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コラム/2023-07-03

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認知の歪み・自動思考・中核信念(スキーマ)

「仕事でミスを犯す私はダメ人間だ・・・・
 こんな私は社内のみんなから必要無いと思われてるに違いない」

と、
自分を否定し続けながら、それでも「必要とされたい」と
吐きそうになっているのに毎朝無理やり起きて

「今日こそはミスをしないでおこう!」
悲壮な覚悟で職場に向かうA子さん・・・。


見かねた母親から「A子!体が一番大切だから休んだら?」
と言われても、

「お母さんも知ってるでしょ?!
 前の会社もその前も、同じ様に体調崩して辞めてしまった・・・。

 今の会社を辞めたら、私の居場所なんてもうどこにも
 無くなっちゃう・・・そうなったら私の人生終わっちゃう!」

と、
よろめきながらも必死の形相で睨んでくる我が子を止める事ができず、
「本当に、無理しないでよ!」と、送り出す事しかできない母親・・・。

その人個人の物事の捉え方「認知」と言います。

その中で、
不安・落ち込み・恥・自己否定等のネガティブな感情が生じるもの
一般的(認知行動療法等)には「認知の歪み」と言われます

そして、
この「認知(の歪み)」から自動的に生じる考え方を
「自動思考」と言います。

例えば、
上のA子さんの例で言いますと、

「ミスをする自分はダメ人間だ」

(ミスをする)自分は皆から必要とされない」

「仕事を辞めれば自分の居場所が無くなり人生が終わる」

等は、
彼女特有の「認知の歪み」から自動的に生じる「自動思考」
と言えるでしょう。


そしてこれは自動的に出て来る思考であり、
しかもその人なりの”信念”に基づいているものなので、
容易に変える事ができずに、

所謂「うつ」「不安障害」「体調不良」等の心身が苦しむ方向
へ向かってしまう事が多いでしょう。


そして、
その「認知の歪み」や「自動思考」の根底にある”信念”
「中核信念」(スキーマ)と呼ばれるものです。


この、
”スキーマ”と呼ばれる信念自体は誰でもあるもので、
必ずしもネガティブなものでは無いのですが、

その中で”問題”になるのが、
ネガティブな思考⇒感情に繋がる信念です。
(例えば「私には何の価値も無い」「私は誰からも愛されない」等)


こういったネガティブな信念の事を
認知心理学(スキーマ療法)では「早期不適応スキーマ」と言います。


例えば上記のAさんの場合は、

「自分は人間として欠陥のある”ダメ人間”で
 そのような自分の存在自体を恥ずかしいと感じている」
とすれば、
「欠陥/恥スキーマ」を有していると考えられ、

「自分は他の人と違って
 どのようなコミュニティにも所属することのできない孤立した存在だ
 と感じている」
とすれば、
「社会的孤立/疎外スキーマ」も有していると考えられます。

認知行動療法スキーマ療法等では、
そういった理論に基づいて”不適応”的な信念や認知の”歪み”を是正して、
結果としてうつや不安等の改善を図ります。


勿論、
その方法はエビデンスに基づいていて有効性が認められていますが、

私は「”不適応”的な信念」「認知の”歪み”」という考え方には
強い違和感を感じています。


私がそう考える理由は次々回にお書きしたいと思いますが、

次回は
「どの様にして。”不適応”的な信念や認知の”歪み”が形成されるのか?」
を架空の例を基にお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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