コラム/2019-09-03
相手(の怒り)に支配される人②
(前回の「相手(の怒り)に支配される人①」からの続き)
前回「自分側のパターンを変える」と書きましたが、
脳の認知(インプット)~行動/反応(アウトプット)の流れとして、
A.環境からのインプット(例=会社・夫婦・相手)
B.出来事を記憶と照合(例=前に怒られた時に言い返したら
倍になって怒りが返ってきた)
C.思考(例=これ以上怒らせたらマズいな)
D.感情(恐怖・不安)
E.反応・行動(例=黙り込む)
即ち、
パターンの変え所としてはA~Eまである訳ですから、
どこの部分のパターンを変えても良い訳です。
但し、原則としては
「自分にとって最小限の労力で帰られる部分」から始めた方が良い
と思います。
例えば、
「A」を変えようとして、
会社を辞める、離婚する、相手と縁を切る、等は非常に労力がかかる事になる
でしょう。
※勿論、最終手段としてはありだと思いますが。
そして、
まずは自分が持っているパターンを認識する事が大切だと思います。
それでは「B」~「E」の各々について
パターンの変え方のヒントをお書きしたいと思います。
B.出来事と照合する記憶を変える
→例えば、その相手がいつもと違ったパターンの反応した場面
(例えば、怒らなかった場面とか皆と楽し僧にしている場面等)
をできるだけ沢山思い出して、
そのイメージが自動的に出て来るまでイメージを繰り返す。
※但し、ここを変えるのはかなりの労力が必要ですし、
専門家の助けが必要だと思います。
C.思考のパターンを変える
→まず「自分が相手を怒らせてしまっている」
という思考パターンをお持ちであれば、
「果たしてそうなのか?自分だったらこの様に怒るのかな?」
と疑問を投げかけてみる、
とか、
「この人は怒りで支配・コントロールしようとしてるとすれば、
何が目的なのかな?」
「八つ当たりかな?劣等感を埋める為かな?
どんな欲求を満たそうとしてるのかな?」
等と自問し、
「僕がこの人を怒らせたんじゃないかも?
この人が自分の目的の為に怒りを利用してるんだ」
とか、
「あ、そうか!劣等コンプレックスを埋める為の
優越コンプレックスかもな?」とか
「本当はわかってもらいたいのにわかってもらえてない
と感じて、悲しいのかも知れないな」等と
自分なりの答えが見出せれば、
「お母さんはいつも僕の事をダメだって言ってるから
頑張ってテストで100点とったのに、
お母さんは何で ”たまたまよ”なんて言うんだよ!
僕の事認めろよ!」とか
「もういい!どうせお母さんは私の気持ちなんてわからないでしょ!」
等と、
駄々をこねてる子供が相手の中に居ると想像してみるのも良いかも知れません。
そして、
もしその様な想像ができたら、
その相手の中に居る”駄々っ子”の事をどう思いますか?
(例えば「可愛いな」とか)
どう言ってあげたいですか?
(例えば「その気持ちはわかるけど、そのやり方じゃあ通じないよ」等)
→勿論、
実際の相手には言いにくいと思いますので
イメージの相手に口に出して「可愛いよ」「気持ちはわかるけど、
その言い方じゃ、伝わらないよ」等と
言ってあげるのもいいかも知れません。
※思考のパターンの変え方は認知行動療法など他にもいろいろあります。
次回は
D.感情(恐怖・不安)のパターンを変える、
E.反応・行動(例=黙り込む)のパターンを変える
についてお書きしたいと思います。
(次回「相手(の怒り)に支配される人③」へ続く)
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