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コラム/2020-06

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2020/6/29 (月)

人に嫌われるのが怖いあなたへ①

「今朝挨拶したら、いつも笑顔で挨拶を返してくれる先輩のSさんが
 仏頂面でしかも低い声で”お早う”と言った・・・。

 昨日先輩に失礼な言い方をしちゃったからかな?
 きっと嫌われたんだ・・・どうしよう?」

「AさんとBさんが、私の方をチラッと見ながらひそひそ話してる・・・。

 きっと私の悪口を言ってるんだ。私、嫌われてるんだ! 
 胸がバクバクして頭が真っ白になって苦しい!」

「職場やクラスの人に一人でも嫌われたら会社や学校へは、もう行けない!」




誰だって、人に嫌われるよりは好かれたいと思います。

でも、それが極端に傾き過ぎて、苦しんでおられる方も多いです。

もしあなたが、

嫌われる事に極端に敏感で、それが故に苦しんでおられるのであれば、
そんなあなたに向けて、少しでも苦しみが和らぐようなヒント
をお書きしてゆきたいと思います。

嫌われない様に、

みんなに凄く気を使ったり、みんなが望む話題を必死で調べて勉強したり、

「(嫌われてると感じるのは)気のせいだ!」 と言い聞かせたり・・・。

逆に、

「嫌われる勇気」を読んで、それを意識したり・・・

でも、

どんなに努力しても、相変わらず「嫌われる恐怖」がぬぐえない・・・。

もしあなたがそうであるなら、もしかしたらあなたは、

「みんなから愛されたい」

「みんなを愛したい」

といった、とても大きな”愛”を求める博愛主義的な人なのかも知れません。


だとすれば、

「嫌われたらどうしよう?」

「嫌われたに違いない」

と感じる度に、

「そっか。私はみんなから愛されたいんだ!
 そして、みんなを平等に愛したいんだ!」


「Aさんからも愛されたい!Bさんからも。 Cさんからだって・・・」


「そして私はこの人も愛したい!この人も、この人だって・・・」


「私って、なんてロマンチストな博愛主義者なんだろう? ウフフ・」

と心の中で呟いてみませんか?


それでも

「嫌われる恐怖」が拭えないとすれば、それは何故なのでしょうか?


それは恐らくあなたが

「人一倍鋭い感受性(以前お書きした高性能センサー)


「類まれな共感力」


「並外れた集中力」

を持っておられるからかも知れません。


<次回へ続く>



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2020/6/26 (金)

性格改善の方法➉工夫・利用する

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


前回と前々回は、

(3)「言動を変える」事によって性格改善するヒント
についてお書きしました。




今回は

ご自分の性格を工夫・利用する事
についてお書きしたいと思います。

「高性能センサー」「強い集中力」といった特性は、
工夫・利用する事であなたの幸せを実現する大きな力になると思います。


ここで、

キーになるのが「貢献感」だと私は思います。


誰だって「私は人の役に立ってる」、「貢献してる」と感じられれば、
嬉しく思うでしょうし、自信もついてくるでしょう。

ですから、

あなたのその特性を「貢献感」を感じる方向へ工夫・利用する事ができれば
その特性を活かすことができると思います。

例えば、

前々回にお書きした
「相手への気遣い・心遣い」へベクトルを向け、
言動を変えてゆけば、自ずと貢献感を感じると思います。

或いはまた、

あなたの「高性能センサー」を使って
「事務所に来客があるから、 あそこの汚れてるところを綺麗にしといて
 気持ちよく感じてもらおう」

 と丁寧に掃除をしたり、


「お客様に美味しいお茶を淹れてあげよう」
 とお茶の入れ方を勉強し、最高の状態で お出ししたり、


「殺風景な事務所でみんなどんよりとしてるから、
 帰りに綺麗なお花を買って明日机に活けよう」

等、も良いかも知れません。

またまた私事で恐縮ですが(笑)、

私の家族はスポーツをしてるのですが、

「夏の暑い時にマスクで熱中症になったらどうしよう?」

「なるべく涼しくて息がしやすいマスクを用意してあげたい」
(=高性能?センサー)

と、ネットで半日かけて探して(=強い集中力?)
マスクをプレゼントしました。




また、

「繊細な絵を描く画家」


「心を打つ曲を書くミュージシャン」


「文章の細部にまでこだわる作家」


「セキュリティーソフトの開発者」


「警察官・消防士・警備員」


「凄くよく気が付く秘書」


等は、

「高性能センサー」と「強い集中力」
をそのまま仕事に生かしてると感じます。

我々の様な対人援助職や占い師、営業職、接客業等も

相手の微妙な顔色や声のトーン、態度等を読み取って、
相手に集中し続ける必要があると思います。

そういった意味では

「高性能センサー」や「強い集中力」を活かせる仕事だと思います。

ですから、

もしあなたがそういった特性をお持ちで、悩んでいらっしゃるとすれば、

それを向ける方向と工夫次第であなたを苦しめるものにも
あなたを幸せに導くものにもなるもので、

決して否定するものではないと私は思います。



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2020/6/24 (水)

