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コラム/2023-11-20

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仕事が続かない人へ③性格傾向(4)過度の優劣への拘り

<前回からの続き>

今回と次回は

極端な「優劣への拘り」によって仕事が続かない方
に向けてお書きしたいと思います。



  
<過度の優劣への拘りによって仕事が続けられなくなる例>

「事務職のK子さんは、真面目で仕事もきっちりしているので
 上司からも信頼されていた。

 ある時、同じ部署に新人のC子さんがが入ってきた。
 C子さんは明るく社交的で仕事もバリバリこなすタイプだった。

 K子さんは次第にC子さんを意識するようになった。

 ”課長はC子さんに仕事を任せる事が多くなった・・・
 きっと私よりも彼女を信頼してるんだ。
 私なんて必要ないんじゃないのかな・・・”
 と思い悩む様になっていった。

 そんな或る日の懇親会の席で、
 周りの先輩や上司達と楽しく談笑するC子さんの姿を、
 中々その輪に入れないでポツンと見ていたK子さん

 ”あ~、私はC子さんみたいに社交的じゃないし仕事もできない・・・
 やっぱり私は居なくていいんだ・・・”と感じ、

 いたたまれなくなって”用事があるので、お先に失礼します”
 と独り先に帰ってしまった。

 帰宅したK子さんは

 ”前の会社も、そしてその前の会社でも同じように劣等感を感じて・・・
 行けなくなってしまった・・・
 やっぱり私はみんなより劣っているダメな社員なんだ”

 と思うと布団の中で涙が止まらなくなり、翌日から会社へ行けなくなった。」




 <仕事が続かない原因③性格傾向(4)過度の優劣への拘り>

(1)刺激(快・不快)への感受性が過度に強い(感覚過敏)


誰しも、

「他人より優れていると感じる」=”快”

「他人より劣っていると感じる」=”不快”

だと思います。


ところが、
(多くの場合は生まれつきに)刺激(快・不快)への感受性が過度に強い人は、
それらの”快/不快”刺激に対して非常に敏感である、と考えられます。




(2)刺激(快・不快)への敏感さが、ある特定の方向へ偏った

例えば上記のK子さんの場合は、

仕事ができる/できない

優秀である/ない

明るい性格/暗い性格

信頼されている/されていない

等の特定の方向へ偏っていると考えられます。

(他にも「容姿が良い/悪い」「器用/不器用」「機転が利く/利かない」等)


しかもその評価は、
「自分と他者の比較を”自分が劣っている”という結論に向けて
 妄想的に方向づけてしまう」ものになっています。


そして恐らくこの”偏り”
幼少期の体験から方向性が決められたと想像されます。


例:
・他人(同級生等)や兄弟姉妹と比べる親だった

・クラスで勉強の不出来や社交性の無さ等を恥ずかしく感じたり、
 それを級友や先生に揶揄された、

等々。




(3)信念の固定


上記「(1)」「(2)」によって
自分にとっての避けるべき”不快”(と求めるべき”快”)が決まったら、

刺激(快・不快)に対して過度の敏感さを有している人は、
「”絶対に”不快を避けなきゃ!」(通常、快を求める事よりも
不快を避ける事が優先される筈です)と、
自分なりの信念を形作るでしょう。


例えば、

「他人より優秀でなければいけない」
 ⇒でないとここ(家や学校)には居られない

「周りから認められなきゃいけない」
 ⇒でないとここ(家や学校)には居られない

「みんなに嫌われてはいけない」
 ⇒でないとここ(家や学校)には居られない

等。


そしてそこに拘る事でしか、不快を避ける術が無いとすれば、
その信念はより強固になってゆくでしょう。




(4)常に自分の劣っている所が無いか?を監視し続ける

その”信念”に基づいて、

「周りと比べて私のダメな所・劣っている所は無いかな?」
自分のアラ探しをし続け、時にそれは妄想的になってゆくでしょう。


何故なら、
少しでも他人と比べて劣っている所があれば、居場所が無くなる
と信じている訳ですから、

劣っている所をいち早く見出し、すぐに是正してゆく必要があるからです。

(実際はすぐに是正できないからこそ行き詰るのですが・・・)




もし、そうだとすれば、

「過度の優劣への拘り」によって仕事が続かない方
はどうすれば良いのでしょうか?

私なりに考える解決策のヒントを次回お書きしたいと思います。



<次回へ続く>



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