コラム/2023-06-14
何故勝ち負けにこだわるのか?
<前回からの続き>
皆さんも
子供時代にジャンケンや腕相撲、駆けっこやスポーツ、勉強等で
「勝てば気持ちが良くなって、負けたら悔しい」
といった経験をされたと思います。
これは、
程度の差こそあれ、多くの人にとっては、
「勝つ事」は”快刺激”であって、
ドーパミン(報酬系)+アドレナリンシステム(やる気)が働き、
「負ける事」は”不快刺激”であって、
ノルアドレナリンシステム(負けん気)が働くと言えるでしょう。
例えば、
自分が何年も続けている個人競技で、
どうしても勝てないライバルが居るとします。
「そのライバルにもし勝てたら?・・。滅茶苦茶嬉しいし達成感を感じる。
そして周りの皆から賞賛されて・・・。」と
こう想像するだけでドーパミンシステム(報酬)が作動し、
アドレナリンシステム(やる気)も働いて、練習にもより熱が入るでしょう。
また例えば、
勝てると思った勝負に負けて、悔しくて腹が立って仕方なかったとします。
「クソ!ムカつく。今度こそあいつに勝って見返してやる!」と
死に物狂いで練習に没頭する時には、
ノルアドレナリンシステム(負けん気)が働いていると言えるでしょう。
※その昔、TVドラマになった「スクールウォーズ」の泣き虫先生が、
強いチームに大敗してもケロっとしているラグビー部の生徒達に
「お前達、悔しくないのか?!!」と叫んだシーンがありましたが、
不良の生徒達にとってはラグビーでの勝利は、
他の楽しい事に比べて報酬系であるドーパミンシステムが働かない。
それを知ってか知らずか?彼らが持ってる「負けん気の強さ」である、
ノルアドレナリンシステムに働き掛けて、
やる気(アドレナリンシステム)を引き出したとも言えると思います
その様に考えると、
勝ち負けへの拘りが強ければ強い人程、
ドーパミン(報酬系)+アドレナリンシステム(やる気)や
ノルアドレナリンシステム(負けん気)が強く働く傾向がある人
と言えると思います。
いずれにしても、
「勝ち負けに拘る事」は勝利という目標に向けての努力へのやる気を引き出し、
成長や自信に繋がる、とても素晴らしいものであると言えるでしょう。
ところが、
この勝ち負けに拘る事で幸せになる人と、
自分が苦しんだり、周りの人を苦しめる人がいらっしゃる
のは確かだと思います。
次回からは、
「何故勝ち負けにこだわり過ぎて苦しむ(苦しめる)のか?」
についてお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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