性格改善の方法⑨言動を変える(下)

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


前回は、

(3)「言動を変える」事によって性格改善するヒント
のうちの「言(葉)」を変える事についてお書きしました。

今回は「(行)動」を変える事についてお書きしたいと思います。

「高性能センサー」「強い集中力」といった持って生まれた特性は、
ストレスが強くかかればかかるほど、より強くなると言われています。


だとすれば、前回お書きした

相手への感謝の表現や相手への気遣い・心遣いの表現でさえ、行き過ぎると
ストレスが強くなり→特性がより強くなり→よりストレスを感じる、
といった悪循環になってしまうのではないでしょうか?


何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言います。


ですから、

「(行)動」を変えるにあたっては

「自分が安心できたり、リラックスできる時間・場所」

「自分の好きな事や興味がある事に熱中できる時間」

を確保したり、増やしたりする方向で行動を変えてゆくのが良いと思います。


例えば、

・たまには資格試験の勉強を休んで、カラオケで大好きな歌を熱唱する


・仕事を早めに終えて、 趣味の絵や読書、DVD鑑賞等に時間を使う


・会社の付き合いを断って、 一人でお気に入りのカフェでまったりする


・「1時間だけ邪魔しないで!」と家族にお願いし、
 自室で音楽やYOUTUBEに集中する


・休日に美術館や自然の中へでかける等々。

コツとしては、

「何をしても誰からも文句言われない、迷惑を掛けないとすれば、
 私は何をしたいのかな?」

と自問し、

それに対する自分の中からの答えを実行するという事です。

但し、

「行動を変える」事には抵抗が働くと思いますので、
できる事から少しずつ行われるのが良いと思います。

<次回へ続く>



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2020/6/22 (月)

性格改善の方法⑧言動を変える(上)

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


前回までは、

(2)の「ベクトルを変える」事によって性格改善する方法
をお書きしました。

今回からは

(3)「言動を変える」事によって性格改善するヒント
をお書きしたいと思います。




今回はまず「(葉)」を変える事から。


(2)の「ベクトルを変える」事のうち、

「(A)センサーの向きを変える」事に慣れて来ると、
自ずと喜びや相手に対する感謝が湧いてくると思います。


例えば、

「課長に褒められた。」→(嬉しい!)


「Bさんから昼食に誘われた(受け入れられた)」→(嬉しい!有難い!)


「主任から”無理しないでね”と声をかけられた」→(嬉しい!、有難い!)


「出来上がった書類を持って行ったら、 課長が”ニコッ”と微笑んで
”有難う”と言ってくれた(認められた)」→(嬉しい!)

そしてそう感じた場面では、思い切って喜びや感謝を表現してみませんか?

例「「課長に褒められた。」

「お褒め頂いて嬉しいです。有難うございました」

「Bさんから昼食に誘われた(受け入れられた)」

「誘ってくれて有難う!お陰で楽しかったわ!」

「主任から”無理しないでね”と声をかけられた」

「お心遣い有難うございます。嬉しいです」

「出来上がった書類を持って行ったら、 課長が”ニコッ”と微笑んで
”有難う”と言ってくれた(認められた)」

「こちらこそ、有難うございます!」


等々。

そしてこれからは

「今日一日、感謝を沢山表現しよう」
と決めて、なるべくたくさんの人に感謝を伝え、

もしできるのであれば、一日の中で
感謝を表現した回数をカウントしてみて、

「今日は10回だったから、明日は11回を目指そう」
等と目標を作ってみるのも良いかと思います。

(※この事に”集中”する事は、結果として「センサーの向きを変える」
 =ベクトルの向きを変える事にも繋がります)

同様に、

「(B)センサーの取付け場所を変える」事にも慣れて来ると、
相手への気遣い・心遣いが生まれてくると思います。


そして、

その気遣いや心遣いを言葉にして相手に伝えてみるのも良いと思います。

例えば、

(今日は課長の”イライラセンサー”が強く働いてる。
 お家で何かあったのかなあ?それとも仕事への責任感で
 一杯一杯になってるのかな?)

