コラム/2022-07-29
家庭内別居・冷戦の改善
<前回からの続き>
今回は、
ほんの些細な事がきっかけで、夫婦関係に亀裂が入り、
何年もの間言葉を交わさなかったり、同じ家に住んでいながら
顔を合わせない様にしてしまっている・・・。
所謂”冷戦”や”家庭内別居”に陥っているご夫婦に向けて、
その関係の改善の為のヒントをお書きしたいと思います。
<家庭内別居・冷戦の改善のヒント>
①何故離婚しないのか?を考えてみる
→相手の事(ある部分)が嫌なのに、何故離婚しないのでしょうか?
それは自分にとっての離婚するデメリットや離婚しないメリット
があるからではないでしょうか?
それを整理してみませんか?
(1)相手と離婚しないメリットを書き出す
夫側の例:
「それでも妻は朝食やお弁当を作ってくれ、洗濯もしてくれる」
「子供をちゃんと看てくれる」「家計をちゃんと廻してくれる」・・・
等々。
(2)相手と離婚した場合のデメリットを書き出す
夫側の例:
「妻と別れ孤独になる」「最愛の子供の成長を間近で見られない」
「独身時代の様に家の事や家計がいい加減になる」
「親や会社の人にどう言ったらいいのか?」・・・等々。
②結婚後、今迄の間に「相手がやってくれた事」と
「自分が相手にやってあげた事」を書き出す
(1)相手がやってくれた事を書き出す
夫側の例:
「ご飯を作ってくれた」「掃除・洗濯をしてくれている」
「子供を育ててくれている」「家計を廻してくれている」
「自分側の親とも良好な関係を築いてくれている」・・・等々。
(2)自分が相手にやってあげた事
「給料を渡している」「たまに家事や育児を手伝っている」
「記念日のプレゼント」「たまに旅行に連れて行ってる」・・・等々。
③「してくれて当たり前」を省みる
恋愛結婚の場合は、お互いに最初は恐らく「この人と一緒に居たい!」
と思ったから結婚したのではないでしょうか?
ところが、
その望みが叶った途端に「一緒に居るのが当たり前」になってしまい、
相手に対する次の要求が生まれ、それが満たされると更に次の要求が生まれ
・・・
といった際限の無い状態になってしまっているのかも知れません。
もしそうなら、
今一度(譬え口をきいてくれなくても)「一緒に居てくれている事」
の有難さを考えてみるのも良いでしょう。
④相手と自分への意識の焦点を逆にする
家庭内別居・冷戦をされているご夫婦の場合は、えてしてお互いに
「相手が自分にしてくれない部分」と「自分が相手にしてやった部分」
に意識の焦点が当たっていると考えられます。
ならば、それを逆にして「相手が自分にしてくれた部分」と
「自分が相手にしてあげてない部分」に意識を向けて書き出してみませんか?
⑤相手への謝罪と感謝を伝える
上の「①」~「③」をやってみて、やはり離婚はしたくないと感じて、
且つ、相手に謝罪したい事や感謝を伝えたい事がある場合は、
相手に謝罪と感謝を伝えてみませんか?
勿論、今更面と向かっては難しければ、手紙に書いて渡す等をしてもいい
と思います。
以上、
家庭内別居・冷戦の改善のヒントをお書きしましたが、
難しい場合は、ご夫婦お二人で、或いはどちらか一方の方だけでも
カウンセリングを受けられる事もご検討されてみるのも良いと思います。
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