コラム/2020-09-11
怒りを止められない人へ⑥
<前回からの続き>
今回は、
前回お書きした
「怒りで困ってる人」が、4つのポイントを意識する為の
具体的な方法「①」~「⑨」を例を挙げて説明したいと思います。
(前回お書きした様に、以下の「①」~「⑨」の
質問を自分にしてゆき、その答えを書き込んでゆきます)
<具体例=夫に怒りをぶつけてしまい、それを止められない妻>
①「私はこの人(或いは自分)に怒りをぶつける事で
何を得ようとしているのだろうか?
この人との関係性がどうなって欲しいと思ってるのか?」
→(妻)「私の気持ちをわかって欲しい!」
「もっとお互いが寄り添い合って、仲の良い夫婦になりたい」
②「今までのやり方でそれら(得たいものや好ましい関係性)
を得らたのだろうか?
今後もそのやり方で得られるのだろうか?」
→(妻)「否、いつも同じ事の繰り返しで、
喧嘩の後はお互い2、3日口をきかなくなる」
「恐らく、もっと冷え切った関係になると思う」
③「もし、今までのやり方がうまく行ってないとすれば
このままだと最悪どんな事になるだろうか?」
→(妻)「前にも夫は3日間、家に帰って来なかったので、
最悪、別居→離婚になるかも知れない・・・」
④「もしそうなってしまったら、どんな気持ちになるだろうか?」
→(妻)「悲しくて辛くて・・・生きていても仕方がないと思うかも?」
⑤「逆に、もしそれら(得たいものや好ましい関係性)が得られたとしたら、
どんな気持ちになるだろうか?」
→(妻)「嬉しい!、幸せ!・・・そして安心感や満ち足りてるのを
感じると思う」
⑥「では、その最悪の事態を避ける為に、今までと違う方法として
どんな事なら実行できそうか?
今まで怒ったけれども、その怒りをぶつけずに済んだ
場面で覚えてる場面は?」
(思い浮かんだ今までと違う方法をできる限り沢山書き出す)
→(妻) 「以前、怒りをぶつけずに済んだのは・・・・
A.週末に二人でイベントへ行くのが楽しみで、
それを台無しにしたくなくて怒りを出さなかった
事があったっけ。それと・・・
B.ふいにまだ付き合っていた頃に、この人と
一緒にいられるだけで幸せと感じてたのに、
と思ったら、悲しくなって怒にならなかった。」
「それと他には・・・あっ、そうだ!私が怒っても
言い返して来たり、他人事みたいに目を背ける夫
の様子を見ると、余計に腹が立って来る。じゃあ、
C.夫に腹を立てそうになったら、自室へ行って、
私の言いたい事や要求を敢えてLINEで送り、
その日はLINEでのやり取りにする、もいいかも。
そして私の本当の望みの、
D.”私の気持ちをわかって欲しい!”
”もっとお互いが寄り添い合って、仲の良い夫婦になりたい”
をどんどん言葉にしていこう!加えて、まず私が彼の気持ち
をわかろうとしたり、中の良い夫婦になる為の努力を私から
始めてみよう」
⑦その中で実行のし易さ+有効性を評価し、
優先順位をつけて、実行できる形を考える
→(妻) 「Aは毎週イベントに行くのは・・・・。
Bは偶然ふいにそんな気持ちになったから・・・
CとDならできるかな?」
「じゃあ、C→D→B→Aの順かな?」
「CとDは、そのまま実行できそうだし・・・
Bは、付き合った頃の気持ちを思い出せる様に、
当時の二人の写メやメールや手紙のやり取りを
毎日見返そう!
そして、当時の夫の画像に ”傍にいてくれるだけで嬉しい”
という文字を書き込んでスマホの待ち受けにし、
キレそうになった時に見る事ができるようにしよう。
Aは、必ずしもイベントだけではなく、
毎週末に私が待ち遠しくなるような、
例えば、二人で食事や映画に行く、ペットショップへ
ペットを見に行く、雑貨屋へ買い物へ行く・・・
等の予定を二人で話して組んでいこう!」
⑧(もし配偶者や子供等、相手に協力してもらえるのであれば)
「怒りのコントロールの練習をするので、
一日一回は、わざと怒らせてね!」と伝えておく
※自分に対する怒りの場合も、同様にわざと自分を怒らせる思考
を用意し、それに対してテストしてみましょう
→(妻) 「今晩夫に伝えて、明日から実行してみよう」
⑨「①」~「⑧」の準備が整ったら、それを毎日少しずつ実行してゆき、
「どの方法が効果があったか?」を評価し、細かい修正を加えながら
効果があった方法を続けてゆく
→(妻) 「Cは、LINEでやり取りしているうちに腹が立ってきて、
結局夫の部屋へ入ってキレてしまった・・・。
これからはLINEの文末に”大好きだよ”
という一言をお互い入れてみようかな?
Dは、なんか私ばっかり努力してるみたいで
損してる感じ・・・。
じゃあ、一日毎に努力する側を交代するのを夫に提案してみよう。
BとAは今のところうまく行ってるので、
そのまま続けてみよう。」
以上、今回まで「怒りを止められない人」に向けてお書きして来ましたが、
お一人では難しい場合はお気軽にご連絡下さい。
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