→「課長、お忙しそうですが、何かお手伝い差し上げる事があれば
  遠慮なく仰って下さい」

(Cさんは私と似ていて、高性能センサーを持ってそう。
 課長に言われて凄く落ち込んでるよなあ~何か励ましてあげたいな。)

→「さっきの課長の言い方はちょっときつかったよね。
  課長も仕事でテンパってるみたいだから・・・・
  私はCさんと同じようなミスはしょっちゅうしちゃうし、
  だからよく課長のストレスのはけ口に利用されちゃうの(笑)
  ストレスのはけ口にされて凹んだ時はいつでも言ってね。」

等々。

そして同様に

「今日一日、気遣い・心遣い謝を沢山表現しよう」と決めて、

なるべくたくさんの人にそれを伝え、
表現した回数をカウントしてみるのも良いと思います。

「今日は10回だったから、明日は11回を目指そう」
等と目標を作ってみるのも良いかと思います。

(※この事に”集中”する事は、結果として「センサーの取付け場所を変える」
 =ベクトルの向きを変える事にも繋がります)


    
次回は、

「言動を変える」の「(行)」についてお書きしたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/6/19 (金)

性格改善の方法⑦ベクトルを変える(下)

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>

前回は、

(2)の「ベクトルを変える」事によって性格改善する方法のうち、

(A)センサーの向きを変える、についてお書きしました。

今回は、

(B)センサーの取付け場所を変える

についてお書きしたいと思います。




皆さんは
「センサーの取付け場所を変える」

と言われても、
ピンと来ないかも知れませんが、

例えば前述のA子さんの場合、

センサーの取付位置は「自分側」になっています。


即ち、

「”私が”怒られる恐怖・危険」


「”自分が”見捨てられる恐怖・危険」


「”私が”嫌われる恐怖・危険」


「”自分が”否定される恐怖・危険」


と、全て”自分”を見張っている訳です。

そして、

「自分」を見張り続けると

誰だって苦しくなり、行き詰ってしまうでしょう。


だとすれば、

その高性能センサーを
課長や後輩のBさん、同僚のCさんなど、

あなたの周りの人に付けたと想像して過ごしてみませんか?


そして、

その人達のセンサーが反応する様子を観察してみるのも
良いと思います。

例えば、

「今日は課長の”イライラセンサー”が強く働いてる。

 お家で何かあったのかなあ?それとも仕事への責任感で
 一杯一杯になってるのかな?」


「Bさんのセンサーは感度が低いのかなあ?
 課長に叱られても平気な顔してるよなあ」


「Cさんは私と似ていて、高性能センサーを持ってそう。
 課長に言われて凄く落ち込んでるよなあ~
 何か励ましてあげたいな。」


「Dさんのセンサーも感度は余り高くなさそう。
 隠れてネットを見てサボってるけど、仕事大丈夫なのかなあ?」

等々。

この様に、

センサーの取付け場所を変える事ができれば、
「自分へ意識が集中する」事による”行き詰り”から逃れられ、

また、”相手”に対する分析が行われ、
より客観的な視野が得られると思います。

しかも、

次にお書きする「言動を変えるヒント」にも繋がってゆくでしょう。

<次回へ続く>



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2020/6/17 (水)

性格改善の方法⑥ベクトルを変える(中)

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


今回は前回お約束した通り、


(2)の「ベクトルを変える」事によって性格改善する方法のうちの、

(A)センサーの向きを変える方法
についてお書きしたいと思います。




<(A)センサーの向きを変える>


前述のA子さんの例でのセンサーの向きは、

「怒られる恐怖・危険」

「見捨てられる恐怖・危険」

「嫌われる恐怖・危険」

「否定される恐怖・危険」

に照準(ベクトル)を合わせている訳です。


それを逆の方向へ照準を合わせる様に持ってゆきます。


例えば、

「怒られる」「褒められる」

「見捨てられる」「受け入れられる」

「嫌われる」「好かれる」,「親しみを持たれる」

「否定される」「肯定される」「認められる」

等々。

とは言え、

センサーは元々ネガティブな方向に照準が合う様に設計されてる訳ですから、
そんな簡単にできるものではありません。


ですから、

中々そうできなくても、くれぐれも自己否定されないように。


そしてここで生きてくるのが、あなたの「類まれな集中力」です。

即ち、一度センサーの照準を合わせたものについては24時間体制で、
どんな細かくても全て反応する様にできていると思います。


私の例で恐縮ですが、

私自身のセンサーは「不安や恐怖」に向いてるのに加えて、
「興味がある事、快を感じる事」の方向に強く照準が合っています。


ですから、

「興味がない事、不快を感じる事」である片付けや事務処理(勉強も(笑))
に照準を合わせるのは今でも簡単なものではありません。


そういった
「興味が無く、不快を感じる」けれどもしなくてはいけない事
に照準を合わせる場合は、

「これをしないとこうなってしまうよ!」
という「不安や恐怖」を最大限に活用し、

半ば無理やりに逆の方向に照準を合わせます。
(例えば片づけたり、事務処理の方向へ)


ところが、
”力技”で一旦照準を合わせてしまえば、
持ち前の集中力で結構片付けや事務処理に
夢中になってしまったりします。(短時間ですが(笑))


つまり、
「センサーの向きを変える」方法としては


①今のセンサーの方向のままだと
 最悪どうなってしまうか?を書き出してみる

(例:「このままだとう鬱になって会社を辞めてしまうかも。
    そうしてどんな職場でも務まらず、一生ビクビクしたまま
    安心とか幸せは手に入らないだろう。

