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コラム/2015-11-14

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どんな自分もまず一旦受け入れる~相反する”二人の自分”

「夫(彼)が大好きで見捨てられたくないのに、ついキレてしまいます。
 そして彼の心が段々離れて行ってると感じると増々キレてしまい、
 増々彼は離れてゆきます。
 本当は傍にいて欲しいのに、見捨てないで欲しいのに・・・。
 淋しい! こんな私っておかしいですよね?」

「私は他人を信用できず、いつも相手を言い負かそうとしてしまい孤立して
 しまいます。だから淋しくて淋しくて・・・。そんな自分を変えたいです。」

「私は本当は自信が無いのに、誰よりも優れていないと気が済まないんです。
 でもそんな事考えて他人を見下げてる私ってやっぱりダメな人間だと落ち込みます」

「見捨てられたくない、淋しい自分」「孤立したくない、淋しい自分」、
「自信がなくダメだと思ってる自分」と
「彼に怒りをぶつけてしまう自分」、「相手に勝とうとする自分」、
「相手より優れてると思いたい自分」・・・。

全く相反した自分がいる・・・。人間の心って複雑ですよね。

こういった状態が嵩じたら、医者は「境界性パーソナリティー障害」とか
「自己愛性パーソナリティー障害」等の”診断”を下すかも知れません。

でも多くの場合は、単に「認められていない二人の自分」が心の中にいる、
というだけです。

そしてもしあなたに当てはまると感じたのならば、
まずどちらの自分も認めてあげる事が必要だと思います。

例えば、あなたの大切な子供がクラスで理不尽なイジメを受けていたとします。

そしてクラスで孤立した我が子は「お母さん!淋しいよ!辛いよ!でも、
僕がダメな子だからイジメられるんだよね?」と泣いてすがって来たとします。

母親であるあなたはそんな我が子にどう接しますか・・・?

恐らく「辛かったね!淋しかったね!あなたは悪くないよ。
あなたは決してダメな子じゃないよ。」と、我が子の感情を受け容れて
「僕はダメな子」という考えを打消そうとするでしょう。

でも、ここで万が一事情を知らなかったとして
「そうよイジメられるあなたが悪いのよ!」と言っちゃったとします。
そして増々ふさぎ込んでゆく我が子・・・。

やがて事情を知ったあなたはそんな我が子に何て言いますか?
恐らく「ごめんね、事情も知らずにあなたを更に傷つけて・・・。
こんなお母さんを許してくれる?」からまず入ると思います。

ですからもしあなたが、
「見捨てられたくない、淋しい自分」「孤立したくない、淋しい自分」、
「自信がなくダメだと思ってる自分」を嫌って否定し続けたり、
「何で淋しいの!?だからあなたはダメなのよ!」等と否定して来た場合は、
まず”その自分”に「ごめんね」と謝罪して、許してもらってから、
その感情に寄り添う必要があります。
※言ってみれば「インナーチャイルド謝罪」(笑)ですね。

次に、”もう一人の自分”への対処です。
例えば、酷いイジメに遭って誰も信じられなくなったり、
クラスメイトに怒りを持つようになった我が子。

その怒りで勉強を沢山してクラスでトップになったはいいが
逆に自分よりできない級友の悪口を言ってバカにしている・・・。

事情を知ってるあなたは何て言うでしょう?
恐らく「あんな目に遭ったから、怒りを持つのは当然よね。
悪口も言いたくなるよね。でも、そのお蔭で頑張ってトップになったのね!
凄いね」から入るのではないでしょうか?

ところが、道徳や常識をついつい振りかざしてしまい、
「何で悪口言うの?他人を見下げてると社会でつまはじきに遭うわよ!
トップになったからって何て傲慢なの!」なんて言ってしまったら、
子供はどう感じるでしょうか?

もしかしたら「お母さんは僕の気持ちなんて全然わかってくれない!」
と更に復讐の鬼になるかも知れません。

ですから「彼に怒りをぶつけてしまう自分」、「相手に勝とうとする自分」、
「相手より優れてると思いたい自分」といった”もう一人の自分”を
否定して来たのであれば、
「そう思うのも無理ないよね!そんなあなたを嫌って否定してゴメンね!」
謝罪し受け入れてもらい、
「その負けん気があったから、強い気持ちがあったから、
ここまで生きて来れたんだね!あなたのお蔭だよ有難う」感謝する必要がある
と思います。
※さしづめ「インナーチャイルド感謝」(笑)ですね

この様に単にインナーチャイルドを癒すだけでなく、まず謝罪と感謝をする事、
反動形成等の自我の防衛機制によって「もう一人のインナーチャイルド」
が存在する場合は、(特にこちらの子を受け入れるは難しいでしょうが)
その子にもまず謝罪や感謝をして受け入れてあげる事。

つまり「どんな自分も否定せず、受け入れてあげる事」
それが肝心な事だと思います。



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