コラム/2023-05-15
感覚過敏~他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント①
<前回からの続き>
前回までにお書きした様に、
他人の顔色を気にし過ぎて動揺したり振り回されてしまう人の特性・傾向
として、
①感覚過敏を有している
②不快刺激に対して敏感さが増してくる
③他者と関わりたい欲求
④他者に対する防衛
⑤他者の理想化
⑥愛着の形成不全
といった事が考えられると推察しています。
もしそうであったとして、
どうすれば他人の顔色を気にし過ぎるのをやめたり、
過度の動揺や振り回されるのを防ぐ事ができるのでしょうか?
今回と次回は
私の考えに基づいて、そのヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<他人の顔色に動揺しない様になる為のヒント(1)>
A「①」の感覚過敏については、先天(遺伝)的なもの、
或いは幼少期を過ごした成育環境によるものと考えられますので、
いずれにしても自分のせいではありません。
変えられないものを否定する事ほど苦しく無意味な事はありませんので、
「お父さんの遺伝やん」とか「親のせいだ!」と考えて、
自分を責めない事が必要だと思います。
B「②」の不快刺激に対して敏感さを増す事については、
”敏感さのベクトル”を極力「快刺激」に向ける様に意識する事
が役に立つでしょう。
その”コツ”としては、今迄とは真逆の方向にベクトルを向ける事です。
例:
・自分に対して悪い評価・態度を採る他者⇒良い評価・態度を採る他者
(〇〇さんだけは、いつもニコニコして味方で居てくれる、等)
・他者に評価される事に敏感⇒他者を敏感に評価してゆく
(〇〇さんは性格良くて好きだけど、××さんは意地悪で最悪
・・・大嫌い!、等)
・自分にとっての快刺激にベクトルを向ける
(仕事や学校の休み時間に
今晩観るのを楽しみにしてるビデオの事を考える、
週末の楽しい計画に意識を向ける、等)
・自分のダメな所に意識を向ける⇒自分のダメじゃない所に意識を向ける
(帰宅後の独り反省会の代わりに、
今日一日頑張った事・できた事を書き出す、等)
C「③」の他者と関わりたい欲求については、
「他人の顔色を窺ってしまうのは、私は本当は人と繋がりたいからなんだ!」
と意識し、
「じゃあ、どんな人と繋がりたいのだろうか?」想像してみましょう。
そしてもし、今の職場や学校、家庭の中に繋がりたい人が居なければ、
(趣味・嗜好や考え方を共有できる様な)繋がれる相手が居そうな居場所
を 他に求めてゆくのがいいでしょう。
そうする事で
「オキシトシンシステム」が働いて、心は安定する方向へ向くでしょう。
<次回へ続く>
コメント