コラム/2021-04-19
HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント⑤
<前回からの続き>
今回は、
(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えているHSPの人が
そこから抜け出す為のヒントの「④」について詳しくお書きしたいと思います。
<HSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒント(詳細)>
前回の「③」の「心の傷を癒す」事ができれば、
次は「新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく」を行ってみましょう。
④新しい捉え方に基づき、日々の行動を変えてゆく
(1)今の実生活での「不安・恐怖」を感じる場面を書き出す
→「不安・恐怖」等の為に、「そうしたくてもできない」場面や
「そうしたくなくてもし続けてしまう」場面を思い浮かべ書き出します
例:「本当は、あの事務仕事は私の仕事ではなく、A先輩の仕事だけど、
いつも頼まれても断れず、毎日残業で一杯一杯になってきて
会社に行くのがしんどくなってきてる。
でも断ったら、何て思われるだろう?嫌われちゃったら
怖いな・・・。なら私が我慢してやるしかない」
(2)今感じてる恐怖と自分の本当の欲求を書き出す
→
例:「断ったら嫌われるかも?・・・嫌われるのが怖いよ。
でも、本当は断って体を休めたいよ」
※注:そういった場面が複数あれば、まずはハードルが低いものから
取り組んでいきましょう。
(3)怖がってる子供(の自分)に、安全・安心と許可を与える
→上の「(2)」で書き出した恐怖と欲求を、胸の中の「幼い自分」が
感じてると想像し、「自分」が安全・安心の基地となってあげましょう
例:「断ったら嫌われると思うと怖いよね!(ハグ)
でも、本当はA先輩の仕事だから、断る事は間違って無いよ。
だから断っても大丈夫だよ。譬え嫌われても私はあなたの味方だよ」
(4)不安・恐怖に打ち克つ事ができれば労う
→もし、「(3)」によって、思い切ってその行動ができたら労ってあげて、
できなくても再度励ましてあげたり、目標のハードルを下げる
例:(胸の中の)「幼い自分」に対して「自分」が、
「怖かったけど、よく言ったね!凄いね!
Aさんは確かに一瞬不機嫌な顔になったけど、
周りの人はあなたを軽蔑する目をしてなかったでしょ?!
だから大丈夫だよ」
以上、
今回までHSPの人が愛着障害の生き辛さから抜け出すヒントを
お書きして来ましたが、お一人では難しい場合はお気軽にご相談下さい。
次回からは「HSPの人とアダルトチルドレン」の関連性について
お書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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