コラム/2024-02-12
恋愛/結婚がうまくいかない②愛着の問題の解決のヒント(2)
<前回からの続き>
前回お書きした手順に従って、
今の(或いは今迄の)パートナーを自分が幼い頃の誰(親等)と
無意識にダブらせてしまっている(転移)のか?がわかれば、
その転移を意識的に解除してゆきましょう。
<愛着の問題(特に転移)の解決のヒント>
②転移を解除してゆく
(1)無意識に存在する幼い頃の自分に気づく
パートナーを幼い頃の親等と思い込んでしまい、
満たされなかった思いを満たしてもらおうとしたり、
その為に作った信念を曲げる事ができなかったり、
満たされなかった時の強い感情を感じているのは、
”今のあなた”ではなく、無意識の中に存在する”幼い頃のあなた”です。
ですから、
パートナーに対して自動的に出て来る思考や要求、強い感情等は、
「”幼い頃の私”から出て来ているんだ」と意識しましょう。
(2)無意識と意識を区別する
意識(前頭前野)が無意識(大脳辺縁系)に支配されてしまうと、
「今の自分=幼い頃の自分」となってしまい、
無意識から湧き出て来る思考や感情、衝動に巻き込まれてしまい、
制御不能になってしまいます。
ですから、
意識が無意識に呑み込まれない様に、
意識と無意識を区別し、常に無意識を俯瞰で見続ける必要があります。
その為の第一歩として、
無意識の中の自分にもアイデンティティを与える、
即ち名前を付けてあげましょう。
例:「お姉ちゃん」」「小さなミカちゃん」「ヒロ君」等。
(3)”無意識の中の自分”が出て来た時に(意識的に)気づく
例えば、
パートナーと一緒に居る時に、強い怒りを感じたり、
離れている時に強い寂しさが出て来たりする事があるとします。
そういった”自動的に出て来る思考や感情、衝動”等を感じた瞬間に
それは無意識の中の自分が出て来たんだと気づきましょう。
例:「(彼がLINEの返信をくれない時に私の事なんてどうでもいいんだ
と思って、強い寂しさや絶望感が出て来た時に)
あ!今、幼いチエちゃんが出て来た!」等々。
(4)”無意識の中の自分”の転移を(意識が)解除してあげる
上の「(3)」の要領で、無意識の中の自分の”出現”に気づいたら、
”その子”に今の現実を知らせてあげましょう。
例「(幼い時の自分を胸の中に抱いてるとイメージして)
この人(パートナー)はお母さんじゃないよ!
ほら、顔をよく見てごらん。違うでしょ?
背の高さや体形も違うし、声や話し方も違うよね!
だから、この人はお母さんじゃないの。お母さんじゃないのよ。
何故かって言うと、私はもう大人になったの。
あなたは私がいくつになったと思う?・・・・28歳になったのよ!
だから今はお母さんから離れていても平気だし、
この人は私の彼氏なの。
お母さんと違って優しいし、私の事を大切にしてくれるのよ。
だからこの人はお母さんじゃない。お母さんじゃないのよ。
だからあなたを傷つけたりしないよ。」等々。
※無意識の中の幼い自分が出て来る度に”その子”に気づき、
何度も何度も言い聞かせてあげましょう
次回は、
この続きである「③幼い頃の自分(インナーチャイルド)をケアする」方法
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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