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コラム/2015-02-15

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何故日本人には他人を極端に気にする人が多いのか?

「他人の目線が気になって仕方がありません」

「いつも他人の顔色を伺ってしまい自分の意見をはっきり言えません」

そういったお悩みを抱えた方が沢山ご相談に来られます。

人を大きく分類すると、
「他人軸の人」(他者報酬型)=「これが欲しい、こうしたいこうなりたい」
といった自分の考え、意見・気持より他人のそれらを優先する人
と、
「自分軸の人」(自己報酬型)=それとは逆に、自分の欲求を他人のそれより
優先できる人
と、
「丁度バランスが取れてる人」に分かれると思います。

もし極端に「他人軸」に偏ると、それこそ「自分が何がしたいのか?」が
わからなくなったり、気疲れや対人恐怖的になってしまう恐れもあります。
つまり「自分に迷惑を掛ける人」になってしまいます。
(※カウンセリングに来られる人の多くは、この極端に他人軸になっておられる方
  が多いと感じます)

逆に極端に「自分軸」になってしまうと、所謂「空気が読めない人」
「自己中で我儘な人」というレッテルを貼られ、「他人に迷惑を掛ける人」に
なってしまうでしょう。

そして、これはあくまで僕の感覚ですが、
日本人は欧米人に比べて元来どちらかと言うと他人軸の人が多かったが、
自分軸とのバランスがある程度取れていたのでは?と思います。

だからこそ、相手を敬う気持ちや謙譲の精神、相手の気持ちに寄り添える人が
比較的多かったのではないでしょうか?
(勿論、それが極端に自己犠牲的にいっちゃう人もいたでしょう)

だから、日本の文化として極端な「自分軸」である「空気が読めない人」や
「自己中・我儘な人」が忌み嫌われると言えると思います。

そしてこの「自分軸の人」になるか、或いは「他人軸の人」になるか?は、
生得的な気質・性格もあるでしょうが、幼い頃の教育で決まるのでは?と思います。

ある調査によると保育士に「子供に求められる資質は何だと思いますか?」
と質問すると
日本の保育士①他人の気持ちがわかる事②人に優しい事、といった回答が
上位を占めたそうです。

これは、明らかに「他人軸」になる事を理想とした教育ですよね。

逆にアメリカの保育士①「自尊心、自尊感情が大切だ」と答えたそうです。

これは、「自分軸」になる事を理想としていると言えるでしょう。

翻って家庭での子供に対する親の教育を考えた時、日本では
母親は「他人の気持ちを考えなさい」「他人に迷惑を掛けちゃダメ」等と
元々「他人軸」を育む教育がなされて来たのではないでしょうか?

一方父親は自分で決めて、自分で責任を負い、リーダーシップがあって我が強い
といった「自分軸」の象徴だったのではないでしょうか?

そういった父母に育てられれば、自己主張もできしかも他人を思いやる事もできる
「丁度バランスが取れてる人」に育つ可能性が大きいのでは?と思います。
(※アメリカでは、恐らく父母共にお互いに自己主張が強く
  「自分軸」の人が多い気がしますので、「自分軸」の子供が多いのでは?と思います。
  その証拠にアメリカでは極端な「他人軸」である対人恐怖症の人は
  日本よりも圧倒的に少ない様です)

ところが、近年日本の父母が変わってしまった・・・。

母親だけでなく父親も「他人軸」である為に
その子供が極端な「他人軸」に陥ってしまう。

或いはその反対に両親とも「自分軸」だから
その子供は極端な「自分軸」に育ってしまう。
(「極端な他人軸のせいで苦しい方はカウンセリングに来られるでしょうが、
 逆に「極端に自分軸」に育った為に、他人の気持ちを全く考えない犯罪をする人も
 増えて来ている様にも感じます)

では、子供を「極端な他人軸」や「極端な自分軸」にしない為には
どうすればいいのでしょうか?

それは僕が考えるに、親のどちらかが「他人軸」の見本になり、
もう一方が「自分軸」の見本になる事だと思います。
(※母子家庭、父子家庭の場合は、親自身がバランスが取れてる事が理想
  だと思います)

そうして、我が子は「他人軸に偏ってるのか?」
それとも「自分軸に偏ってるのか?」を把握し、
極端に行かないで「丁度バランスが取れた人」になる様に
注意しながら教育をする事だと思います。



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