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コラム/2014-08-02

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頑張り続けて燃え尽きそうな人へ人

「完璧でなきゃ」「頑張らなきゃ」「強くなきゃ」「急がなきゃ」
「正しくなきゃ」「勝たなきゃ」「成功しなきゃ」
「一生懸命努力しなきゃ」「楽しちゃダメ」・・・。

そうやって、自分に鞭打って仕事や勉強をやり続けた挙句、追い詰められ
燃え尽きそうになってしまう。

(※特に優秀な学生、経営者等の社会的には所謂成功者と言われる方の中にも
  その様な苦しみを感じている方もいらっしゃいます)

勿論、「完璧にする事」「頑張る事」「努力する事」等それ自体が
悪い訳ではありません。

そういった信念を持ちながらも自分を必要以上に追い詰めずに
目標に辿り着く方も沢山いらっしゃるでしょう。

では「自分を追い詰めて苦しくなる人」と「そうならない人」との違い
は何なのでしょうか?

思うに「自分を追いつめてしまう人」は、自分の目標の達成が
恐怖に動機づけられていて「そうならない人」は更なる成長や付加価値といった
欲求に動機づけられている、という違いなのではないでしょうか?

どういう事かと言うと、「自分を追いつめて苦しくなる人」の場合、
「楽をせず、頑張って努力して完璧にやり続けて成功し、目標を達成しないと
”恐ろしい事”になってしまう、或いは”人に知られたくない本当の自分”
が暴露されてしまう」という恐怖心から、急き立てられ追い立てる様に
無理をし続ける訳です。

それでは、この「恐ろしい事」とか「人に知られたくない本当の自分」とは
一体何なのでしょう?

 それは恐らく「他人から認められない自分」であったり「無能・無力な自分」
 であったり「他人から愛されない自分」「他人から受け容れられない自分」・・・

一言で言うと「価値のない自分」が露呈してしまう事を怖れている
のだと思います。

そしてこの根本(無意識)に刷り込まれた「自分には価値が無い」という
誤った信念の為に自分を追い立てて目標を達成して初めて自分に価値が与えられる
と思ってしまう訳です。

「完璧に頑張って成功し続けて初めて自分に価値が出る。そうじゃないと
 自分に価値なんてない。自分に価値がない事を知るのも知られるのも怖い。
 だからこそいくらしんどくてもやり続けなきゃ・・・」

これではまるで収容所で、ただ生き延びる為に、ただ拷問されない様に
強制的に労働させられてる人達と変わらないくらい苦しいのかも知れません。

一方「そうならない人(自分を追いつめない人)」
「自分には価値がない」という刷り込みが無いか、或いはそれを解消した人達で
「これを達成できなくても、自分の価値がなくなる訳ではない。
でも更なる自己成長や付加価値を得たい」と「やりたいからやってる」
と言えるでしょう。

ですから、それで自分を必要以上に追い詰めたり苦行的に苦しめたりする
必要もありません。

それは最早、死を免れる為の強制労働ではなく、同じ作業でも
「建物を完成させたい」「他人の役に立ちたい」等の自分の欲求を満足させる
楽しみがあるはずです。

では、どうすればその「恐怖の強制労働」から抜け出す事ができるのでしょうか?

そのヒントとしては、まず「本来の自分には価値が無い」という根本の信念
に挑戦する事から始める事ができると思います。

例えば、仕事をしない、勉強をしない、何も達成しない自分には本当に価値がない
のでしょうか?

それを考える時に次の様な想像をしてみる事が役に立つかも知れません。

 あなたの子供や愛する大切な人が病気になってしまった。
 そして、何もできなくなったその人はあなたにとって価値のない存在でしょうか?

 或いはまた、あなたが大事に育てているペットがいたとして
 勉強も労働もしない何ら建設的な事を何一つできず、依存ばかりしてくる
 そのペットには何の価値もないのでしょうか?

 更にまた、あなたが「この人は価値がある」と尊敬できる人も
 やがて歳を取り、介護が必要になったり、痴呆になり何もできなくなる・・・。
 その人はその時点で何の価値も無い存在になってしまうのでようか?
 生きていてはいけないのでしょうか?

 次に今迄の人生であなたを愛してくれた人、受け入れてくれた人の事を
 思い出してみるのもいいかも知れません。

 今迄の人生の中であなたを愛してくれた人、受け入れてくれた人は誰でしょうか?

 親、祖父母、兄弟、過去の友人、親友、恋人、配偶者、子、教師、ペット・・・。

 今は会えない人や天国に行ってしまった人、動植物でもいいので思い浮かべて
 みませんか?

 その人達に「私って、ただ生きてるだけじゃ価値は無いよね?」と聞いた
 としたら、全員「そうだ。お前に価値なんて無い」と言うでしょうか?
 それとも?・・・。

そういった事が「自分には価値が無い」という根本の刷り込みに
変化を及ぼす事ができるかも知れません。

そしてそれが変われば「恐怖の強制労働」から解放される第一歩となると思います。

もしご自分で難しい場合や、これ以上のヒントが必要な場合は、
お気軽にご連絡下さい。



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