象へ移行するでしょう。
※因みに「恋愛依存」は特に「③」(次に「②」か「①」)の比率が高い人が、
それが満たされていないと感じた場合に生じる事が多いと思いますし、
特に「②」(次に「③」)の比率が高い人が
それが満たされないと感じた場合で、
それの満たし方が「性的な行為」に集中した場合が「性依存」
だと思います
次回は、
「飽き性」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けて、その解決のヒントお書きしたいと思います。
<次回へ続く>