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2024/4/24 (水)
何故自己中な人が増えている?のか?
<前回からの続き>
もし私が感じる通り、自己中な人が増えているとすれば、
その原因は何なのでしょうか?
今回から、その原因を推測してみます。
<自己中な人が増えている原因>
A.防衛反応
他人を「敵」とみなしたり、そこまで行かなくても、
少なくとも「安全ではない存在」「仲間ではない存在」
とみなしてしまうと、
誰しも無意識の防衛反応が働き、他人をやっつけようとしたり、
排他的になったり、関心を向けなかったり、警戒して自己防衛的になる
と思います。
そうなれば、
当然”敵である他人”に対して気配りや思いやりが生じる筈もなく、
自分を守る事に必死になると思います。
そして
恐らくそういった自己防衛的な人(=自己中)が増えているのではないか?
と感じます。
(次回、「何故防衛的な人が増えてきているのか?」の原因について言及
します)
B.過度な敏感さ
私は
「敏感さ」に焦点を当てた臨床を12年以上させて頂いておりますが、
「敏感さ」を強く有しているクライアントさんが増えてきている印象
があります。
「敏感さ」が強いと不安になり易いでしょうし、
かつ”社会構造”や”情報”が不安を助長する方向に偏っている場合は、
そういった傾向を持つ個人は益々防衛的にならざるを得ないと思います。
(「何故敏感な人が増えているのか?」の原因については後述します)
<次回へ続く>
2024/4/22 (月)
自己中な人が増えている?
「チームで仕事をやってるのに、自分の受け持ち範囲の仕事を全うせずに
放り出して”お先に失礼します”と帰っちゃう社員。
その為にチームの他のメンバーが残業して尻ぬぐいをする」
「混んでいる電車の車内で、自分のバッグを隣の席に置いて
足を投げ出してスマホをいじっている人」
ここ最近、
所謂”自己中”と思える人達が増えてきている様な気がします。
勿論、
一概に”自己中”が悪いとは言いませんが、
私もこの前、歩いている時に日傘をさした人とすれ違って、
傘の先が私の顔に当たりました。
その人も当たった感触があったはずなのに、そのまま通り過ぎてゆきました。
私自身が気にし過ぎなのかも知れませんが、
例えば混雑している駅のコンコースで人とぶつかりそうになれば
道を譲るのですが、譲られても会釈をしない人が殆どです。
或いは、
電車の二人掛けシートが空いている時に、
敢えて通路側に座る人がとても多いと感じます。
それは恐らく
「”自分”が降り易い様に」、或いは「隣に他人が座るのが嫌」
という事なのでしょうが、
昔は、後から乗ってくる人の為に窓側に座る方が多かった様に思います。
私は、
自分の事を優先する事は大切だと思いますが、
社会的な動物である人間は、他人への気配りや配慮、思いやりも大切
だと思います。
では、
もし本当に”自己中”な人が増えてきているとすれば、
その原因は何なのでしょうか?
次回はその原因を私なりの推察を基にお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/4/19 (金)
気休めと遊びで愛着障害から脱する(2)
<前回からの続き>
前々回にお書きした様に、
愛着理論では
「安定型の愛着スタイルが形成される」
⇒「探索行動ができる様になる」
⇒「人生を楽しんだり、自己成長や自己実現に向かえる」
という流れがあると考えられています。
つまり
「いかに探索行動がとれるか?」が生き辛さから脱し、
人生を実り豊かなものにできるか?のキーポイントだと言えるでしょう。
そこで今回は、
「暇潰し/遊びによる探索行動(成長/自己実現)の強化」
をお書きしたいと思います。
(前回の「気休め/気晴らしによる愛着の再形成」と並行して行いましょう)
<暇潰し/遊びによる探索行動(成長/自己実現)の強化>
※前回の「気休め/気晴らしによる愛着の再形成」の続き
⑦無意識側(幼い子供の自分)に意識側(理想の親としての自分)が
気休め/気晴らしを与える事ができれば、探索行動に誘ってみる
例:
(意識=親側)
「ちょっとは安心できた?なら今何したい?どこへ行きたい?」
(無意識=子側)
「絵を描きたい!」
(意識=親側)
「(アイスクリームを食べて気が晴れた子に)少しは元気になった様ね!