    死ぬ時には”私の人生一体何だったんだろう?”
    と後悔でまた自分を責めてしまいそう」等)


②無理やりでもセンサーの向きを変える決意をし、ノートを用意します


③ノートに例えば、

「褒められた」と感じた場面、

「受け入れられた」と感じた場面、

「親しみを持たれてる」と感じた場面、

「肯定される」「認められる」場面

を、各項目ごとに思い出して箇条書きで書き出してみます。


④日々実行する事としては、

 そのセンサーに引っ掛かった出来事を
 スマホやメモ帳に逐一書き込んでゆく

 (例:「さっき(9時50分)課長に褒められた。」

    「今日の昼、Bさんから昼食に誘われた(受け入れられた)」

    「今(13時45分)、主任から”無理しないでね”
     と声をかけられた(親しみ)」

    「夕方(16時頃)に出来上がった書類を持って行ったら、
     課長が”ニコッ”と微笑んで”有難う”と言ってくれた(認められた)」
    等々。


⑤お家に帰ってから、その日メモした「新しいセンサー」に引っ掛かった
 出来事を項目分けして、ノートの各項目の所に書き足してゆきます。

それを続ければ、きっとセンサーのベクトルは
そこに固定されてゆくでしょう。


※ただし、照準を合わせる迄が大変だと思いますし、
 面倒くさくて書かなかった日も出てくる事でしょう。

 でも、そんな自分も決して否定しないで頂きたいと思います。

そしてもし、一人で難しければいつでもご相談下さい。


 
<次回へ続く>



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2020/6/15 (月)

性格改善の方法⑤ベクトルを変える(上)

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


今回からは、

(2)の「ベクトルを変える」事によって性格改善する方法
をお書きしたいと思います。




例えばあなたが

先に挙げたA子さんと同じような
「高性能センサー(鋭い感受性)

「強い集中力」
を持っていて、A子さんと同様の悩みを持っているとします。


以前お書きした様に、

この「高性能センサー」のベクトルは、

デフォルトとして、不安や恐怖、危険といった
所謂「ネガティブ」な方向を向いてるはずです。


何故なら、

センサーの役割は
「不安・恐怖から身を守る」
「危険が迫ってる事への警告」ですから。


そして元来「ネガティブ」な方向へ向いている「高性能センサー」を

類まれな「強い集中力」を持って、
四六時中ベクトルの向きがブレない様に保ち続けている
と言えると思います。




例えばA子さんを例にしてこの事を説明してみます。


(A子さんの例)

「課長の目は、笑っていなかったし、語気も強く感じた。・・・。
 また怒られたらどうしよう?」

怒られる恐怖・危険を警告してくれている


 「もう、私なんて必要ないと思われるかな?
  課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・」

見捨てられる恐怖・危険を警告


「Bさんも他の人も忙しいのに頼ってしまったら、
 迷惑かけちゃって、みんな私の事を鬱陶しいと思って
 嫌うだろうなあ・・・」

嫌われる恐怖・危険を警告


「あの時のBさんの笑顔の中に私を蔑むものを感じた。
 きっとみんな私の事を”できない奴”と思ってるんだわ・・・」

否定される恐怖・危険を警告


※注:但しこの「自分はできない」「自分はダメだ」
   といった”自己否定”に身を置く事によって、
   それ以上傷つかない様に身を守る為に
   センサーが働く人もいらっしゃると思います。

いずれにしても、

この「ベクトル」の向きを変えるとはどういう事なのでしょうか?


私が思うに、

このベクトルの変え方としては、

(A)センサーの向きを変える


(B)センサーの取付け場所を変える

という2つの方法があると思います。




次回はまず(A)センサーの向きを変える
につてお書きします。



<次回へ続く>



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2020/6/12 (金)

性格改善の方法④捉え方や考え方を変える

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~


<前回からの続き>

今回からはいよいよ、

(変えられる部分の)性格を変える為の具体策
をお書きしたいと思います。

性格を変える為のポイントとしては、

前回お書きした様に

(1)感じ方・捉え方や考え方を変える


(2)言動を変える


(3)ベクトルを変える


(4)工夫・利用する

の4つが挙げられると思います。

今回も引き続きA子さんを例にして、

(1)の出来事に対する「捉え方や考え方を変える方法」
をお書きしたいと思います。




例えば、

A子さんが2回目のミスを課長に注意された場面で、


「あ~課長にまた怒られてしまった。
 2回目に怒られた時、課長の目は笑っていなかったし語気も強く感じた。

 ”きっと課長は私の事をダメな奴だと思ってるに違いない・・・。”

 また怒られたらどうしよう?

 ”もう、私なんて必要ないと思われるかな?”

 ”課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・”」

と感じていました。

ここであなたが、

A子さんと同じ様な「高性能センサー(鋭い感受性)」と「強い集中力
を持っているとすれば、A子さんの事をどう思いますか?

