コラム/2023-09-11
反社会性パーソナリティ障害の特徴
<前回からの続き>
今回は、
「反社会性パーソナリティ障害」の特徴ついてお書きしたいと思います。
<反社会性パーソナリティ障害とは?>
・「反社会性パーソナリティ障害」とは、
自分の利益や快楽のために法や社会の規範を破り、
他人を欺いたり搾取して権利を侵害したり、
無謀な行動を採る事に罪悪感や良心の呵責を持たない障害です。
少なくとも18歳以上で、15歳以前にいくつかの素行症(社会から
要求される規範や規則を守らない行動の反復・持続で、
例えば人や動物への攻撃、所有物の破壊、虚偽または窃盗、
重大な規則違反等)の症状が出現していることなどが要件となります。
・以下、特徴的な傾向としては、
自分の行動を正当化または合理化する(反省しない)
被害者を馬鹿だったまたは無力だったと責める
自分の行動が他者に及ぼす搾取的で有害な影響に無頓着である
他者の権利や感情、法律を平気で軽視する
等が挙げられます。
<反社会性パーソナリティ障害の例>
「20代半ばの男性のBさん。中学時代から暴力行為、窃盗等で度々補導され、
一向に更生せず、少年院に入っていた事も。
高校へは行かず、先輩の誘いで半グレ組織に入り、
所謂”オレオレ詐欺”に加担していた。
ある時、警察に踏み込まれて逮捕されたが、
”騙される方が悪い!”と全く反省の色が見えず、
その後も何度か逮捕された。
私生活でも、気に入った女性を半ばレイプの様な形で妊娠させ、
女性が涙ながらに訴えても”誘いに乗ったお前が悪い!”と
逆に殴りつけ、中絶費用を懇願する女性に、”避妊してないお前のせいだ!”
とためらいもなく彼女のお腹に蹴りを入れた・・・」
次回は私の推察に基づいて「反社会性パーソナリティ障害の原因」
をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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