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コラム/2024-01-31

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恋愛/結婚がうまくいかない②愛着の問題(3)転移例B

<前回からの続き> 




<転移例B暴力的な親>

(1)服従型


ユキさんは30代の一児の母である女性です。


 彼女が幼い頃、父親は自分の思い通りにならないとキレる人で、
 特にお酒が入るとよく八つ当たり的に母親を殴ったり
 蹴ったりしてました。


 ただ父親は事あるごとにユキさんの事を”俺とそっくりだ”と言うので、
 ユキさんは”パパ、大好き!”と上手に機嫌を取っていたので、
 彼女が暴力を振るわれる事はなかった様です。


 母親はストレスや嫉妬もあったのか、
 ”お姉ちゃんなのになんで家事を手伝わないの?!”
 ユキさんを怒鳴ったり、


 妹とチャンネルの奪い合いになった時には、
 ”お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!”と怒ったり、
 それでも文句を言おうものなら、母親はユキさんに手を上げたりしました。


 そんな環境でしたから、
 ユキさんは、いつもビクビクして両親の顔色を見ながら暮らしてしました。


 そんなユキさんも、
 20代半ばの時に友人の紹介で知り合った男性と付き合う事になりました。


 話し上手で面白い男性だったので、彼女は”この人なら”と結婚しました。


 夫は気分屋の部分がありましたが、
 結婚して1年くらいはそれでも幸せを感じていたユキさんでしたが、
 出産後くらいから、夫の様子が変わりました。

 何かにつけて気に入らないとユキさんに暴力を振るう様になったのです。


 でも、彼女は誰にもその事を言わずに我慢して、
 ”夫を怒らさない様に”と、
 いつもビクビク顔色を見ながら子育てを頑張っていました。」




(2)闘争型

「一方、ユキさんの妹のサキさんは”お前の生意気さは母親譲りだ!
 お前のツンとした顔を見てるだけでムカついてくる!”
 と、父親に暴力を振るわれていました。


 ただ、母親はユキさんには厳しかったのですが、
 サキさんは母親にぶたれた事は無かった様です。


 それでも、母親の決めたルールに反した場合は、
 二人共家の外に締め出されるという事はよくありました。


 やがてサキさんは”早くこの家から出よう”
 と実家から遠く離れた大学へ進学し、家を離れ
 大学のサークルで出会った人と結婚しました。


 夫は何でもサキさんの事を優先してくれる優しい人でしたが、

 旅行や遊びの計画も”君が行きたい所へ行くよ”と自分の意見を
 言わない男性で、

 夜の営みもサキさんから誘わないと自分から積極的に誘ってくる人
 ではありませんでした。
 

 今、丁度結婚2年目ですが、
 常に受け身で優柔不断な夫に業を煮やしたサキさんは

 ”あんたには自分の意志ってものが無いの?!”

 ”男なら私を引っ張っていってよ!”

 等と夫を一方的になじる事が増えてきました。」

 


<解説>

上の二人の姉妹の様に、暴力的な親の許で育った場合は

「現実の親」=尊重されず、暴力を振るう恐ろしい存在

「理想の親」=尊重してくれる、優しい存在

と考えられます。

ここで、私が思うに

理想的じゃない親を「理想の親」にする為に、
「自分が変わる事で親を理想の親に近づける」
というパターンがメインであるタイプの人

(自分は変わらず)相手を変える事で理想の親に近づける、
 或いは最初から理想の相手を選別する」
というパターンがメインであるタイプの人

が居るのではないでしょうか?

ここで、

前者を「服従型」

後者を「闘争型」と仮に名付けます。


例えば、

「服従型」と思われる姉の''ユキさん''の場合は、

「私なんて愛され大切にされる価値がない」

「だから私が相手の機嫌を取り続けない限りは
 今のままでは愛されたり優しくされる筈がない」

という信念ができあがっていると考えられます。


だとすれば、

「機嫌を取り続けないと自分をかまってくれない、大切にしてくれない相手」
の方が慣れ親しんでいる訳ですから、

そんな相手を無意識が選んでしまい、

「私がいかに機嫌を取って、相手が愛してくれる様に持っていけるか?」
というテーマを子供時代からずっと持ち続けている訳です。


そうであるなら、

はなからそんな相手を選んでしまっている訳ですから、
当然大切にはしてくれないでしょうし、

相手の男性も、服従し機嫌を取り続けてくる彼女の事を軽く見たりする
でしょう。


そして

「お前が俺の機嫌が悪くさせるんだ!」と暴力を振るったり暴言を吐く
事も出てくるでしょう。




次に

ユキさんの''妹のサキさんの様な「闘争型」''のタイプの人は、

(自分を変えるのではなく)
「相手を変える事によって親を理想の親に近づける」

又は
「そもそも自分の理想の親に近い相手しか選ばない」

というパターンを持っていると考えられます。


サキさんの様なタイプの人は

「尊重されて当たり前」

「私の事を大切尊重してくれない相手を許さない」

という信念を持っていると思われますので、

基本的に無意識は「尊重してくれる人」を選ぶでしょうが、

時にそれが自分の意志を持たず、常に受け身な優柔不断な相手
であったりもするでしょう。

そして、

それはそれで”尊重されてる”とは感じないていないのが
サキさんの例です。




※1逃避型の方もいらっしゃると思いますが、ここでは割愛します

※2転移によって恋愛/結婚がうまくいかない方に向けての
  解決のヒントは、この章の最後にお書きします




次回は、

「愛着の問題」による代表的な”転移の例”のうち、
支配的/過干渉な親の許で育った場合の例をお書きします。

<次回へ続く>



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