(あなたとA子さんは同僚の親友で、性格や周りの環境、
 仕事ぶり等が全く同じだとします)


もしあなたがA子さんから相談を受けたとすれば、

落ち込んで苦しんでいるA子さんに何て言ってあげるでしょうか?

ーまず
「課長の目は笑っていなかったし、語気も強く感じた」
 という部分については、

「大丈夫よ!気にしすぎよ」
 等とは言わないんじゃないでしょうか?


 そうではなくて、

  「わかるわかる!私もそう感じるわ」

  と共感できるのではないでしょうか?

 そこは、
 持って生まれた「変えられない部分」だと感じるからです。

次に、
 
「”きっと課長は私の事をダメな奴だと思ってるに違いない・・・。”

 また怒られたらどうしよう?

 ”もう、私なんて必要ないと思われるかな?”

 ”課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・”」

の部分はどう感じますか?


そして、

常日頃からA子さんの仕事ぶりを見ているあなたは
何て言ってあげるでしょうか?


まさか
「きっと課長はA子の事をダメな奴だと思ってるわ・・・」

等とは言わないと思います。


恐らく、
「そんな事無いわよ!私から見て、課長はA子の事を信頼してるし、
     必要としてると思うわ!・・・」

等と言ってあげるのではないでしょうか?

でもあなたのその言葉に対してA子さんが、

「何でそんな事わかるの?・・・気休めはやめて!」

と言い返してきたとすれば、

あなたはどう言ってあげたいですか? 


 
 そうですね、

  A子さんが納得する様な証拠が必要ですので、
  それを探して言ってあげるのではないでしょうか?


例えば

 「私から見て課長は重要な仕事はA子に振って、
  簡単な仕事は(後輩の)Bさんに振ってるわ。

  それってA子を信頼してるからじゃないの?」

 「それに課長は”君らしくない”って言ってたよね。

  それって、A子は仕事ができる人だっていう前提を課長が持ってる
  って事じゃない?」

 「私なんかもっとミスしてるし仕事も遅いし、
  必要ないと思われるとすれば、私の方かも?(笑)」   
   
等と言ってあげるかも知れませんね。




この様に、

「捉え方や考え方」を変える方法としては、

あなたと全く同じ性格・考え方、状況にいる人を想定する
(仮に同僚で親友のA子さんとします)


②あなたが今、悩んでる出来事に対して

 感じてる事や自動的に出て来る考え不安等を
 二つ折りにした紙の左半分に書き出す


③書き出した事をA子さんがあなたに訴えてきたと想像する

④そのA子さんの訴えに対して、
 あなたが言ってあげたい事を紙の右半分に書く


⑤それでもまだ納得しないA子さんの主張
 紙の左側の続きに書く


⑥A子さんが納得する様な
 あなたの主張の”証拠”となりうる事柄を
 紙の右側の続きに書く


⑦左側に書いた事と右側に書いた事をよく読んで、
 第三者として客観的にコメントを書く

 例:
  「確かに課長はあなたのミスにイライラしたかもしれない。

   けれども、それであなたへの信頼を無くすことはないんじゃないの?

   少なくともこの忙しい時にあなたを”必要ない”などとは
   思わないんじゃないかしら?」

等々。


⑧その紙の右側と「客観的なコメント」を携行し、
 右側の考えが出てきた時にはすぐに取り出して読むこと




これは、

あくまで「捉え方や考え方を変える」為の一つの方法ですので、
難しい場合はご相談下さい。


<次回へ続く>



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2020/6/10 (水)

性格改善の方法③性格の変えどころ

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~


<前回からの続き>


「性格改善」の手順として前回までに、

①自分の性格の中で
 「変えられるもの」と「変えられないもの」を区別する

②その中で「変えられないもの」を一旦受け入れる

という事をお書きしました。




今回からは

「変えられるもの」は変えてゆく

についてお書きしたいと思います。




まず、

性格を変えたい場合の「変えどころ」としては、


(1)感じ方・捉え方や考え方を変える


(2)言動を変える


(3)ベクトルを変える


(4)工夫・利用する

の4つが挙げられると思います。

そして一つ一つについて、詳しくお書きしてゆきたいと思います。




※今回からは分かり易くする為に
 「A子さん」という架空の人物を例にさせて頂きます。




A子さんは、

24歳で中堅商社で事務職をしている入社3年目のOLです。


「真面目で責任感が強く、良く気が付く」

と、彼女の社内評価は上々でした。


ある年度末、

仕事が忙しくてA子さんは残業したり、仕事を持ち帰ったりで、
大好きなジムに行く暇も無い状態でした。


そんなある日、

上司から
「A子さん、あの伝票処理間違ってたよ」
と言われ、

A子さんは真っ青になり、

「課長、す、すみません!二度と間違えない様に気をつけます」

と答え、必死でやり直しました。


でもその3日後にも

「あそこがまた間違ってたよ。君らしくないなあ」
と上司に指摘され、

涙が溢れそうになると同時に酷く落ち込んでしまいました。


その時のA子さんの出来事への「捉え方・考え方」
が以下のものだったとします。




<A子さんの捉え方・考え方>


「あ~課長にまた怒られてしまった。

 2回目に怒られた時、課長の目は笑っていなかったし、
 語気も強く感じた。

 きっと課長は私の事をダメな奴だと思ってるに違いない・・・。

 また怒られたらどうしよう?

