コラム/2021-02-01
HSPの辛い反応パターンを変える⑤
<前回からの続き>
前回までのやり方で、
強いネガティブな感情反応で終わるいつもの自分の反応パターン
(無意識下での処理のパターン)を変える準備が整ったと思います。
今回は、それの実践編をお書きしたいと思います。
<ネガティブ処理のパターンを変えてゆく方法(下)>
注意:実践に入る前に、最近のネガティブ処理したパターンの場面
を思い浮かべながら、下記の手順で何度もシミュレーション
を行った方が良いと思います。
⑰無意識下で行われている処理を自分の頭の中で実況中継してゆく
→例:「お~っと、今まさにお母さんの表情や声を「S」の感度の鋭さで
意味づけしようとしています!」
(これは古館伊知郎調ですが・・・(笑))
「お~っと、”お母さんは怒ってる”と意味付けし、
深い処理の(D)が始まろうとしています!
やはりいつも通りに”お母さんの怒りフォルダー”の中から
”私がお母さんを怒らせた”ファイルを開こうとしています!」
等々
⑱ここで、準備の段階でメモした「フォルダーとファイルの一覧」を見ます
⑲そして同じフォルダー内のいつもと違うファイル(とそれにまつわる記憶)
を敢えて参照してみましょう
→例:「いつもは”私がお母さんを怒らせたファイル”を参照してるけど、
今日は”お母さんはストレスで疲れ切ってイライラしてるファイル”
を開いてみよう!・・・あの時も京香の事でイライラしてたよなあ~
あの時はお祖母ちゃんの介護でイライラして愚痴をこぼしてたよなあ~」
等々
⑳そのファイルを参照して出てきた気持ちを伝える
→例:「お母さん、イライラしてるけど、京香やお祖母ちゃんの事で
また何かあった?私にできる事があったら何でも言ってね!」
㉑そのまま実況中継を続けます
㉒再びファイルを参照する時に注意して、「⑲」と同様に
いつもと違うファイル(とそれにまつわる記憶)を敢えて参照してみましょう
→例:母親:(イライラした表情と口調で)「何ボーっとしてるのよ!
早く食べなさいよ!こっちが困るんだから!」
→「お~っと!扁桃体が過剰に興奮し、神経が高ぶって来ました!
これは(O)によるものです。
果たして、自分の感情フォルダーのどの感情ファイルを参照して、
強い感情反応の(E)へ持ってゆくのでしょうか?!・・・
いつもは「怒りファイル」を参照してますが、
今回は「悲しみ」ファイルを参照する模様です!」
→(”悲しみファイルを参照して”「あの時もわかってもらえなくて
悲しかった・・・そして、あの時も誤解されて悲しかった・・・)
㉓そのファイルを参照して出てきた気持ちを伝える
→例:「お母さん・・・私ね、このところ残業続きでミスも増えて
課長には怒られるし凄いストレス抱えてるの。
なのに頭ごなしに怒られて悲しかった・・・
お母さんも大変なのはわかってるつもりだけど、
私の事もわかって欲しい」等々
以上、「分析し準備をする事」「実況中継する事」「ファイルを整理する事」
「敢えていつもと違うファイルを参照する事」
ができれば、あなたが感じる感情も変わってくるでしょうし、
前頭前野等の大脳新皮質が働く事によって、無意識下の感情をコントロール
する事ができると思います。
そして、”新しいパターン”に基づいてあなたの言動が変わる事によって
相手(この場合はお母さん)とのコミュニケーションのパターンも良い方向へ
変化してゆくと思います。
※それでも難しい場合は、お気軽にお問合せ下さい。
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