じゃあ、何したい?どこへ行きたい?」
(無意識=子側)
「友達と遊びたい」
⑧無意識側の不安や恐怖が出てきたら、
気休め/気晴らしで対処してあげながら再び探索行動に誘ってあげる
(意識=親側)
「じゃあ、誰を誘う?」
(無意識=子側)
「A子を誘いたいけど、ずっとLINEを無視してたから怖いよ!」
(意識=親側)
「”調子が悪くて返事できなくてごめんね!”ってちゃんと謝れば大丈夫
だから」
等々。
※学校や職場では探索行動ができない人や探索行動の場を持てない人は、
まず独りで楽しめる事から始めてみましょう。
(例:映画を観る、音楽を聴く、絵を描く、一人旅、ツーリング、
ソロキャンプ等)
2024/4/17 (水)
気休めと遊びで愛着障害から脱する(1)
<前回からの続き>
前々回お書きした様に、
「安定型の愛着スタイルの形成」には、
「親が安全・安心の基地、即ち
親が気休め・気晴らし・気を紛らわせてくれる存在として機能している」
事が必須であると考えられます。
ところが、
幼い頃に「安定型の愛着スタイルの形成」が成されなかった為に、
所謂”愛着障害”となり、
成人してからも苦しんでおられる方もいらっしゃいます。
ただ、
いくつになっても愛着の再形成は可能であるとも考えられます。
何故そう言えるのか?と申しますと、
愛着スタイルが親元を離れ大人になってからも人生に影響を及ぼすのは、
”今・現在”も「内的作業モデル」が働いているからだと考えられています。
そしてそれは、
幼い頃の親とのやり取りによる手続き記憶を基に、
脳の神経回路が構築されたからだとも考えられています。
加えて、
脳の神経回路は新しく作ったり、修正可能であると考えられています。
だとすれば、
脳の神経回路を安定型の愛着スタイルを基にした「モデル」に
作り替える事が可能だと言う事です。
その為にはまず、
「気休め/気晴らしによる愛着の再形成」が必要だと考えております。
<気休め/気晴らしによる愛着の再形成>
※具体的な方法は以前「愛着の再形成」でお書きしましたので、
割愛しますが、ポイントは以下の通りです
①意識(大脳皮質※主に前頭前野)と無意識(大脳辺縁系)を分ける
②意識側を「理想の親」として無意識側を「幼い子供の自分」とする
③無意識から湧き上がってくる不安や落ち込み等を意識側が俯瞰し、
巻き込まれない様にする
④「その子」の訴えを聞き、
理想の親なら何と言ってあげて、或いは何をしてあげて
気持ちを楽にさせてあげるか?(気休め/気晴らし)を考える
⑤「理想の親」として、
「幼い子供の自分」に、「気休め」「気晴らし」を与え続ける
例:「そっか・・・〇〇になるのが怖いんだね。
でも、そうなった時はママが何とかするから大丈夫だよ」
とか
「そっか、〇〇で落ち込んでるんだね・・・
一緒にお散歩に行ってアイスクリームでも食べない?」
等々。
⑥その「意識側」と「無意識側」のやり取りを常に意識して続けてゆく
※脳の神経回路を作ったり、修正するには「繰り返す事」が必要です
繰り返す事によってその回路は強化され定着しますが、それを怠ると
(不要な回路とみなされて)回路の”刈り込み”が行われるでしょう
次回は、
「暇潰し/遊びによる探索行動(成長/自己実現)の強化」
をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/4/15 (月)
愛着と探索行動
<前回からの続き>
前回お書きした様に、
(主に)親と子の間で「愛着(アタッチメント)」がきちんと形成されていれば、
親が子にとっての「安全基地」になって、
子は探索行動(友達や他者との交流や遊び/楽しみ、恋愛⇒家庭を持つ、
学習⇒仕事、等)をとる事ができます。
そして、
そういった探索行動によって自我の発達が成され、
自身の成長や自己実現が可能となってゆく訳です。
つまり、
''愛着形成がうまく成される事''(安定型の愛着スタイル)によって、
探索行動ができる様になり、自己成長や自己実現に向かえる訳です。
ところが、
幼い頃に愛着形成がうまく行かず、
「不安定型」(回避型、不安型等)の愛着スタイルになってしまった人は、
「心の安全基地」が無く、探索行動が妨げられる事も起きて来るでしょう。
では、
幼い頃に愛着がうまく形成されなかった人(所謂”愛着障害”)は
自己成長や自己実現は諦めないといけないのでしょうか?
