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コラム/2023-05-10

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感覚過敏~何故他人の顔色に振り回されるのか?(1)

<前回からの続き>

今回と次回は、

他人の顔色を見過ぎてしまい、生き辛くなっておられる方に向けて

「何故他人の顔色に振り回されるのか?」の原因について、
今迄の臨床経験と知識を踏まえた私なりの考えをお書きしたいと思います。




<何故他人の顔色に振り回されるのか?(1)>

①感覚過敏を有している


先天的(主に遺伝)に刺激に対する感覚過敏を有していると、
声や音(聴覚)、表情の違い・変化(視覚)等の
五感から入力される刺激に対して敏感に反応します。

この感覚過敏は成育環境において、
 怒号が飛び交う様な被虐待的な環境で育ったり、
 常に親等の顔色を見ておかないといけない様な環境で育った場合などでも
 後天的に生じるケースもあると考えられます




②不快刺激に対して敏感さが増してくる

被虐待的な環境で育った場合は勿論の事、そうでない場合でも
感覚過敏を有してる人は、不快刺激に対しても敏感であるが故に
家族や他人からの揶揄や無理解、いじめ、差別等に深く傷つき、
トラウマになってゆくでしょう。

そうなると不快刺激に対して益々敏感になってゆきます

つまり、”もう二度と傷つきたくない”から
ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向け、
忘れない様にしてゆく訳です。(ネガティビティバイアス)




③他者と関わりたい欲求

感覚過敏によって、心が不安定になり易い人が、
心を安定させる方向性としては、

大きく分けると

(1)セロトニンシステム=不快刺激をシャットアウトする事による安定

(2)ドーパミン・アドレナリンシステム=快の刺激を求める事による安定

(3)オキシトシンシステム=人との繋がりによる安定

の3種類があるのでは?と私は考えます。

そして、
個々人毎にどれが優位か?(3項目の適正な比率)が違うと思います。


ここで、他人の顔色に振り回される人は、

(3)のシステムによる安定、
 即ち他人と関わりたい、他人から好かれたい・愛されたい、認められたい、
 等による安定化志向を有している筈です。

※(3)のシステムが少ない人は、”他人の事なんて関係ない”と
 独りで趣味にふけったり、
 他人がどう思おうが自身の快の刺激を追い求め続けると思われるからです




次回はこの続きである、

「他人の顔色に振り回されてしまう原因」の④~⑥についてお書きします。

<次回へ続く>



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