コラム/2020-08-28
やる気を出す方法⑤行動パターンを打ち破る(2)
<前回からの続き>
前回、
「やらなきゃいけない事をやる」習慣が身についていない場合は
脳が行動の変化に対して抵抗を起こす可能性があり、
その抵抗を減らしてゆく為には、
脳をうまくだましてゆく必要があると思う、
とお書きしました。
今回は、
その「脳のだまし方」についてのポイントをお書きしたいと思います。
①脳が行動の変化を見逃してくれる様な「ごくごく小さな変化」から始める
・まず参考書は開かずに5分間だけ机に座る習慣を着ける
・その時間を10分→15分→20分と少しずつ毎日増やしてゆく
・30分座れる様になれば、参考書を兎に角開く→1ページだけ目を通す
→2ページ目を通す→3ページ・・・と毎日少しずつ増やしてゆく
等々。
②やる気や興味がある様に見せかける
・目を大きく見開いて口角を上げる
・参考書を撫でたり、頬ずりをする
・背筋を伸ばして前かがみになって参考書に顔を近づける
・興味がある教科の興味があるページを開き、
笑顔で「これ、面白い!」と明るい声でつぶやく
・参考書の重要だと思われるポイントに(覚えようとはせずに)
色とりどりのマーカーでアンダーラインや波線・二重線を引き、
綺麗に飾ってゆく
等々。
→何故、
「やる気がある様に見せかけるとやる気が出るのか?」
と言うと、
ある学者が「分離脳」と言われる、右脳半球と左脳半球をつなぐ「脳梁」
という部分が切断されてしまった患者に対して、
右脳半球に「歩け」という命令を出して、歩き始めた患者に
「何故歩いてるの?」と問うと、
「水を飲みに行くつもりでした」と、左脳半球はその行動の理由を
でっちあげて、正当化しようとする事が観察されました。
この事からも、
左脳半球は体の活動や行為・変化を観察し、
起こった事に首尾一貫した物語をあてがうといった「解説者」の役割
を果たしていると考えられる様になりました。
という事は例えば
「背筋を伸ばして前かがみになって参考書に顔を近づける」
といった行為を行ったとしたら、
「今から勉強をしたいからそうしてるんだ」と左脳半球は解釈し、
「やる気」が出てしまうと考えられます。
因みに遥か昔私が大学受験勉強の時に採っていた方法は上記の中に含まれます。
それでも30分座っているのが苦痛でしたので、5分座って集中して覚え、
残りの20~30分は参考書に集中したまま家中を歩き回りながら覚えて、
5分休憩で母や妹と楽しい会話をしたり、好きなおやつを食べたり・・・
のサイクルでしたので、
親からは「全然勉強してない」と思われていた様です(笑)。
以上、
「やる気を引き出す方法」を色々と書いて来ましたが、
十人十色で、ご自分に合った方法を採られる事が肝要だと思います。
※どうしても一人で難しい場合は、お気軽にご相談下さい。
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