コラム/2015-05-02
過去への執着から学び成長してゆく
「あの人のせいで私は不幸になった・・・」
「あの時、あんな事さえしなければ・・・」
相手を恨み続ける事で心の中で相手に復讐をし続けたり、
後悔をし続ける事で自分を責め続ける・・・。
ー どちらも「執着」から逃れられずに「今を生きる」事ができない。
だから今の自分が苦しくなる。
そういった「執着」の為に苦しんでおられる方も多いのではないでしょうか?
では何故「執着」し続けて「今を生きる」事が妨げられてしまうのでしょうか?
その「執着」の原因は主に2つあると僕は思います。
ー それは「本当は○○して欲しかった」、「本当は○○したかった」、
「本当は○○と言って欲しかった」、「本当は○○と言いたかった」、
「本当は○○という気持ちをわかって欲しかった」、
「本当は○○という気持ちを伝えたかった」、等といった
「心残り」が完了されていないというのがまず1点だと思います。
そしてその「心残り」は無意識の中で”言葉になる前の状態”で存在し続ける
でしょう。
次に2点目ですが、
「その出来事から意味を見出したり、学びが終わっていない」から
「執着」し続ける、という事が考えられます。
この事は例えば学生なら、ある科目の勉強を怠って
テストで赤点を取ってしまった・・・。
そこでその科目の補講を何度も受けさせられ、担当教師から何度も叱られ、
合格するまで何度も追試を受けさせられる、という事に似ているのかも
知れません。
その間はその科目に頭が占領され、教師の憎たらしい顔が浮かび
夢にまで出て来るかも知れません。(笑)
そんな状態なら、恋人を作ったり、「卒業した後のバラ色の人生」等も
思い浮かべる余裕等もないかも知れません。
つまり「今を生きられない」状態ですね。
それでは、どうすればその「執着」から脱する事ができるのでしょうか?
その方法をお書きしたいと思います。
<執着から脱する方法>
①その出来事に関する「心残り」を言葉や文字にする
→「心残り」は言語化されない為に無意識に存在していますので、
言葉や文字にして言語化しましょう。
そしてその中で伝えられる部分は可能であればその”相手”に伝えましょう
②自分が今迄、出来事の中から学んで来た事を確認する
→例えば、あなたの長所はどんな所でしょうか?
その長所は、どんな出来事を通して身に付き、育んで来ましたか?
③今「執着」している出来事から学べる事、気付ける事を考える
→その出来事から学びや気付きがあるとすれば、それは何でしょう?
次に同じ様な状況に陥った時には、今度はあなたは何を言い、
どんな行動をしますか?
よかったら、それをやってみませんか?
つまり(僕が思うに)「まだ”心残り”を吐き出せてないよ!」、
「まだ、学んでないよ!気付けよ!」という無意識の声が
「執着」を生み出しているのかも知れません。
(中には、何も学ばずにその出来事を忘れようとしたり、封じ込めてしまう人
もいらっしゃるでしょう。
でも、ご安心下さい(笑)。そういった人は学ばない限り
「これでもか」という位、何度も同じシチュエーションが起きるでしょう。
でもそれは決して「罰」や「カルマ」ではなく、何とか進級させようとして
何度も補講や追試を受けさせる先生の「愛の鞭」に似ているのかも知れません)
ただあなたが「補講や追試はもう沢山!」と感じるのであれば、
「心残り」を解消し、「学び」や「気づき」を得る事が大切だと思います。
そうすれば「今を生き」て前へ進む事ができる様になると思います。
※もしこの方法でも難しい場合はお気軽にご相談下さい。
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