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コラム/2021-05-07

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HSPの人は何故深く考え意味づけを行うのか?

「あの人は私を嫌っているに違いない」


「私は本当にダメ人間だ」


「きっと私は見捨てられる」

HSPの人の中で生き辛くなっておられる方の多くが、

上記の様な「他者」「自分」「世の中・世間」に対して否定的な結論
を持っておられると思います。


そしてこの結論HSPの人の気質の一つである、「D」(深い処理)
を行った結果であると考えられます。


勿論、この「深い処理」「私の人生の意味とは?」とか
「この仕事をする意味とは?」等の「生きがいや意味の追求」
という方向にも向かう事ができますし、

「この人は信頼できる」とか「人として世の中に貢献しなきゃ」
等の肯定的な結論を導き出す方向にも向かう事もできるでしょう。


※生き辛さを抱えたHSPの人がそこから抜け出すには、
 4つの気質のうち「O」「E」「S」は環境調整等の方法に頼らざるを得ない
 と思いますが、唯一この「深い処理」の仕方を変える事によって結論を変え、
 今の環境のままでも、生き辛さから抜け出す可能性を秘めていると思います。

それでは、
何故HSPの人はそうでない人に比べて「深い処理」を行い、
意味づけをし結論を出してゆくのでしょうか?


私見ですが、
それはHSPの人の「S]の感度の鋭さと「O」の刺激に過敏という気質
が関係しているのでは?と思います。

どういう事かと申しますと、

「S」の感度の鋭さを持ってるが故に、
相手の表情や声・話し方、態度・雰囲気等の微妙な変化や違いといった、
「情報」を大量に得てしまう。


→それを記憶のフォルダーに整理して納めてゆかないとたちまち混乱状態、
 即ち「刺激過多」になり神経が高ぶり、「強い感情反応」が出てしまい
 圧倒されてしまう。


→だから、
「この人は私の事をこう思ってる人だ」とか「私はこういう人間だ」とか
「世の中はこういうものだ」とか「私の人生の意味はこうだ」等と
 結論を出しておかないと、

 刻々と変化しながらインプットされてくる大量の「情報」が
 整理できなくなるのではないでしょうか?


→そしてこの結論は、言わば録画した映画のDVDのタイトルみたいなもの
 なのかも知れません。

 というのも、大量の映画を録画して観たとしたら、
 「この映画は動物との心温まる映画」とか「ハラハラドキドキするが、
 犯人が猟奇的で観終わると怖くなる」とか「家族愛を描いてるが
 最後は悲しい結末になる」等と、

 ちゃんと内容の要約(=結論)をしてタイトルをつけておかないと、
 後から観返す時にその時の気分にそぐわないものを観てしまうと、
 刺激過多になって、容易に圧倒されてしまうかも知れません。


→それと同様に「この人は私を嫌っている」とか「私はダメ人間だ」とか
 「きっと私は見捨てられる」等と結論を出しておく事で、
 相手の一挙手一投足に圧倒されなくて済むのではないでしょうか?

 或いは、
「私の人生の意味は〇〇だ」「この人は信頼できる」という結論
 を出しておけば、イレギュラーな変化や刺激にも圧倒されなくて済む
 のでは?と思います。

 
そう考えると、HSPの人はこれらの結論を容易に覆す事は難しいと思います。

何故なら、
結論を書き換えると「情報過多・刺激過多」といった無秩序な渦の中に
再び引き戻されてしまうからだと思います。


※「この人は信頼できる」という結論を持ったら、
 相手の事を信じ切って騙される事もあると思います。


但し、結論=DVDのタイトルであるならば、それを貼り替えてゆく事は可能
です。

詳しくは以前のコラムをお読み頂くか、お気軽にお問合せ下さい。



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