コラム/2024-02-09
恋愛/結婚がうまくいかない②愛着の問題の解決のヒント(1)
<前回からの続き>
前回までにお書きした様に
幼い頃に親等との間に特に”愛着の問題”があった場合、
パートナーの相手と親等とを無意識のうちにダブらせてしまう、
といった所謂”転移”が生じた時に、
二人の関係性がうまく行かなくなって、苦しむ状況になる事がある
と思われます。
では、
今現在そうなってしまって苦しんでいる方はどうすれば良い
のでしょうか?
或いは、
今後、相手との関係性で困らない為にはどうすれば良いのでしょうか?
今回からは、
「愛着の問題」(特に転移)で悩んでおられる方に向けて
その解決のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<愛着の問題(特に転移)の解決のヒント>
①無意識の転移に気づく
(1)パートナーの相手への強い感情を感じる
パートナーの相手への強い感情(怒り/憎しみ・蔑み・悲しみ・哀れみ・
寂しさ・恥・居心地の悪さ、等)が出て来た時に、
それを打ち消すのではなく強く感じ続けてみましょう。
(2)過去に遡ってゆく
それと似たような感情を感じた、一番古い過去の場面(恐らく幼い頃)まで、
イメージの中でタイムスリップしてゆき、どんどん時代をさかのぼって
ゆきましょう。
(3)転移元の相手を突き止める
「これ以上過去には遡れない」と感じた場面にたどり着いたと感じたら
自分が何歳くらいで、どこに誰と居て、何が起きてるか?
をイメージしてみましょう。
例:「私が幼稚園児の頃、お家で父と母が居て、父に殴られて
母が泣いている・・・
私は父が怖かったけどお母さんは私を守るどころじゃない
し・・・」
等々。
(4)その時にできた自他への信念や欲求を割り出す
その時に感じた強い感情によって、
自分がどんな”信念”や”欲求”を持つ様になったか?
を割り出して、書き留めてみましょう。
例:「私は、”お母さんが可哀相”と強く感じて、
”愛する人を助けなきゃいけない”と強く思ったし、
同時に”お母さん、もっと強くなって私を守ってよ”とも思った」
等々。
上記の手順に沿って、
まず今のパートナーを幼い頃の誰とだぶらせているのか?を突き止めて、
”私は彼の事をお母さんとダブらせてしまっているんだ”等と気づく事
ができれば第一段階クリアです。
※イメージが苦手な方は、パートナーの相手との関係性の中で
望んでいないのに繰り返される出来事の裏には、
どんな自分の信念や欲求が隠されているのか?を考えてみて、
自分が子供の頃、それと似たような信念や欲求を抱いていた相手
は誰だったか?を考えてみましょう
次回は、
この続きである「②転移を解除してゆく」方法について
お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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