勿論、そんな事は無いと私は考えます。
そういった
(探索行動がとれない、或いは抵抗が強く)「私は愛着障害では?」
と悩んでおられる方にとって必要な事は、
「気休めや気晴らし」を繰り返してゆき、
愛着の再形成を促す(安定型の内的作業モデルを作る)事
と
「遊びや暇つぶし、趣味等」の探索行動の割合を増やしてゆく事
だと思います。
次回からはその為のヒントをお書きしたいと思います
<次回へ続く>
2024/4/12 (金)
愛着と気休め・気晴らし
<前回からの続き>
以前にもお書きしましたが、
「愛着(アタッチメント)」はイギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した
愛着理論の中での定義で、
簡単に申しますと
「乳幼児が危機的状況に瀕したりそれを予知し恐れや不安を強く感じた時に
特定の他者(主に親)への近接(くっつく事)を通して、
不安・恐怖を鎮め、安全・安心の感覚を回復・維持しようとする傾性」
という事です。
つまり、
乳幼児の心身の不快な事柄や危機的状況に対して、
養育者(主に親)が安全・安心の基地になってあげる事が
その後の子供の発達にとって不可欠であるという事です。
この事を私なりの解釈で申し上げますと、
「親が安全・安心の基地」として機能する事は
即ち、
「親が気休め・気晴らし・気を紛らわせてくれる存在」として機能している
とも言えると思います。
だとすれば、
愛着理論から見ても、気休めや気晴らし、気を紛らわせる事は
とても大切な事だと思います。
では、
何故そこまで愛着形成が大切だと考えられているのでしょうか?
それは、
「愛着」が形成されていないと安全基地を欠いた状態になり、
いつまで経っても気が休まらず、気が晴れずに気分転換できない
という事態に陥ってしまうでしょう。
そして、
その様な状態になれば、
次回お書きする「探索行動」に取り掛かれなくなるからだと考えられます。
<次回へ続く>
2024/4/10 (水)
気休め・気を紛らわす・気晴らし・暇潰し/遊びの大切さ
<前回からの続き>
「それってただの”気休め”でしょ?」
「趣味ですか?・・・
”暇つぶし”にゲームをするくらいです」
皆さんの中でも
「気休め」や「気を紛らわす」
「気晴らし」「暇つぶし」「遊び」
という言葉に対して、
ネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
私のカウンセリングでは。
その方のお悩みを解消する具体的な方法を
ご提示差し上げるのですが、
中には
「それは単なる気休めではないでしょうか?」
と仰る方もいらっしゃいます。
勿論、
”根本解決”を望んでおられる方にとっては、
時に”気休め”と感じて、
物足りなさを感じられるのもわかります。
ただ、私は
「気休め」「気を紛らわす」「気晴らし」は
とても大切な事であると考えます。
(※後述しますが、同様に「暇つぶし」、「遊び」も
とても大切な事だと思います)
何故なら、
例えば
生まれつき「快/不快」に対してとても敏感な人は
不安も感じ易いでしょうし、落ち込み易いでしょう。
その様なタイプの人には
「不安を無くす」事や「落ち込みを無くす」事は不可能だと思います。
或いは、
そこまで敏感ではない人でも、心の奥底には
「病への不安」「死への恐怖」
「愛する存在の喪失への不安」
は誰しも持っているはずですし、
時には落ち込む事もあるでしょう。
ところが、
「不安」や「恐怖」に囚われ続けたり落ち込み続けると、
人生を楽しんだり、成長したり、
願いや目標を達成したりする力が損なわれてしまうでしょう。
そこで大切な事は、
「いかに不安や恐怖から気を逸らしたり紛らわせたり、
気休めをするか?」
「いかに気晴らしして、落ち込みから抜け出せるか?」
という事だと思います。
そういった意味では人間を含む動物全ては、
欲求充足や快楽/趣味/暇つぶし、やるべき事/仕事等に集中する事で
死の恐怖や別離/喪失の不安を感じない様に
”気を逸らしている”とも言えるでしょう。
でないと、
種の繁栄どころか、
日常生活さえままならなくなるでしょう。
次回は
「愛着(アタッチメント)」と「気休め/気晴らし」の関係
について私見をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/4/8 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の改善のヒント(3)
<前回からの続き>
