コラム/2020-09-09
怒りを止められない人へ⑤
<前回からの続き>
前回と前々回で、
「怒りを自分や周りの人が幸せになる方向へ使っている人」
と
「怒りをコントロールできずに困ってる人」
との違いは、
①「明確な目標・方向性」
②「それが結果として危機を避け、安心を得られたり、
喜びや達成感といった快感を得られるものか否か?」
③「そこに至る明確な手段」
④「それに向けての実行」
といった4つのポイントを有しているか?否か?
の違いではないかという仮説をお書きしました。
もしそうであるなら、
「怒りで困ってる人」はそれら4つのポイントを意識する事が必要
であると思います。
以下、その為の具体的な方法をお書きしたいと思います。
まず紙と鉛筆を用意して頂いて、
自分に質問をしてゆき、その答えを書き込んでゆきましょう。
①「私はこの人(或いは自分)に怒りをぶつける事で
何を得ようとしているのだろうか?
この人との関係性がどうなって欲しいと思ってるのか?」
②「今までのやり方でそれら(得たいものや好ましい関係性)
を得らたのだろうか?
今後もそのやり方で得られるのだろうか?」
③「もし、今までのやり方がうまく行ってないとすれば
このままだと最悪どんな事になるだろうか?」
④「もしそうなってしまったら、どんな気持ちになるだろうか?」
⑤「逆に、もしそれら(得たいものや好ましい関係性)が得られた
としたら、どんな気持ちになるだろうか?」
⑥「では、その最悪の事態を避ける為に、今までと違う方法として
どんな事なら実行できそうか?
今まで怒ったけれども、その怒りをぶつけずに済んだ
場面で覚えてる場面は?」
(思い浮かんだ今までと違う方法をできる限り沢山書き出す)
⑦その中で実行のし易さ+有効性を評価し、優先順位をつけてゆく
⑧(もし配偶者や子供等、相手に協力してもらえるのであれば)
「怒りのコントロールの練習をするので、
一日一回はわざと怒らせてね!」
と伝えておく
※自分に対する怒りの場合も、同様にわざと自分を怒らせる思考
を用意し、それに対してテストしてみましょう
⑨「①」~「⑧」の準備が整ったら、
それを毎日少しずつ実行してゆき、
「どの方法が効果があったか?」を評価し、
細かい修正を加えながら効果があった方法を続けてゆく
次回は、この「①」~「⑨」について
具体的な例でご説明したいと思います。
<次回へ続く>
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