コラム/2020-08-14
やる気を出す方法③ドーパミンのフル活用(2)
<前回からの続き>
前回お書きした様に、
「どんな未来でも選べる能力を手に入れたとしたら、
A何を得たい?、B何をしたい?、Cどうなりたい?」
と自分に質問し、
その答えを「A」、「B」、「C」毎に書き出してみられたでしょうか?
書き出されたとして、
そのままでは単なる「夢物語」で終わってしまうので、
行動を促す持続的なドーパミン希求を生じさせる為には、
(1)達成可能であると脳が認識できる事
と
(2)比較的短期間で実現可能な目の前の目標がある事
と
(3)目の前の目標(小目標)と夢(大目標)を強く結び付ける事
が必要であると考えらる、と前回お書きしました。
今回はその事について詳しくお書きしたいと思います。
皆さんも昔話である「わらしべ長者」をご存じだと思います。
ご存じの通り、貧乏な主人公の男性は
①「藁しべ」→②「蜜柑」→③「反物」→④「馬」と物々交換してゆき、
最後には⑤「大きな屋敷」を手に入れ裕福になるというお話です。
ここで、
貧乏な主人公の男性がいきなり「大きな屋敷を手に入れたい」
と願ったところで現実味がなく、
ドーパミン希求が生じて行動を移せるか?というと非常に難しいでしょう。
ですからまずは①「藁しべ」を手に入れる事(小目標)から始めるのが良い
でしょう。
そしてこの目標なら、
(1)達成可能であると脳が認識できる事
(2)比較的短期間で実現可能な目の前の目標がある事
を満たしていると言えるでしょう。
しかし、
これだけではドーパミン希求が生じて行動が起こせるか?
というとそうではありません。
だって、”結果”を知らない人は
「どうしても藁しべを手に入れたい!」とは思わないでしょうし、
「藁しべを手に入れたからといって、どうして大きな屋敷が手に入るんだ?」
と、夢であるお屋敷(大目標)と小目標(藁しべ)が全く結びついていない
からです。
そこで
(3)の目の前の目標(小目標)と夢(大目標)を強く結び付ける事
が必要になってくるでしょう。
それでは、どうすればいいのでしょうか?
もし皆さんがその主人公になったとすれば、
せっせと「藁しべ」を手に入れようとし、
アブを括り付け、「次は蜜柑、蜜柑・・・」と嬉々として
(つまりドーパミンを希求して)探し求めるでしょう。
何故そんな気持ちになるか?と言いますと、
当然その”結果”を知っているからです。
つまり、
脳の中に「藁しべ=お屋敷」と認識する神経回路が強力に形成されている
からだと思います。
だとすれば、
①「藁しべ」→②「蜜柑」→③「反物」→④「馬」→⑤「大きな屋敷」
という流れを繰り返し書くなり、見るなり、思い浮かべるなりを続けて、
最終的には「藁しべ」=「大きな屋敷」とすぐに連想できるまで
タイムラグを無くしてゆく事が大切だと思います。
(※たとえ大きな報酬であっても、
ずっと先の未来の報酬にはドーパミン希求が生じにくい
と考えられるからです)
ですから皆さんがこのやり方を実行される場合は、
上記の(1)、(2)、(3)に沿ってされてみてはいかがでしょうか?
例えば、
①「今の勉強」→②「志望校合格」→③「収入が多く、やりたい仕事」
→④「結婚・起業」→⑤「皆の憧れの存在になる」
→⑥「早期リタイアし、夢のハワイ生活」・・という流れだとすれば、
まず①「今の勉強」→②「志望校合格」の部分は達成可能で、
比較的短期で手に入る目標だとすれば、(1)、(2)を満たしています。
なので、これを小目標に据えてもいいでしょう。
そして、
①「今の勉強」=⑥「夢のハワイ生活」になるまで
神経回路を形成してゆく事が必要だと思います。
※それに加えて、最終的なゴールである「夢のハワイ生活」を
できるだけリアルにイメージし続けて、
そうなった時の感情を何度も味わう、
という事もドーパミン希求に拍車をかけて、
モチベーションがより高まると思います。
<次回へ続く>
コメント