今回は、
類型(3)の
「(3)会話したい内容は浮かんで来るが言葉にする事に大きな抵抗がある」
方への改善のヒントをお書きします。
<話下手の為に恋愛/結婚がうまくいかない人の
改善のヒント(3)>
(類型3)
会話したい内容は浮かんで来るが言葉にする事に大きな抵抗がある
このタイプの方は以前の”原因”の所で述べましたが、
主に2つのタイプに分類されると思われます。
即ち、
①自分の快/不快>相手の快/不快
つまり、相手の不快反応に意識が集中し、
その反応から自分に生じる不快感情を避けようとして発話ができなくなる
と考えられます。
②相手の快/不快>自分の快/不快
つまり、相手の不快反応に意識が集中し、
その反応をもたらせてしまった自分に対して、
不快感情''(例えば後悔や自責等)を感じてしまうのを避けようとして''
発話ができなくなると考えられます。
ここで、
どちらにも共通している事は
「相手の不快」と「自分の不快」に意識が集中しているという事です。
だとすれば、
意識の向け先を「相手の快」と「自分の快」に変える事が有効だと思います。
(1)自分の快に意識を向ける
・「何を話したいか?」(自分にとっての”快”の話題)を予め決めておく。
・自分にとって”快”を感じる相手の表情や姿勢、身なり、仕草、声、
話の内容等に意識を向ける。
例:「(この人はオシャレで清潔そうだな・・・)」
「(優しそうな眼をしてる人だな・・・)」
「(無邪気に笑う所が好感を持てるよな・・・)」
「(声優さんみたいに良い声だなあ・・・)」
「(話が面白い人だな・・・)」
等々。
(2)自分が感じた”快”を言葉にする
・相手の不快を和らげる為の前置きの言葉の準備:
「間違ってるかも知れませんが・・・」
「失礼だったらごめんなさい・・・」
「馬鹿な事聞いてもいいですか?・・・」
等と”前置き”を考えておく
・相手が不快を感じた時の為のリカバーする言葉(言い訳)の準備:
「ごめんなさい・・・
私ってすぐ思った事言っちゃう悪い癖があって・・・
本当にごめんなさい」
「あ~・・・またやってしまった。友人からも言われるんですが、
”天然”でほんとごめんなさい」
等々。
・家族や友人との練習
上記の事を意識して、気が許せる人相手に実際に練習を重ねた上で
”本番”に挑みましょう。
例:「失礼だったらごめんなさい。あなたの声って、私の好きな声優の
〇〇さんに似てて、とても親近感を感じます」等々。
(3)相手の快に意識を向ける
・相手の表情や姿勢、仕草、声や話し方等から相手の”快”を感じる
・相手の快をふくらませる会話をする
例:
(相手が”推し”の話をしている時に、笑顔で声が弾んでる)
⇒自分はその”推し”の事を知らなくても
「へ~その人のどんな所が魅力的ですか?」
等と、話をふくらませる質問をしてゆく。
(4)再度、自分の快に意識を向けてそれを伝える
・相手の快を感じた結果、自分側に生じた快を伝える
例:
「あなたが〇〇さん(相手の”推し”)の事を楽しそうに話されるので、
私まで笑顔になっちゃいました。有難うございます。」等々。
※お独りでは難しい場合は、お気軽にご相談下さい
2024/4/5 (金)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の改善のヒント(2)
<前回からの続き>
今回は、
類型(2)の「会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない」方への
改善のヒントをお書きします。
<話下手の為に恋愛/結婚がうまくいかない人の
改善のヒント(2)>
(類型2)会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない
(1)相手の興味・関心に意識を集中する
「自分の話したい事」に意識が集中する為に混乱したり、
トラウマが引き出されて話せないのであれば、
「相手の話したい事」に意識を集中して、
それを引き出したり、膨らませる事に力を注ぎましょう。
例:
(自分)「私は休みの日とかはゲームばっかりしてしまうのですが、
〇〇さん(相手)はゲームとかなさいますか?」
(相手)「あ~、ごめんなさい・・・私はゲームはしないんです」
(自分)「じゃあ、〇〇さんが今はまってる事は何ですか?」
(相手)「私は結構料理が好きで、煮物なんて下ごしらえをきっちりしないと
気が済まないんで、一日がかりになっちゃったりします」
(自分)「へ~!一日がかりで作られるなんて、プロみたいですね!