 もう、私なんて必要ないと思われるかな?

 課長に見捨てられ無い様に、もっと頑張らなきゃ・・・」

そしてA子さんは、さらに残業や持ち帰りを増やし、
休日も仕事の事で頭が一杯になりました。


やがてA子さんは朝起きるのが辛くなり、食欲も落ち、

昼食時ももって来たお握りを食べながら、
険しい顔で一人黙々と仕事をする様になりました。


そんなA子さんの様子を見かねた上司が

「あんまり無理したらダメだよ。仕事を独りで抱え込まずに、
 無理だったら、Bさん(A子さんの後輩)やほかの人に廻したらどう?」

と声をかけました。


A子さんは

「課長は、私の能力の無さをわかってるんだ・・・

 Bさんも他の人も忙しいのに、頼ってしまったら迷惑かけちゃって、
 みんな私の事を鬱陶しいと思って、嫌うだろうなあ・・・

 そうなったら私はもう此処にはいられない」


「それにBさんまでもが”先輩、大丈夫ですか?
 私はまだ余裕があるんで手伝いましょうか?”
 と言ってきた。

 あの時のBさんの笑顔の中に私を蔑むものを感じた。

 きっとみんな私の事を”できない奴”と思ってるんだわ・・・

と感じてしまい、
ついに会社へ行けなくなってしまいました。


ここまで、

架空の「A子さん」を例にしてお書きしましたが、

皆さんは「A子さん」の
「変えられない部分」(遺伝的な気質や傾向)

「変えられる部分」(捉え方や考え方)
に気が付かれましたでしょうか?




そうですね!

人の顔色や言動を繊細なまでに読み取る「感受性の鋭さ」(高性能センサー)

その意味を妄想レベルにまで拡大しそれに集中し続け、
頑固なまでに自分のやり方を変えない「強い集中力」

という部分は恐らく持って生まれた変えられない部分だと思いますが、

アンダーラインの部分は
”捉え方や考え方”「変えられる部分」だと思います。




次回は引き続き「A子さん」のこの例を使って、

「性格を変える」為の具体策をお伝えしたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/6/8 (月)

性格改善の方法②性格を受け入れる

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~


<前回からの続き>  

  
前回、ご自分の性格の中で

「変えられない部分(変えにくい部分)」
一旦受け入れる事が大切だとお書きしました。

例えばあなたがいつも

「”こうなってしまったらどうしよう?”、
 ”あんな事が起きたらどうしよう?”

 と次から次へと不安が湧いてきて苦しい。

 彼氏や友人からも”もっとポジティブになれ!”
 と言われるけど、それができない自分はダメだ」

と悩んでいるとします。

大阪弁で言うと、
所謂「心配しぃ~」と言われる人ですね。


こういった場合の「変えられない部分」は、

恐らく「感受性の鋭さ」「集中力の強さ」だと思われます。


というのは、

持って生まれた気質・傾向として「感受性が鋭い」方は、
言ってみれば「鋭いセンサー」を持っているといえるでしょう。

そもそも「センサー」の役割とは何でしょうか?


例えば、

侵入者を検知する赤外線センサー、

火災の危険を警告する、

火災警報器やガスコンロのセンサー・・・


こういったセンサーは、
「危険を察知して安全を守る」為の用途に使われる事が多いと思います。


不安や心配も本来は、

「危険を察知して身の安全を守る」
という意味があります。


そして、
この「センサー」が鋭い人は、不安や心配に敏感な人が多いです。

(ですから、すぐびっくりしたりする人も多いです
 =大阪弁で言うと「ビビり」と言われますが・・・)

もしあなたが、
そういった「高性能のセンサー」を持って生まれたとすれば、

24時間不安を抱えながら、危険に備えている「火災報知器のセンサー」
の事をどう思いますか?


また火災報知器に向かって、
「何をいつもビクビクしてんの? 火事になんてならないよ!
 もっと楽しい事考えたら?」

と言ってる人の事をどう思いますか?


あなたは、

「滅多な事では火事なんて起こらないからもっと気楽に楽しもうよ!」
 とコンセントを抜くでしょうか?


