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コラム/2021-05-26

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劣等感と摂食障害(拒食・過食)

<前回からの続き>

前回、

「刺激を求める傾向が強い人にとっては、退屈が苦痛になる」


「刺激を求める傾向が強い人(=”ドーパミンシステム”+
”(ノル)アドレナリンシステム”優位型)は、
「劣等感」や「怒り」、「不安」を作り出してでも、
そのシステムを作動しようとする傾向があるのではないか?

といった、私の推測をお書きしました。

そして、
その結果としてメンタル不調に陥ってしまう事さえあるのではないか?
と想像します。


今回からは、そういった傾向がある人が陥り易いメンタル不調(疾患)
のメカニズムとそこから脱するヒントをお書きしてゆきたいと思います。

今回はまず「(過食・拒食等の)摂食障害について
(刺激を求める傾向の強い)架空のA子さんを例にお書きしたいと思います。

※勿論、摂食障害の原因は様々だと思いますので、
 悩んでおられる全ての人に当てはまるとは限りません

「コロナで部活も少なくなったし、友人と遊びにも行けない・・・
  あ~、何か面白い事無いかなあ?」


→この段階でA子さんは刺激(=欲求)が満たされる事が減って、
 言わば「退屈」している状態だと思われます。

「このモデルさんはスラっとしていて素敵だなあ~。
 それに比べて私は綺麗でもないし、太ってるし・・・」

 「最近、コロナで家に居る事が増えたせいか、食べ過ぎて
  5㎏も太っちゃった。学校やバイト先で何か言われるのは嫌だなあ~」


→この段階では、他者から友情や愛情を得られないのでは?
 という「社会的欲求」が満たされなくなる不安
 他者から認められたり、尊重・尊敬されなくなるのでは?
 という「承認欲求」が満たされなくなる不安を感じている
 のではないでしょうか?

 そうして、
 他人と比べて自分(のある部分)が劣ってる、といった「劣等感」
 が作り出され「(ノル)アドレナリンシステム」が作動し、
 「不安」や「恐怖」、「焦燥感」といった不快感情が生み出される
 と考えられます。

「私も、このモデルさんみたいに痩せたいなあ~」

 「痩せてスタイルがよくなれば、みんなもビックリするだろうなあ~」

 「そして、素敵な彼氏ができたりして・・・」


→この段階ではそれらの欲求充足に意識が向かい
 「ドーパミンシステム」が働き、目標に向けてせっせとダイエットに励む
 でしょう。

「頑張ってダイエットに励んだお陰で、-5㎏を達成した!」

 「けど、モデルさんはもっと痩せてるし、5㎏くらいじゃ、
  誰も気づいてくれないかも知れない・・・」

 「だから、もっと痩せなきゃ!」


→この段階では、当初の目標が達成できた為に、
 「ドーパミンシステム」が停止し、
 また刺激不足(退屈)の状態に戻ったと言えるでしょう。

 だから新たに不安や劣等感を作り出して
 「(ノル)アドレナリンシステム」を起動させて、
 次の目標に向けて「ドーパミンシステム」も起動される筈です。

ここでもしA子さんが、この様なパターンを繰り返し続けると、
「ドーパミンシステム」が慢性的に活性化され続けると考えられます。

そうなると「ドーパミンシステム」の機能は徐々に低下し、
より「快」を感じにくくなるでしょう。

これを「馴化(慣れ)」と言います。


そして「馴化」が生じると、より強い「快刺激」を求める様になり、
この場合では「ダイエット(拒食)を止められない」という状態に陥る
事もあるでしょう。

これは「行為依存」とも呼べますが、
他の「ギャンブル依存」「買い物依存」「ネット・スマホ・ゲーム依存」
等も同様なメカニズムが考えられます。


また、「神経性やせ症」と呼ばれる状態になるくらい拒食を続ける、
意志が非常に強い人もいらっしゃいますが、

(以前にお書きした様に)「食欲」という「生理的欲求」は強力ですから、
多くの人は途中で「食欲」の方へドーパミンシステムが移行し、
過食してしまうと考えられます。


ところが過食し終えると、それ以上「ドーパミンシステム」が働かず、
元の「太る恐怖」による「(ノル)アドレナリンシステム」が
嘔吐や排出を促し、

「痩せて綺麗になり、認められる」といった報酬を求めての
「ドーパミンシステム」を作動させる状態に戻る

というパターンを繰り返すと思われます。(過食症・過食嘔吐)

次回は、

この考え方に基づき、「劣等感と自己愛性パーソナリティー障害」
についてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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