煮物と言えば、私はタケノコの煮物とか肉じゃがが好きなんですが、
〇〇さんがよく作られるのは?」
等々。
(2)「自分」⇒「相手」のキャッチボールを心がける
自分の話したい事だけをべらべら喋ると、
大概相手に引かれてしまいますので、
「自分の話したい事」は簡潔にし、相手の話したい事を優先する事
を心がけましょう。
でも、
「話し過ぎたな」と感じた場合は、
すぐに相手の興味がある事・話したい事に水を向けて、
それ以上に話してもらう事を意識しましょう。
(3)入念な準備
例えば、
デートやお見合いの前に、
頭に浮かんでくる「話したい事」を全て書き出して、
簡潔にまとめたものを台本として作っておく、
或いは、
相手に聞きたい事も同様にまとめておく、
更には、
「僕の話をしていいですか?」と断ってから話す訓練、
話している最中の相手の反応を見ながら(興味持ってるのか?否か?等)
話をストップするのか?続けるのか?等の判断の訓練、
「話過ぎた」と感じた時の為の謝罪の訓練、
等、
事前の準備や訓練をしっかりやっておく事も必要だと思います。
次回は、
話下手の為に恋愛/結婚がうまく行かない方の中で、
類型(3)の「会話したい内容は浮かんで来るが
言葉にする事に大きな抵抗がある」方に向けて、
改善のヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/4/3 (水)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の改善のヒント(1)
<前回からの続き>
今回からは、
話下手の為に恋愛/結婚がうまく行かない方に向けて、
その改善のヒントを、
先にお書きした3つの類型ごとにお書きしてゆきたいと思います。
まず今回は、
類型(1)の「会話したい内容が何も頭に浮かんでこない」から。
<話下手の為に恋愛/結婚がうまくいかない人の
改善のヒント(1)>
(類型1)会話したい内容が何も頭に浮かんでこない
(1)恋愛や結婚へのモチベーションを高める
そもそも相手に関心が持てなかったり、
自分の感覚/感情が鈍麻してしまっている為に
会話したい内容が何も頭に浮かんでこないのだとすれば、
「何故恋愛したいのか?」
とか
「何故結婚したいのか?」
といった自分の欲求や感情をまず整理する必要があると思います。
その為には、
「恋愛や結婚がもたらす自分にとってのメリット」
や
「恋愛や結婚を通した自分の幸せな未来像」
等を想像して書き出してゆき、
それを毎日読み返す、等の工夫が役に立つでしょう。
(2)理想の相手像を絞り込む
例えば、
上の「(1)」で、
「自分にとって結婚する事のメリット=淋しい老後を送らずに済む」
だったとすれば、
”選ぶ相手”は
「ずっと傍に居てくれそうな人」であったり、
「この人だったらずっと傍に居たいと思える人」
であるかも知れません。
(3)相手への関心や自分の感情を感じる事を高めてゆく
上の「(2)」で、
理想の相手像をある程度絞り込む事ができれば、
その為に必要な”情報”を書き出してみましょう。
例:
「相手が老後をどう過ごしたいと思っているのか?」
「浮気したり、裏切ったりしなさそうなのか?否か?」
「自分はどんな相手ならずっと一緒に居たいと思えるのか?」
等々。
(4)知りたい情報を得る為の、自然な質問を準備する
例:
「〇〇さん(相手)にとっての理想の結婚生活は、どんな形でしょうか?」
「老後はどんな関係で居たいですか?」
その他、相手の趣味や”推し”を聞いたり、
今迄の恋愛の事を聞いたりして、
”一途な人”なのか否かを探ってみてもいいでしょう。
また、
”自分の理想の相手”の話をした時の相手の反応を観察するのも
よいと思います。
※但し、尋問みたいにならない様に、
さりげない会話の中に質問を挟み込めるように
”台本”を作っておいてもよいと思います
(5)相手への関心を持つ
「(3)」,「(4)」で、”相手のどの部分に関心を持つのか?”が定まれば、
それに纏わる知りたい情報と知る為の準備のパターンを
増やしてゆきましょう。
(6)相手を評価してゆき、ターゲットを決める
例えば、
自分の欲求や感情を満たしてくれる相手なのか?否か?
