コラム/2023-05-01
就職・入学等の環境の変化による五月病解消のヒント①
<前回からの続き>
前回、
人間の脳における「インプット」~「アウトプット」に至る仕組みとして、
(1)外部からの刺激を五感でインプットする
(2)記憶と照合する
(3)意味づけをする
(4)思考/感情
(5)アウトプット(反応・行動)
という流れがあるとお書きしました。
そして、
「特に感覚過敏を有している人は
環境の変化による五月病になり易いのではないか?」
「何故なら”感覚過敏”を有してる人にとっては
(2)の照合する記憶さえ無い様な未知の世界に身を置く訳なので、
(3)の意味づけができずに大混乱し、
(4)の思考がまとまらずに「不安や恐怖」が強くなり、
今度は”明日からもまたあの場所に身を置くのか・・・”
といった想像が新たな(1)のインプットとなり(イメージからのインプット)、
(2)~(4)を繰り返しループする事(反芻思考)で、
頭の中をグルグル廻ったままになり、
”眠れない””極度の恐怖”、”パニック”等の過覚醒状態となり、
その反動で、落ち込みや無気力等の低覚醒状態(抑うつ状態)に陥る
=(5)のアウトプット」
といった私の考えをお書きしました。
今回からは、
その推察に基づいて、五月病解消のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
まず、
五月病といった低覚醒状態は
上記の(1)~(4)の結果としての(5)のアウトプットだと考えれば、
アウトプットを変える為には(1)~(4)を変えてゆく必要があるでしょう。
そしてその変え方の方向性としては、
その人にとっての「不快刺激の減少」と「快刺激の増加」という両面を
意識する必要があると思います。
次回からは
その「(1)~(5)」についての具体的な変え方のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
※次回はまず「(1)」と「(2)」の」変え方から
<次回へ続く>
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