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コラム/2024-04-26

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自己中な人が増えている原因A自己防衛①

<前回からの続き>

前回、

「他人を”敵”(少なくとも安全な存在ではない)とみなした結果、
 自己防衛的になり、他人への配慮や気配りよりも自分を守る事に
 精一杯になり、結果として”自己中”とみなされる。

 そして、そういった自己防衛的な人が増えているのでは?」

という私見をお書きしました。


もしそうだとすれば、それは何故なのでしょうか?

私なりにその原因を推測してみます。




<自己防衛的な人が増えている原因①>




①社会構造の問題




(1)資本主義社会の飽和状態

私は一概に資本主義が”悪”だとは思いません。

私が子供の頃、日本も高度経済成長期で、
テレビ等の娯楽や欲しい物を手に入れた喜び等を享受してきました。

その当時は大企業やその下請けの企業、果ては個人商店主まで
潤っていて、”共存共栄”ができていて、”資本主義万歳!”だった筈です。


ところが
今や時代が移り、石油などの資源が枯渇し資源や資本の奪い合いとなり、

企業も個人も(国家までも)最早”共存共栄”ではなく、
”勝ち組/負け組”という言葉で象徴される様に
”勝つか負けるか”の闘争状態になっていると言えるでしょう。


そうなれば当然、
企業も個人も国家も、社員や他の人や国民に構うどころか、
いかにライバルをやっつけて自社や自国や自分だけ生き残るか
といった防衛的な部分が強くなる訳です。




(2)安全基地の縮小

例えば戦後のどさくさの時代では、

軍人だった父親は飲んだくれて暴力を振るい、
母親は子供達を食わせてゆくのに必死で子をかまっている時間等なく、
放ったらかしにしていた家庭も少なくなかったのではないでしょうか?

そんな所謂”機能不全家族”とも言える家庭でも
何故子供達の多くは元気に育って行ったのでしょうか?


恐らくそれは、
祖父母、親戚、近所の人(地域)更には学校や職場、果ては国、世界といった
”安全基地”に恵まれていたからだと思います。


ところが
今や核家族化が進み、親族や近所の人は安全基地とはなり得なくなり、
学校ではカーストができ、防衛的になった子供達が”敵”や”異分子”を
排除しようといじめが頻発する様になり、

職場でもお互いが防衛的になった上司と部下によるパワハラ等の
”ハラスメント戦争”が生じています。

それどころか、
国や世界でさえ、自分達が生き残るのに必死で防衛的になり、
今や安全基地は”家族”(や恋人・配偶者・親友)だけになってしまっている
のではないでしょうか?


ですから、
殊更家族(や恋人・配偶者・親友)との関係が重要になり、

その関係の中で傷つけられた人は、それに代わる安全基地が無いために
傷が癒えずに回避(引きこもりの問題等)闘争(通り魔事件等)といった
防衛反応が強く出てしまったり、

家族(や恋人・配偶者・親友)との依存関係に執着してしまう人も増える
のでは?と感じます。




(3)共同・協調の喪失

今の時代、
例えば仕事でもリモートワークやフリーランスが増えたり、
昔の村社会の様に共同・協調して何かを成し遂げる必要性も減ってきて
います。


まして、
会社や地域が自分を守ってくれる訳でもないと感じるから、
尚更共同・協調への意識は希薄になり、逆に個人は防衛的になったゆく
でしょう。




次回はこの続きである、

「自己防衛的な人が増えている原因②」
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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