とか、
そうではない部分を感じたとしても、妥協できる範囲なのか?
等を評価し、”ターゲット”を決めましょう。
(7)相手に関心を持ってもらう
”ターゲット”が決まれば、
「相手の興味・関心」を探り、
それに共感して話を膨らませたり、
自分が知らない事柄であれば”教えてもらおう!”
等といった意識で質問したり、
相手が気持ちよく居られる様に気を遣ったり、
喜ばそうとしたり、
等の工夫をし、
相手に関心を持ってもらう様な作戦と準備を行ってみましょう。
次回は、
話下手の為に恋愛/結婚がうまく行かない方の中で、
類型(2)の「会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない」方に向けて、
改善のヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
2024/4/1 (月)
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の原因(3)
<前回からの続き>
今回は、
「話下手の為に、恋愛/結婚がうまく行かない人」の中でも、
以前お書きした私の類型の「(3)」である、
「会話したい内容は浮かんで来るが言葉にする事に大きな抵抗がある」
というタイプの方に向けて、
そうなってしまう原因を私の考察を基にお書きしたいと思います。
<(3)会話したい内容は浮かんで来るが
言葉にする事に大きな抵抗がある原因>
「(1)の低覚醒状態」でも、「(2)の過覚醒状態」でもなく、
コミュニケーションには適切な(耐性領域内)覚醒状態にも関わらずに
思った事、感じた事を言葉にできない方は、このタイプだと思います。
このタイプの方は、
快/不快刺激(感情)にとても敏感であると考えられます。
そして、
その敏感さの方向性としては、
以下の2種類があると思われます。
①自分の快/不快>相手の快/不快
「こういう言い方をすれば、相手はどう感じるだろうか?」
とか
「相手が気を悪くして不機嫌になるのは嫌だな」
とか
「私の事を馬鹿にされたり、否定されない様に話さなきゃ!」
等と
相手に不快を与えない(=相手から攻撃されない)事ばかりに集中すると
言葉選びもとても慎重になり、
最悪、発話できない状態になる事もあるでしょう。
②相手の快/不快>自分の快/不快
「こういう言い方をすれば、相手はどう感じるだろうか?」
とか
「相手が傷ついたり、不快を感じない様に話さなきゃ!」
とか
「相手のプライドを損なわない様に、失礼にならない様に」
等と、
相手に不快を与えない(或いは快を感じてもらう)事ばかりに集中すると
言葉選びもとても慎重になり、
最悪、発話できない状態になる事もあるでしょう。
そして、
上の「①」と「②」の方向性の違いの原因として、
私が考えるのは、
(持って生まれた感覚過敏⇒感情過敏がベースにあって)
ミラーニューロンやオキシトシン受容体等の器質的(先天的)な差異、
もしくは、
「否定的、虐待的な家庭環境で育った」、
「共依存的な家庭環境で育った」
等の生育環境による場合もあるのでは?と思います。
※家庭環境以外でも、友人等との関係性の中で
敏感さ故にトラウマになる出来事を経験する事によって
「①」の様に防衛的になったり、
「②」の様に相手の気持ち優先になる事は起こり得ると思います
それでは、
「話下手」を改善して、恋愛/結婚がうまく行く様にするには
どうすれば良いのでしょうか?
次回からは、
3つの類型それぞれについて、
改善のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>