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コラム/2023-11-24

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仕事が続かない人へ③性格傾向(5)助けを求められない

<前回からの続き>

今回と次回は

「助けを求められない事」によって仕事が続かない方
に向けてお書きしたいと思います。



  
<助けを求められない事によって仕事が続けられなくなる例>

「経理部のY子さんは先輩や同僚からの頼み事は断らず引き受けるのに、
 自分が一杯一杯になっても、
 誰かに”手伝って下さい”とは言えない性格でした。

 決算で忙しい時期にも病欠した同僚の担当する部分も独りで抱え込み、
 毎日帰りは終電、休日出勤でも追いつかず、家に仕事を持ち帰って
 何とか納期を守りました。

 ところが、その後朝起きられなくなって仕事に行けなくなり、
 心療内科を受診したら「うつ・適応障害の可能性がある」
 と言われました。

 ”あ~・・いつもこうなって会社を休職したり
 辞める事になってしまう。本当に私は弱い人間なんだ”
 と感じ、益々症状が悪化してゆきました。」




<仕事が続かない原因③性格傾向(5)助けを求められない>

(1)刺激(快・不快)への感受性が過度に強い(感覚過敏)


誰しも、

他人に助けを求めたり頼ったりした時に断られたり
嫌な顔をされるとショックを受けるでしょう=”不快”

或いは

自分のせいで他人の負担が増えてしんどそうに見えたり、
手の自由を奪ったり、予定を狂わせてると感じるのは
”不快”だと思います。


ところが、(多くの場合は生まれつきに)
刺激(快・不快)への感受性が過度に強い人は、

それらの”快/不快”刺激に対して非常に敏感である、と考えられます。




(2)刺激(快・不快)への敏感さが、ある特定の方向へ偏った


例えば、上記のY子さんの場合は、

助けを求めたり、他人に頼ると

「断られるんじゃないか?」
とか

「嫌な顔をされるんじゃないか?」
とか

「相手の負担になるんじゃないか?」
とか

「相手のペースを私が乱してしまうのではないか?」

等といった事を怖れているのかも知れません。


だとすれば、
それは相手からの”拒絶”や”自己否定”を怖れているのではないでしょうか?

(上の「A」「B」は直接的な拒絶を、

「C」「D」は”そうなったら相手から拒絶される筈だ”
 という信念に基づいた間接的な拒絶

 ”そんな私はダメだ”といった自己否定に陥るのを怖れている
 と言えると思います)


つまりそれは、

「他人に助けを求めたり頼ったら、拒絶されて傷ついてしまう」
という方向へ敏感さが偏っていると言えるでしょう。


そして、恐らくこの”偏り”
幼少期の体験から方向性が決められたと想像されます。


例:

・自分が幼い頃、親に「何でも自分でできる様になりなさい」
 と厳しく言われた

・逆に「あんたはしっかりしてるね!流石お姉ちゃんだね!」等と
 親に褒められ、頼りない自分は親から拒絶されるのでは?と感じた

・自分の幼い頃の環境的に頼ったり助けを求める事ができなかったので、
 そうする事に慣れて居なくて抵抗がある

・或いは、学校や部活で頼ったり助けを求めたら
 先生や級友から拒絶された

・先生や部活等のコーチが「他人に頼るな!」」という信念を持った人
 だった

等々。




(3)信念の固定

上記「(1)」「(2)」によって自分にとっての
避けるべき”不快”(他人に頼って拒絶される事・自己否定に陥る事)や、
求めるべき”快”(他人に頼らず何でも自分でする事)が決まったら、

刺激(快・不快)に対して過度の敏感さを有している人は、
「”絶対に”不快を避けなきゃ!」(通常、快を求める事よりも不快を避ける事
 が優先される筈です)

と、自分なりの信念を形作るでしょう。


例えば、

「他人に頼ったり、助けを求めてはいけない」
⇒でないと拒絶されて傷ついて、孤独になったり自己否定が酷くなる

等。


そして、そこに拘る事でしか、不快を避ける術が無いとすれば、
その信念はより強固になってゆくでしょう。

私は「他人に頼れない人、助けを求められない人」には
 上記の様な例以外にも、

 ”完璧主義”から「何でも自分でやらなきゃ気が済まない」
 というタイプの人や、

 ”優劣への拘り”から「他人に頼ったら負けだ」
 という信念を持っている人、

 或いは
”自分独りで達成した方が得られる達成感が大きい”
 といった、”快”刺激を求めるタイプの人もいらっしゃると思います

が、ここでは割愛します




もしそうだとすれば、

「助けを求められない事」によって仕事が続かない方
はどうすれば良いのでしょうか?

私なりに考える解決策のヒントを次回お書きしたいと思います。



<次回へ続く>



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