確かに
「高性能のセンサー」を持ってるが故に
不安に巻きこまれて苦しんでおられる方も多いと思います。

一方、

「このままでは自分の思った通りの結果を出せない」
と、
人一倍ストイックに練習を続けてる一流アスリートや、

「このままでは地球環境に危機が訪れる」
と、
環境問題に真剣に取り組んでる人もいるでしょう。


つまり、

「高性能のセンサー」「集中力の強さ」を持ってるが故に

他人ができない様な努力を重ねたり
他人が気づかない様なデリケートな問題に気づいたりもできる訳です。


そして、

この気質・傾向は多くの場合は遺伝と考えられます。


だとすれば、あなたのせいでも何でもないと言えるでしょう。


しかも、
こういった気質・傾向が脈々と遺伝し、受け継がれているという事は、

人間という”種”を絶やさない為の大きな働きを担ってるのでは?
と、私は考えたりもします。


ですから、

その「高性能センサー」「強い集中力」は、
あなたの性格の「変えられない(変える必要のない)部分」
として一旦受け入れてみませんか?

(だって”遺伝”ですから・・・)


ただ、

「そうは言っても不安が次から次へと襲ってきて苦しいから、何とかしたい」
ですよね。


その為には、

(まず「変えられない部分」を受け入れた上で)

変えられる部分を変えてゆく必要があります。


それでは、

次回からは
自分の性格の中で「変えられるもの」を変える方法
をお書きしてゆきたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/6/5 (金)

性格改善の方法①”性格”を区別する

~自分の中の変えられるものと変えられないもの~

<前回からの続き>


前回は、

今の自分の”性格”のせいで今現在行き詰ってる方は、


①自分の性格の中で
 「変えられるもの」と「変えられないもの」を区別する事

が最初に来る、という事をお書きしました。




それでは、

一体それをどうやって区別すれば良いのでしょうか?




まず、

性格の中で「変えられない部分」は、

(主に遺伝的な)気質・傾向であって、物心ついた頃からそうだった

と感じられる部分です。




例えば、

 「幼い頃から色んな事をくよくよ悩んでいた」


 「昔から怖がりだった」


 「大きな声や音が嫌だった」


 「ずっと前から傍に他人が居ると緊張してた」


 「小学校の頃から忘れ物が多かった」


 「幼稚園の頃から人見知りで、みんなの輪の中へ入っていけなかった」


 「幼い頃から親の顔色を見ていた」


 「何かに夢中になると、時間が経つのを気づかない事が多かった」


 「子供の頃から夏休みの課題やテスト勉強は一夜漬けだった」


 「先生の話してる内容が、あまり理解できなかった」


 「教室で授業を受けるのが、ずっと苦痛だった」


等々。




こういった、

「幼い頃からその性格があり」、

「変えようとしても変わらなかった部分」

「変えられない部分」である事が多いです。


これらは、

その出来事に対して「何かを考える」より前に、
「そう感じてしまう」「そう行動してしまう」
といった、

思考を挟まない感受性や行動傾向ともいえると思います。

但し、

一見「持って生まれた気質・傾向」に思えても
そうでは無い場合もあります(=変えにくい部分)が、

まずはざっくりと区別された方が良いと思います。


※本当に変えられないか否かを検証したい方は、

 後述の「③」の方法でも変えられない場合は、
「変えられない部分」と認識する方が良いと思います。




一方、

「変えられる部分」としては、


例えば、

 「人前で話す時に、周りの目が気になって

  ”いい年をして緊張してる事に気づかれたら恥ずかしい”
  と思うと、
  心臓がバクバクして、顔が赤くなり震えてくる」

といったお悩みの場合は、

「周りの目が気になる」という部分は「持って生まれた部分」
が大きいと思われますが、

「いい年をして恥ずかしい」という思考の部分
(やそれに続く体の反応の部分も)は、

「変えられる部分」だと推測されます。

また例えば、

 「いつも同じ様なミスを繰り返し、

  ”また上司に怒られるんじゃないか?”
  ”みんな私の事をダメ人間と思ってるのでは?”

  と思うと、会社へ行けなくなった」

といったお悩みでは、

「いつも同じ様なミスを繰り返す」
という部分は「持って生まれた部分」
が大きいと思いますが、

それに続く「思ってる事」
「会社へ行けなくなった」という部分は
「変えられる部分」だと考えられます。

さらには、

 「常に刺激を求め、ギャンブルにはまってしまい
  借金を重ね、妻との関係が悪くなっている」

という例では、

「常に刺激を求める」部分は「持って生まれた部分」が大きい
と思われますが、

「ギャンブルにはまり、借金を重ね夫婦関係が悪くなってる」

という部分は「変えられる」と考えられます。




そして「変えられない部分」は、

「だってお母さんの遺伝だもの・・・もうお母さんたら!」とか、


「私のせいじゃなくて、遺伝だから仕方がないか」

等と、

一旦受け入れるという事が大切だと思います。


<次回に続く>



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2020/6/3 (水)

