コラム/2020-07-20
人に嫌われるのが怖いあなたへ➉
<前回からの続き>
今回からは、
「嫌われる恐怖」を緩和させる為に行動を変えてゆく方法の(5)として、
現実の場面での「実行」についてお書きします。
(5)「実行」のポイント
・好きじゃない相手と距離を取る
・好きな相手との距離を近づける
・自分の事を嫌ってくる相手を認める
・嫌われたくなくてやってた行動を変える
・傷つけたくなくてやってた行動を変える
※「実行」の注意点
現実(の対人関係)を変える事ができるのは行動です。
ただ、今までと違う行動を「実行」しようとすると
無意識の抵抗は大きくなります。
ですから、
「少しだけ勇気を出せば、何とか実行できそうな事」から少しずつ
実行に移す事がコツです
今回はまず、
「好きじゃない相手と距離を取る」事から。
①あなたの相手への評価に基づいて、距離の取り方を決める
例;「私はBさんの事は好きじゃない。
だから陰口には参加しない様にしよう。
そしてBさんはよく自分がやりたくない仕事を私に押し付けてくる。
今までは陰口を言われるのが怖くて、断れなかったけど、
これからは断る様にしよう」
②あなたの中の「親」や「大人」の部分で、
実行する事への不安を持ってる「子供」の部分を勇気づけする
例:「でも、もし私が断るとBさんは、ある事無い事
Cさん達に言いふらすに違いない・・・怖いよ~」
→これは、あなたの中の「子供」の部分が怖がっている訳ですので、
あなたの中の「親」の部分として、勇気づけしてあげましょう。
例:「Bさんに陰口言われたら、と思ったら怖いよね。
でも、私はあなたが今苦しんでる姿をこれ以上見たくないの。
怖いけど少しだけ勇気をもってあなたが本当に忙しい時に、
丁寧な言い方で断る事から初めてみたら?」等々
→もしそれでも「子供」の部分が躊躇してる様でしたら、
あなたの中の(論理的な)「大人」の部分からも助言してあげましょう。
例:「君はBさんの事が好きじゃないよね。
だったら、好きじゃない人にどう思われようが関係ないんじゃない?
それに、Bさんが陰口を言いふらしても、
Bさんが楽してるって事はみんな知ってるんじゃない?
逆に、君の事をみんなは””断る事のできない気が弱い人”
っていう目で見てるかも知れないしね。
しかもAさんやDさんはBさんの陰口には乗っからないから、
君が会社の人全員から嫌われる事にはならないと思うけどな・・・」
等々。
③ターゲットを一人決めて、できる事から少しずつ実行する
例:思い切ってBさんに
「す、すみません・・・
この伝票処理は今日中に済まさないといけないんです。
手伝えなくて申し訳ないですが、
今日は、こっちを優先させてもらえませんか?」
等と、あなたが本当に忙しい時から断る練習を始めてみませんか?
そして、
「どういう言い方をすれば相手も納得して引き下がるだろうか?」
と考えて、あらかじめセリフを考えてその伝え方も練習しておくと、
よりスムーズに断れると思います。
④もし「子供」の部分が傷ついたなら、「親」としてケアしてあげる
例;(断った後にBさんがCさんに自分の陰口を言ってる場面に出くわして)
「あ~、やっぱり私、嫌われちゃった。
BさんだけじゃなくてCさんにも悪く思われたんだろうな・・・」
→これは、あなたの中の「子供」の部分が傷ついた訳ですので、
あなたの中の「親」の部分として、ケアしてあげましょう。
例:「嫌われちゃったと思って、嫌だったよね。傷ついたよね。
でも私はいつでもあなたの味方だよ。あなたは悪くないよ・・・」
等々。
→もしそれでも「子供」の部分が塞ぎこんでる様でしたら、
あなたの中の(論理的な)「大人」の部分からも助言してあげましょう。
例:「君はBさんだけでなく、Cさんの事も好きじゃないよね。
好きな相手から嫌われるのは辛いけど、
嫌いな相手から嫌われたとしたら、
嫌いな相手に余計な気を使わなくもよくなるんじゃない?
だとすれば手間が省けた訳だ。
それに、君は2人とも好きじゃないのに、
相手にはそれを許さないとしたら不公平じゃない?
もしそう感じるなら、相手が君を嫌うことも
許してあげないといけないんじゃない?
さらに君が断った場面を第三者として見ていたら、
どう感じる?君がわがままだと思うのか?
それともBさんが自分勝手だと思うのか?
どっちだろうか?」
等々。
次回は、
「好きな相手との距離を近づける」為の実行の仕方
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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