コラム/2023-11-27
仕事が続かない人へ③⁻(5)助けを求められない人の解決策
<前回からの続き>
今回は前回お書きした様な、
(5)助けを求められない事によって仕事が続かない方
に向けて私が考えるその解決策をお書きしたいと思います。
<③性格傾向③⁻(5)助けを求められない事によって
仕事が続かない人の解決策>
(1)自分が怖れている事を直視する
自分が今怖れている事が現実になれば、
「最悪どうなるのか?」を書き出してみましょう。
例:
・「もし同僚に”私の仕事を手伝って下さい”等と言ったら、
最悪どうなるかな?」
⇒「きっと嫌な顔されて”ダメな奴”とレッテルを貼られて、
みんなからも浮いちゃって、
その空気に耐えられずにこの会社に居られなくなるだろう」
⇒「そうなったら、最悪どうなっちゃう?」
⇒「前と同じように会社を辞めて、うつになって引きこもる」
⇒「そうなったら、最悪どうなっちゃう?」
⇒「生きてゆくのが辛すぎて、命を絶ってしまうかも?・・・」
等々。
(2)上の”最悪の結末”を避ける為に自分がするであろう事を書き出す
例:
・「命を絶つ勇気が無いだろうから、
結局暫く休んだ後、また派遣社員としてどこかで働くんだろうなあ」
⇒「そうなったら、最悪どうなる?」
⇒「転職ばかりで、”何の為に生きてるのか?”わからなくなる。
そして年齢と共に転職先も見つからなくなって、
生きてゆけなくなるだろうな」
⇒「そういう人生を送ったら、人生の最期にどんな気持ちになる?」
⇒「後悔だらけで、たまらなくなる・・・絶対嫌だ!」
⇒「じゃあ、それを避ける為に自分はどうすると思う?」
⇒「ささやかな幸せを求めて”誰でもいい!”と妥協して結婚するか、
最悪親に頼ったり、生活保護を受けてでも生きてゆくんだろうな」
等々。
こんなふうに
「怖れている事の最悪」
と
「それを避ける為に自分がするであろう行動」
を書き出してゆく事で、
「最悪の結末が、そこまで最悪ではない事」
や
「それを避ける行動を採るであろう自分への信頼」
が生まれれば成功です。
(3)自分の中の”怖れている部分”を安心させる
「助けを求めたら、拒絶されて孤独になって生きてゆけなくなる」
等といった怖れや信念を持っているのは、
無意識(自己・辺縁系)に存在する”幼い頃の自分”であると考えられます。
だとすれば、
”その子”を意識側(自我・皮質)が、
”今はそんな恐ろしい事にはならないよ”と安心させてあげる事が必要
だと思います。
例:
・「この”拒絶されるのが怖い、孤独になって生きてゆけなくなる”
と感じている幼い頃の自分はどの辺に居るだろうか?」
⇒「胸の辺りが苦しい」
⇒「(胸の辺りに幼い頃の自分が居るとイメージし)
お姉ちゃんのあなたが甘えたり頼ったりすると、
お母さんはがっかりしたり、怒ったりしたよね。
そしてそうなったら”お母さんから嫌われて、
このお家に居られなくなる”と感じたよね。
怖かったね!だからそうならない様に頑張ったよね!
でも今私は25歳になって、家を出てお母さんと離れても
生きてゆけるんだよ!
それに、この人達(会社の人達)はお母さんやお父さんじゃないから
嫌われても大丈夫だよ。
そしてここ(会社)はお家じゃないので、
ここを出てもまた次の居場所を見つける事ができるんだよ」
等と、胸を撫でながら何度も言ってあげる事もよいでしょう。
(4)相手と自分の立場を入れ替えて考えてみる
次に、
”他人に頼ったり、助けを求めてはいけない
⇒でないと拒絶されて傷ついて孤独になったり自己否定が酷くなる”
という信念を検証してゆきましょう。
その為には、
「自分がもし相手の立場だったら?」と想像するのが役に立つでしょう。
例:
・「もし私が誰かに頼み事をされたら?・・・」
⇒「忙しい時には、一瞬表情が曇るかも知れないけど、
相手をそこまで拒絶したり、ダメ出ししたりはしないな。
それに、”有難う!助かったわ”とニコッとされたら
役に立てたと感じて嬉しくなるよな」
等々。
(5)相手を評価してゆく
会社の周りの人をよく観察し、
「頼まれ事を引き受けてくれそうな人」
「有難う!という言葉に反応する人」
を探してゆきましょう。
(助けを求める事ができそうな”候補”をみつける)
(6)助けの求め方の台本を作り、相手に頼んでみる
上の「(5)」でみつけておいた”候補”の人を思い浮かべて、
「どんなタイミングで」「どんな切り出し方で」頼んだら良いか?
を考えて”頼み方の台本”を作り、練習してみましょう。
そして、
まずはなるべくその相手に負担のかからない事から
思い切って頼んでみましょう。
次回からは、「協調性の無さ」によって仕事が続かない方に向けて、
その原因と対策をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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