自分の中の変えられるものと変えられないもの



~自分の中の変えられるものと変えられないもの~




「気にし過ぎる性格を変えたい」

「怒られるのが怖くて、いつもビクビクしてる自分が情けない」

「上司が言った事を忘れてしまい、 ミスばっかりしてる私は本当にダメだ」

「自分の意見が言えなくて困っている」

「人とコミュニケーションがうまくできない自分は価値の無い人間だ」

「いつも面倒くさい事を先延ばしにしてしまい、
 楽な方に逃げてしまう自分の性格を変えたいのだけれど」・・・



「性格を変えたい」と思っていても、変える事ができずに
苦しんでおられる方も多いと思います。


ここで注意しないといけない事は、

「変えられないもの」を変えようとすれば変わらなくて苦しむでしょうし、

「変えられるもの」を変えようとしないと
行き詰りから脱する事ができなかったり、進歩・成長が望めなくなる、

という事だと思います。




私は一言で「性格」と言われるものは

「変えられないもの」(遺伝的な気質や傾向)


「変えられるもの」(感じ方・捉え方や考え方等の後天的なもの)

に分けられると考えています。




皆さんはアメリカの神学者である、ラインホルド・ニーバー
をご存じでしょうか?

彼は「ニーバーの祈り」と銘打たれた言葉を遺しています。

<ニーバーの祈り>

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。」




今回からは、

ご自分の「性格」のせいで今現在行き詰ってしまってる
様に感じておられる方に向けて、

「性格を変えるヒント」をお書きしたいと思います。




私が思うに、まず「性格を変える」為の順番としては

自分の性格の中で 「変えられるもの」と「変えられないもの」
 を区別する


その中で「変えられないもの」を一旦受け入れる


「変えられるもの」は変えてゆく


(それでもまだ苦しければ)「変えられないもの」に働きかける


(それでもまだ苦しければ)「環境を変化させる」


といった流れになると思います。


(※実際のカウンセリングでは、その方に応じて「③」~「⑤」の
  順番が変わる事もあります)




それでは、

次回からは「性格改善」の具体的な考え方とやり方
をお伝えしてゆきたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/6/1 (月)

「根拠の無い自信」が「折れない心」を作る

前回まで

「根拠の無い自信を持つと人生が楽になる」
というテーマで、


「根拠の無い自信」

「根拠の無い自他への信頼感」
の定義や

何故それが身についたのか?
(或いは身につかかなっかのか?)、

どうすれば身につける事ができるのか?

についてお書きしてきました。




うつ不安障害、トラウマによるPTSD等の様々な症状や、

所謂アダルトチルドレンの生き辛さ等、

殆どの苦しみから中々回復できない方は

「根拠の無い自信」や「根拠の無い自他への信頼感」
を今はまだ持てていないが為に

「立ち直る力」「折れない心」
といった「精神的な回復力」レジリエンス)が弱まっている
と言えると思います。




例えば
あなたが、仕事でミスをして上司に注意されたとします。


そして、

「やっぱり私は何をやってもダメだ」
(根拠の無い自信の欠如)

「きっと私の事をみんな必要のない奴だ!と思っているに違いない」
(根拠の無い他者への信頼感の欠如)

といった思いが日に日に大きくなり、
会社に行けなくなったとします。


一方、

別の人(仮にAさんとしておきます)が全く同じ状況に置かれた時に

その場では少し落ち込みましたが、
すぐに、

「ミスしちゃったけど、
 次はもっと注意すれば、今度はうまくできる筈だ」
(根拠の無い自信)

「私が上司でも、あの凡ミスは見逃さないだろうな、ハハハ・・」
(根拠の無い他者への信頼感)

等と、すぐに気持ちを切り替えられたとします。


そしてあなたは、
「うつ」とか「適応障害」と診断され、
服薬治療を始めましたが中々回復しなかったとします。


更に
「こんな私なんて誰も受け入れてくれる訳もない」
(根拠の無い他者への信頼感の欠如)

と誰にも相談せず、一人で悶々としていましたが、

思い切ってカウンセリングを受けてカウンセラーさんに聴いてもらい

「あなたはダメな人では無い」
といった肯定的なメッセージを与えられたとします。


その直後は、気持ちが少し楽になったけれども
すぐにまた元の自己否定の状態に戻ってしまったとします・・・。




ここで、
あなたと「Aさん」の違いは何でしょうか?




そうですね、
「立ち直る力」「折れない心」(レジリエンス)が高いか低いか?
という事だと思います。


そして、
「立ち直る力」「折れない心」は、お書きした様に
出来事への感じ方・捉え方(認識の仕方)によって異なってくる、
という事です。


そして、
その感じ方や捉え方の根本の枠組み(ルール)が

「根拠の無い自信」や
「根拠の無い自他への信頼感」
に基づくものか否か?

によって、この「立ち直る力」が大きく変わってくると思います。

そしてもしあなたの今の苦しみが、
この「根本の枠組み(ルール)」によるものであったとすれば、

対症療法的なものよりも
その根本を変える事が役に立つと思います。



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