コラム/2017-12-03
今の自分を変えたいという人へ~9つのポイント(上)
「いつも心に壁を作ってしまい、心を許せる相手もいない・・・。
そんな自分を変えたいです」
「常にネガティブ思考で、先々の心配ばかりして
不安になってる自分を変えたいです」
「カウンセリングを受けよう」と決心された方は
今の自分では行き詰ってしまった為に
「自分を変えたい!」と強く願われた方だと思います。
では、どうすれば自分を変える事ができるのでしょう?
それは僕が思うに、
①今の自分を認めてあげる
②目標(着地点)を決める
③未来からのエネルギーを得る
④その為の小さな目標と行動を決める
⑤行動を妨げるものを取り除く
⑥行動を促進するものを過去から取り入れる
⑦それを実行に移す決心をする
⑧すぐにでもできる小さな行動から始める
⑨行動を評価する
の9つが重要なポイントだと感じています。
ではその各々をもう少し詳しく見てゆきましょう。
①今の自分を認めてあげる
もし今の自分を否定したままであれば、それはまるで
砂上の楼閣の様にいつか崩れ落ちてゆくでしょう。
かといって、「いらない砂」だと思って払い除けてしまったら、
今迄生きて来た自分を否定してしまう事になり、
自分が無くなってしまう・・・。
そうではなくて、「砂だ」と思っていた土台(今迄の自分)が、
必要で確固たる土台だったんだと気づく必要があると思います。
ー例えば、あなたがもし心の壁を作っていなかったとすれば、
どんな酷い目に遭っていたでしょうか?
→もしかしたら、誰かから傷つけられたり、
裏切られたり、騙されていたのかも知れませんね。
もしそうだとすれば心の壁に「今迄私を守ってくれて有難う」
と感謝する事ができるのではないでしょうか?
或いはまた、
先々の事を心配したり不安になる事が役に立った事はなかったでしょうか?
→不安だったから必死で勉強したり努力したり準備し、
その事によって何かを得た事がありませんでしたか?
もしそうなら「心配や不安」に感謝する事ができるでしょう。
そうやって今迄の自分を一旦認めてあげて土台固めをしてみませんか?
②目標(着地点)を決める
自分を変えようにも、目標(着地点)が決まっていないと変えようがありません。
ただ、この「目標」というのは、
着地点ですのでしっかりしたものである必要があります。
目標作りのポイントとしては、
(1)「何かを無くす、しない様にする、感じない様にする」
ではなく、
「何かを得る、する、感じる」という方向が良いと思います。
その理由は、「こうなりたい」「こうしたい」等といった欲求があるから
変わりたいと思った筈です。
でも、「心の壁をなくしたい」「心配や不安を感じない様にしたい」
は、欲求そのものではなく、
欲求実現を妨げている一因にしかすぎません。
この場合の本当の欲求(目標)は「心を許せる相手を作りたい」
とか
「(不安を払しょくして)安定した仕事に就きたい」等となる訳です。
※美味しそうなステーキ前にライオンがいるので
ステーキを食べられない時の目標はライオンを
消す事ではなくてステーキを食べる事です。
(2)なるべく具体的な行動で、
自分でも第三者的にも変化がわかる様な目標にする
→例えば「気分が良くなる」という抽象的な目標だと
気分の浮き沈みは当然あるでしょうし、
変化しつつあるのかないのか?がわからなくなり、
目標達成への意欲が半減してしまうでしょう。
そういった場合に役立つのは
「気分が良くなれば今はできないどんな言動をしてるだろう?」
等とより具体化する為の自問です。
※次回「今の自分を変えたいという人へ~9つのポイント(中)へ続く
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