コラム/2015-08-17
自己嫌悪や自責してしまう人の心理
「こうなったのも全部私が悪いんだ」と何かにつけて自分を責めてしまったり、
自己嫌悪に陥ってしまう人・・・。
「自分の性格だから・・・」と諦める必要はないと思います。
それは恐らく「性格」ではなく、生まれた後に作られた思考のパターン、
つまり「考え方の癖」みたいなものです。
もし、そうだとしたら何故その様な自分を責める癖が身についてしまった
のでしょうか?
以下に自分を責める癖ができた原因とおぼしき出来事と癖が形作られる
ようになった理由をまとめてみたいと思います。
(※これ以外の要因で癖ができちゃった人もいると思いますが・・・)
<自分を責める癖ができた原因と理由>
①原因=例えば、子供時代に親から言葉で叱責され続けた。
或いはかまってもらえなかったり、兄妹姉妹と差別されてるように感じて
親の愛情を充分に感じる事ができなかった。
或いは、親が離婚したり、ネグレクトされて親から見捨てられる不安
を抱えていた。
或いは、酷い場合は肉体的・精神的な虐待、を受けていた、等。
②理由(その様な”原因”がある家庭で育った場合)
(1)「悪いのはお父さんだ」「お母さんがダメな人なんだ」と思ってしまう
(=他責)と、親と心理的に分離してしまい、
親からの愛情を諦めなければならなくなる。
幼い子にとってはそれは辛すぎるので「私が悪いんだ」「私がダメなんだ」
と自分を責める癖がつく。
(2)自分を責めずに親を責めたら、もっと攻撃されたりもっと差別されたり
かまってもらえなくなるのが怖いので、
自分を責める事で、事態のこれ以上の悪化を防いだ。
(3)「私のせいだ」と自責する事で「私さえ良い子になれば親は愛してくれる
ようになるはずだ」と、自分次第で状況は変えられる!
いつかは愛してもらえるはずだ、という、幻想・期待を保てる。
(4)「私は本当は愛される価値があったのに、何故?」という苦しい現実を
直視するよりは「私がダメだからだ。私が悪いからだ」と考えた方が、
まだマシだ(納得がいく)。
(5)面と向かっては親に反撃できないので、自分を責め、
親の”期待通り”ダメな人間・悪い人間になる事で「お前のせいだ!」と
無意識で復讐している場合もある。
そうやって、自分を責める「考え方の癖」が身に付いた人は
それを大人になってからも無意識で使い続ける場合が多いです。
例えば、自分を責め、「ダメな自分」で居続ける事で自分を憐れんであげたり、
親からは得られなかった同情が得られる。
或いは、他人から攻撃されそうな時に、
自分を責めてそれ以上の相手の攻撃を防ぐ。
更には、自分を責め「ダメ人間」になる事で、大人としての責任から逃れられ、
子供時代に得られなかった責任がなく自由でいられる時間を得る事ができる、等。
以上、まとめてみましたが、どの原因理由に当てはまったとしても、
それは生まれ持っての性格ではなく、後から作られた考え方の癖・パターンです。
考え方の癖・パターンなら変える事ができます。
もし、あなたがその癖の為に今苦しんでおられ、
どれかに当てはまりそうなら、お気軽にご連絡下さい。
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